2007/04/11

250ccのエンジンで
樅の木を撲った切る

嘘つくな
おまえの細腕で
適う物か
臍が茶を沸かすから
冗談も休み休みに言ってくれ
 ....
まあるく、まるくこの上を行く飛行船は四番目の空で
黄色や青に染まってみせながら、天井を越えていく
抱き寄せた僕の中では、懐かしい声が響いて
どうでもいいはずの、無駄な筆先が描く線でさえも

 ....
品川駅のスターバックスコーヒーからは
高輪口と港南口を結ぶ中央コンコースを
本当にたくさんの人たちが
サーモンピンクとライムグリーンに色分けされて
指定された方向に運ばれていくのが見下ろせて
 ....
悲しかったけど

洗面所の象が

あたしよりも先に涙を流したので

「泣くなよ」って励ましたら

あたしは泣けなくなった
足元にあるほこりを摘んで
ふぅっと空まで吹き飛ばした
空には大きな雲が浮かんでいて
あっという間に溶けて混ざった
背中を伸ばし
両手を伸ばし
僕は
空を飛んだ。
学習塾に行く道で
おばあちゃんが一人で野菜を売っていた
何も言わずに通り過ぎようとしたら
どこへ行くんだね
と話しかけてきた
塾と答えると
そうかい偉いねぇ
今の子達は大変だねぇ
せっ ....
すきとおったなつを
かんむりにして
あなたのひたいに ひやりと 付けると
ちゃんとかぶせて と
あなたは脹れた


ゆうだちがきて
あなたは
地面にあたる むすうの
流れ星のよ ....
白ネコの鼻さくら色春の風 いつかみんなに
ワイドショー用に用意されたコンフェッション



目的地まであと10分です


(母 世田谷区)

音声で表示されていく地図たち
がひろがって
信号待ちから動き ....
名前は意味だ


狼を雌鶏に変えた鷲の嘴は
焼かれて煌く

聞いてくれ!と
散歩道で騒いだくせに
すっと黙るのは
卑怯者の群衆
{引用=

 森が育むのは
 夜という物体
 ....
父が家に帰ってきたので
お帰りと言って
別の部屋

父が働いた金で
行かせてもらっている塾さぼり
そのまま布団へ
朝を待つ

朝、学校遅れないように
必死で僕をおこす

うるさ ....
J-POPはクソだとか
洋楽は最高だとか
ジャンルで聴いているんですね
あなたも立派なミーハーです

売れているからクソだとか
人気があるからクソだとか
流行で評価しているん ....
詩集「人生の最中に」
         批評子

(序) 

 公子に

 薄暗き読書する部屋に
 時すぎゆきて30年
 海の泡のごと、生きてきしこの方
 争いもあり、愛もあり
 ....
白い桜花のあいだから
かいまみた 貴女のくちびる
いつ どこで そうなったのか
わたしの記憶はさかのぼる
赤い花は嫌いです まして
白い花が降りそそぐその中で
貴女の白い指先がこぼれおちた ....
爽やかに吹く風
そよそよと吹く風
または暴風
果ては台風までを手づかみでちぎりとり
乱暴に白いキャンバスに貼り付けて
「これがほんとの風景画」
などとのたまうじいさんがいる

 ....
よくできてるね
問題を解けばほとんど正解だった

よくできてるね
この言葉が嫌いだった

よくできる生徒で終わってしまうのが
納得できなかった
私は何もしていない
私は何もできていな ....
たとえば僕の場合それは
初めて
しり あった

というやつと
つめたい汗を皮膚に浮かべながら
五月
間延びした地方都市のなかで
その延びきったらへんで
道がすこしだけ
ほんの少し ....
わたしは知らないわ

それがどんなに大事なことであっても
忘れてはならないことだったとしても
わたしは知らないわ

うさぎ小屋にはうさぎ
羊小屋には羊
羊の名前は知らない
うさぎには ....
彼はただ椅子にじっと座っている


赤い林檎のあまさは あたしがみつけだすもの
彼を抱きしめるだけの静かで美しい生活を
いつでも望んで生きている

朝日は遠くにかけていき
あたしはゆっ ....
微かに血の色を混ぜた
純白の火照り。
月光を浴びた濃淡の起伏が、
永くしずかに波打つ夜

幾重にも重なりあう
厳かな山脈を流離う爛漫、
滑り落ちる霞のごとく
裾野へ降りて散る花、死、花 ....
今朝の星占いでは久々の1位で
思わず身を乗り出してTVを見た

いつもと同じ様に家を出たのに
電車の乗り継ぎも
信号の青も
とてもスムーズだった

会社の前で同僚と会い
トークがウケ ....
4月10日に投稿した自由詩「interview」で、ひとつの区切りをつけてます。
現代詩フォーラムでの

"北大路京介劇場 第壱幕終了"

です。


これから、第 ....
君を傷つけまいと必死になって
失踪してきたあの路

君を壊して僕は壊され




鋏は切るものではなくなった
クリエイティブ・ディレクターの
シリ・カゲル氏は、いたって本質的だ
物事の本質を
日曜日の朝の、
スカンクの一発目のおならのように
気持ちいいぐらいに見抜く

しかし、シリ・カゲル氏は
 ....
あの夜
ひとつの蕾から
散っていった桜の花びら
ふたひら
ふたり別々に
零した涙のように

優しげで
気まぐれな微風が
さらに引き裂く

交わることない
果てのような遠くへ
 ....
恋をしたその帰り道
商店街で見つけたコロッケパン
食べながら歩いて家に着く
どんな味だったのか忘れたけれど
胸がいっぱいだったと思う

デートをしたその帰り道
またコロッケパンを買って
 ....
{引用=くりかえされる、すべてのいのちと
いとおしきわたしの二人称たちに}


わたしがあなたを産んだそのとき
それとまったく同時に
あなたがわたしを産んだのです
この、配線だらけの街の ....
近付きすぎない方がいい
傷付けてしまうから
当てにしてしまうから

裏側は見せない方がいい
幻滅させてしまうから
夢を壊してしまうから

輝きすぎない方がいい
私が目立 ....
ブーン、ブーン、ブーン、ブーン・・・・

風に葬られ、散り急ぐ花は
雪の女王に見初められたのは確かで
陽射しは雲の彼方
雷雲と駆け引きをしている

パァッと潔く消えてしまえば、良かっ ....
私は私なので
私にしかつくれない詩があるはず
けれども
その言葉が見つからなくて
いつもずっと探してる

私は私なのだから
私にしか歩けない道があるはず
けれども
その道に辿りつけな ....
はらだまさるさんのおすすめリスト(2278)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
チエンソー- あおば自由詩7*07-4-12
飛行船四号- 霜天自由詩707-4-12
品川駅PM7:03- シリ・カ ...自由詩6*07-4-12
泣くなよ- よしか未詩・独白707-4-11
木炭のある街- プル式自由詩6*07-4-11
買い物を知らない子どもたち- ぽえむ君自由詩12*07-4-11
記憶- はな 未詩・独白13*07-4-11
春風- A-29俳句5*07-4-11
アドバルーン_再稿- モリマサ ...自由詩1107-4-11
アナグラム- 士狼(銀)自由詩11*07-4-11
韓国のりとお父さん- ゆうさく自由詩9*07-4-11
ミーハー- 1486 106自由詩9*07-4-11
詩集・人生の最中に- 生田 稔自由詩7*07-4-11
夜桜の候- 石瀬琳々自由詩15*07-4-11
老画家- 楢山孝介自由詩11+*07-4-11
誤った正解- ぽえむ君自由詩12*07-4-11
余剰の中で- 水町綜助自由詩18*07-4-11
知らないわ- チアーヌ自由詩1107-4-11
静かな日々の階段を・・・- 新谷みふ ...自由詩7*07-4-11
ら、むーん_★- atsuchan69自由詩16*07-4-11
僕は幸せだ- mac自由詩5*07-4-11
4月11日_自分誕生記念日- 北大路京 ...散文(批評 ...9*07-4-11
挟む鋏- 零椅未詩・独白8*07-4-10
シリ・カゲル氏- シリ・カ ...自由詩2*07-4-10
ふたひら- 乱太郎未詩・独白8*07-4-10
コロッケパン- ぽえむ君自由詩14*07-4-10
流転する、すべての- 望月 ゆ ...自由詩39*07-4-10
- 1486 106自由詩12*07-4-10
*金属は湿っている*- かおる自由詩9*07-4-10
私は私をまだ始めたばかり- ぽえむ君自由詩13*07-4-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76