最寄り駅にあるキヨスクでは
店員のおばちゃんが詩集を売っている
おばちゃんの書いた詩や
駅員の書いた詩や
ホームの柱に落書きされていた誰かの詩が
そこには載っている
地域住民の出した詩 ....
むかし空には大きなバケツがあって
悲しいことがあると人は
そこまで悲しみを捨てに行った
ある日両手いっぱいに悲しみを抱えた大男が
そのバケツをひっくり返して
中身は空の隅々まで散らばってしま ....
イーサーになりたいと君が言った
そんなものはないと俺が言った
星、星、と君が言うから空を見れば海だった
水と煙に呼吸があるなら
与えられて/合わさって
灰水の洩れる絶望が
生まれる時の絶望 ....
ある日
贈り物をしようと出掛けた
セーターを買いに行き
サイズを聞かれた
わたしは答えられない

靴屋に行き
やはりサイズを聞かれ
答えられない

ネクタイを買いに行って
好みの ....
生まれる前の記憶の糸を
今夜 静かに紡いでみれば

狂った宇宙の青い砂
  目覚める白い破壊の季節
飛び立つ呪の赤い鳩

切り裂かれてゆく
      痛みのなかで

見上げていた ....
ヒトは誰にでも優れたトコロがひとつやふたつ、アル。
てゆう考え方のほうが、アルアル。
てゆうアルアル話で、
どーゆうことかってゆうとツマリ
ソレって、よくありがちな自己防衛のコウジツなんじゃな ....
苺のつぶつぶいくつある
1、2、3、4、5、6、たくさん

白菜、葉脈、町模様
あの丘越えてあの町がいい
わたしはお城に住みたいの

銀色鱗の屋根瓦
町に住むのはまんまる子猫
だけれ ....
へがふ

書いて、
灰が降る
と読む

でも、



でも
おなら
でも
あるわけだから、
どうか、使い分けできるよう、

西郷さん、
何とかしてください。
 ....
霧なのか 、 雪のなごり なのかはシラネー
けど、

紫外線の (真っ青なソラ からの其れ、)
紫外線の (ここは、どこ)
紫外線の (ワタシハダーレ)

まとわりつくハエ、真っ青なソラ ....
目の前に広がる全ては
受け入れなくてはならない

たとえどんなちっぽけな世界でも


僕はここが世界でしかないのだから
乳化できたらいいのにと思う
だけど所詮僕とキミ、混じり合わない
僕はキミを中身のない女だと認めているし
キミは僕を生理的に受け付けないし

でも僕と、キミと、そのほかに

レジャーシート ....
世の中には春が訪れたというのに
一人だけ取り残されたかのように
生活に冬が続いている
わずかな陽だまりにその温かさを
見つめるしかない生活
小さな机の上には
灰皿と百五円の使い捨てライター ....
 皆様今晩は。今日はあなたにとってどんな一日でしたか?僕は昨
日の日記で言い忘れたことがありました。昨日「サンジャックへの
道」を見た後に映画館を出ると、館内から出てきた見ず知らずの人
々が、映 ....
僕らはさみしい子供だから
間違いだらけの夜更けの中で
雨の音を聴いている

最近雨が好きになったのだと
君は言う

明日も雨が降ればいいねと
僕は言う

壊れたテレビを何度でも
 ....
久しぶりにどきどきします。
自然と口角があがります。
4つ年上のあのひと。少し恥ずかしがりや。

先輩から可愛がられていて
バカがつくほど真面目らしくて
好みの顔ではなかったんだけど、 ....
鍵盤の音を確かめるように
ひとつずつボタンを外していく

育ちすぎた夕暮れが息苦しそうに
僕らの仕草に耳を傾けている

一秒がいつでも一秒ではないように
僕らもまた危ういバランスの中で奏 ....
嫁の腹が日に日に膨らんでゆく。
検診に行くたびに倍の生命力で大きくなってゆく。
嫁は四六時中続く気持ち悪さを懸命に我慢している。
風邪を引いてもなるべく薬を飲みたくないという。
嫌いなニンジン ....
中華屋喫茶室という店に来ている。窓から交差点が見渡せる席に着き、もう二時間が経っている。

大昔に恋人だった男から電話が入った。

きつねの嫁入りがあったので、瀬戸内の海辺にきている。せっかく ....
何人目かのオンナが踊っていた


純粋だった景色も
捨てられた新聞紙のように
風に吹かれ、転げてゆく夜の雑踏

街は痛みも
嘲笑で、もて遊ぶ


ナマあたたかい酒を知り、

 ....
祖父が昨年末に亡くなった。
それから、祖母はひとり暮らし。
正確には、ひとりと犬一匹と暮らし。

僕の身内で詩なんて書く人はいないと思ってたのですが、
祖母が昔から短歌を書いていたことを最近 ....
晴れた日に
ひばりの鳴き声を聞きながら
地雷を踏んで遊ぶ
僕らはまだ
子供のまま
誰が一番遠くまで脚を飛ばせるか
競い合って
ひばりの鳴き声を聞きながら
でも、もうちゃんは間違えて
 ....
{ルビ円=まる}く
操作場に日が満ちて
白く

陰影を見開きに

分けないので

水が貯まっていくように
温度は上がっていく

畳のめが潤みはじめ

いま
から
あのとき ....
この間テレビで西川きよしさんがこんなことをおっしゃってました。「世の中には、言っていいことと、言ってはいけないことがある」と。僕とてもう筋肉痛が一日飛んでやってくるような大の大人、ナルホド!十全に頷け .... 曇天のもとをあるく春



ふつふつと田のあぜにふきのとう



椿咲くかげで地蔵がてをあわせ
「悲しい」と女が言うので
僕が代わりにに泣いてやった

「故郷へ帰りたい」と女が言うので
僕が一人で女の実家を訪ねてやった

「子供を産みたい」と女が言うので
僕が代わりに産んでやった
 ....
                2007/04/08
一万年前の午後のこと
荒削りの白い木の台に
2つだけの御器を飾り
後ろ手に縛った贄の女を殺す

無駄な血は地べたに流すまいにと
殺し ....
「もういいよ」とジュンは言った
レオは抱えていた鯱をそっと地面に置いた
あまりに重くて持っていられなかったからだ

三日後、レオは晩夏の風が優しく吹き込む部屋のなかで
ジュンから届いた葉書を ....
コカ・コーラの瓶ボトルを
一日一本並べていく
コカ・コーラは好きじゃない
だから中身は飲まないまま
飾っていけてちょうどいい

たまには飲む日もあって
少し飲んだもの
半 ....
{引用=

どうぞ ひらきなさい


はらりはらりと

川面に亡骸を落としながら

咲急ぎ

散り急ぎ

噎せる程の緑に溢れる

木漏れ日に遊べば

また巡り来る

時を思い

木肌に祈る
はらだまさるさんのおすすめリスト(2278)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
キヨスクと詩集- 楢山孝介自由詩24*07-4-10
さかさバケツ- たもつ自由詩18*07-4-10
イーサー/イーサー- 石田 圭 ...自由詩3707-4-10
春にうまれたあなたのこと- 藤丘 香 ...自由詩41*07-4-10
きらめき- 黒猫館館 ...自由詩507-4-10
ほら、デキソコナイ達が夕陽に向かって並んで歩いていくよ。。- 未詩・独白1*07-4-10
あのこへの詩(うた)- プル式自由詩6*07-4-10
さよなら- ひろっち自由詩3*07-4-10
僕なりの立山- ひろっち自由詩3*07-4-10
理解- 零椅未詩・独白7*07-4-9
キミと乳化する- シリ・カ ...自由詩4*07-4-9
百五円の繰り返し- ぽえむ君自由詩11*07-4-9
詩友への手紙_〜私達は草原の旅人〜_- 服部 剛散文(批評 ...5*07-4-9
さみしい子供- 松本 涼自由詩1607-4-9
- はるこ未詩・独白8*07-4-9
夕暮れピアノ- 松本 涼自由詩1007-4-9
膨らんでゆく。- もののあ ...自由詩28*07-4-9
中華屋喫茶室- 猫のひた ...散文(批評 ...207-4-9
しわ- わら自由詩16*07-4-9
祖母のこと_2007年4月まで- 北大路京 ...散文(批評 ...21*07-4-9
ひばり- たもつ自由詩1607-4-9
春眠- 水町綜助自由詩15*07-4-9
暮らしの中の境界線問題- 散文(批評 ...1*07-4-9
散歩途中三句_(元)- こしごえ俳句9*07-4-9
馬鹿な風- 楢山孝介自由詩10*07-4-9
泰山木- あおば自由詩3*07-4-8
- シリ・カ ...自由詩2*07-4-8
コカ・コーラ瓶ボトル- 九谷夏紀自由詩6*07-4-8
命を瞑る- ___未詩・独白2*07-4-8
駆足春去- 彌月自由詩4*07-4-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76