「妻と一日(ひとひ)を」 批評子

書を整理植木刈り込み春うらら妻と一日を過ごしたりけり

山の湯の朝七月も末静かに妻と出立を待つ

 ....
僕は
人よりもできることが すくない


僕は
人よりもあたまの回転が おそい


僕は
人よりも当てはまることが すくない


僕は
人よりも決まったことしか でき ....
一月ついたち

凛として
鈴の音が
聞こえてきそうな
夜でした

まっすぐのびるこの道も
ざわとも動かぬ杉の木立も
風の止んだ雪の原も
すべてに
群青いろの絵の具を
とかして撒 ....
霧雨の夜に、歩道橋の上で見た淀む街は幻のようだった。
息絶えた夜の、ぬめっとした幼い声が聞こえてくる。


 修学旅行の記念写真。 片腕の小さな幼馴染。
 3tトラックが走る過ぎる風の振動で ....
      1

夥しいひかりを散りばめた空が、
みずみずしく、墜落する光景をなぞりながら、
わたしは、雛鳥のような足裏に刻まれた、
震える心臓の記憶を、柩のなかから眺めている。

(越 ....
恋い憂い
慣れた瞼に引く線を
やらかくなったと
母が微笑む


小春日の
朝その記憶胸に秘め
ともに嫁いだ三面鏡と


恋い憂い
朱をさす頬に
触れてみる
秘事は睫毛の
 ....
今年から親父の頭が初日の出  万華鏡 手にとりて
 万華鏡 覗きし{ルビ快楽=けらく}
 
 低き満月 血の香り
 赤き万華鏡に 見えしもの
 
 遠雷のくらき咆哮
 蒼き万華鏡に 見えしもの
 
 接吻の憂鬱 ....
今日ミ○ドに行ったらサンタさんがぐったりした顔でコーヒーをすすってたので、
「お疲れ様でした」
って声かけたら、
「お前んち行ったのにおらんかった。なにしとったんや」
とふてくされた顔 ....
静かに
指をあてた


静かとは
ゆらぎ


静かとは



静かに
そう言う
あなたが

薄暗くて
もう
見えない
毎年、大掃除をするたびに
部屋が窮屈になっていく
捨てるつもりでいた物が
捨てられない物に変わるから
高校時代に詩を書き溜めたノートは速攻で捨てたけど
久しく読んでいなかった本とかエロ本とか ....
空港に立つ君は、ベルトコンベヤーに乗せられた自分の荷物を待つ間に
荷物検査官の男は、真っ黒な犬を連れた男と共に、
レントゲンに映る不気味なシルエットに眉をひそめ、床の上には
首輪を首に食い込ませ ....
こんなたとえ話から、
はじめてみます。


ぼくは毎日こわれています。

それは、
九十八マイルの速球を投げた、
松坂大輔の肩が、
一球ずつ壊れてゆくように。 ....
 だが
 落葉の時間をへて
 絶え間ない先送と 既了の境域へ
 戻るか
 コウシュの旅人

 蒼茫の中、
 一際
 あおく、沈んで
 そこで意味の果実は
 割れ、
 残照 ....
あなたは眠っています。まずルナの重さを想像しなさい。次に星の騒音を聞きなさい。最後にウサギになりなさい。名前を与えます。あなたはこれからウサギのπです。三三九度、廻りなさい。上がり、下がり、上がり、下 .... そういえば
愛していた名前を忘れました

みっともないなぁって
笑ってました

毎日毎日
ターンテーブルに向かって
韻をふむのです

そしたら
右と左が分からなくなりました

 ....
リュートをかき鳴らす
あの燃えるような響きはどこに
自在のままに{ルビ弦=いと}を泳ぐ
あの{ルビ勁=つよ}い指先はどこに
歌はどこに
耳を澄ませば風が行きかうばかり で


目覚めれ ....
黄色の花は枯草に足元を譲り
冬の陽だまりが
影もつくらず
土に隠した春の気配を
内緒で温めている

霜を忘れた僅かな緑は
十二月の大気に身じろぎもせず
去年のうたや
 ....
いつもの時間に仕事を終えて
いつもの足取りで駅へと向かう
信号が青になるタイミングも昨日と同じで
駅の階段の一段目を踏み込む足もやっぱり右足だ

いつも8輌目の真ん中に乗る
東西線への乗り ....
東京で買ったお洒落な服を着て街を歩く。
けど、通り過ぎる女の子の
誰も俺を見てない。
むかつくから母に下駄を買ってくるように命じ(海で裸足で遠くまで歩いてたら盗まれた。)
下駄を履いて街に出た ....
今年も一人のクリスマス
だが、俺はさびしくなんかない
ジェームスブラウンの
クリスマスアルバムを聞いているからさ

こいつはすさまじくゴキゲンで
ヤツのステップを一字一句
間違えることな ....
三つの詩に共通するものetc.(3)― バイオセンサー たける・kaz・山崎 風雅の詩

今日取り上げた詩3つはどれも共通した問題を提起している。よく言われる現代人の疎外であるように思う。
 ....
 ピセラン ポエリア 鳥の歌


あたしが夢の扉を叩けば
ピセランポエリアが 眠りのはじっこを
嘴でついばんで そのままぐんぐん飛んでいく



 ピセラン ポエリア 鳥の歌

 ....
眼を閉じると荒れ野を分ける長い道
その道をいつも探してる

きっと其処では贅沢なんてできやしなくて
女達の手もカサカサしているんだろう
手を延ばせば届きそうな太陽が
渦巻いた夢を照らしてる ....
ちちとことせいれいのみなにおいてあーめん

幼い頃は弁当箱を開くと呪文のようなあーめんが現れた
まざーが見下ろす屋根はちいさな囲いに睨みをきかせ
あーめん 指を組まされる

チチトコトセイ ....
クリスマスなんて関係ないねと
モテない奴らが強がってる
そして俺もその一人で
この時期だけ仏教徒になっている
メリー メリー 南無阿弥陀仏
お手々のシワとシワを合わせて年の瀬
祇園精舎のイ ....
ハレルヤ
例えば
線路に人が立ち入った為に30分停止していた夕刻の下り埼京線車内で
四方といわず八方を
ミニスカートの女に囲まれてさえ
音符が揺れる空中から視線を離すことのない
日系キムの ....
12月に雨は

不意に止み

突然降り出し

しかし僕は夏のさなかとかわらず

鬱蒼とした森の奥の洞窟

その奥の方へ

ぼんやりと

歩く

黄色い毛並みの蜂蜜熊のよ ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....
  やさしさと、            
  いつも呼んでいた
  傷つきやすいその心を
  やさしさだと、
  呼んでいたあなたの
  傷つきやすい心


  秋の終わりの
  ....
はらだまさるさんのおすすめリスト(2277)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
妻とひと日を・・・・・- 生田 稔短歌3*07-1-5
僕と人- ごまたれ自由詩18*07-1-4
月夜- LEO自由詩29*07-1-4
霧雨の夜に- ブライア ...自由詩4*07-1-4
不寝番—みずの瞑り__デッサン- 前田ふむ ...自由詩28*07-1-3
鏡合わせ- フユキヱ ...短歌6*07-1-3
元旦- 新守山ダ ...俳句407-1-1
万華鏡- 藍静自由詩23+*07-1-1
サンタさんだるそうでした- とうどう ...自由詩14*06-12-31
- 佐藤伊織自由詩4*06-12-31
大掃除- 新守山ダ ...自由詩806-12-31
エア・ポート- プテラノ ...自由詩4*06-12-29
「_ぼくらは毎日こわれてゆく。_」- PULL.自由詩7*06-12-28
コウシュの旅人- るか未詩・独白16*06-12-28
ウサギのπ- 10010自由詩606-12-27
韻をふむのです- ごまたれ自由詩17*06-12-26
- 石瀬琳々自由詩17*06-12-26
インディアン・サマー- 銀猫自由詩27*06-12-24
2番線ホームの- ku-mi自由詩12*06-12-24
1999年_火曜日- 馬野ミキ自由詩1006-12-23
James_Brown's_Funky_Christmas- 構造自由詩1206-12-23
三つの詩に共通するものetc.(3)—_バイオセンサー_たけ ...- 生田 稔散文(批評 ...806-12-22
ピセラン_ポエリア_鳥の歌- もも う ...自由詩25*06-12-22
パラダイス- 新谷みふ ...自由詩2*06-12-22
アーメン- soft_machine自由詩14*06-12-22
ある男のクリスマス・ソング- 新守山ダ ...自由詩806-12-22
ハレルヤ- 馬野ミキ自由詩606-12-20
くまの- 水町綜助自由詩3*06-12-20
あるところに- 水在らあ ...自由詩74+*06-12-19
夕暮れ組曲- 嘉野千尋自由詩20*06-12-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76