はがきをかってきてください
かわむこうのおみせにたちよって
はがきをいちまいかってきてください
呪文のような声がして
我に返る

誰もいなくなった
午後の大通りには
牛車がのろ ....
有名になったヤエモンを
無理矢理走らせて
耐用年数超過した
鉄橋から突き落とす
お人形の
機関士と機関助手は
可哀想に殉職し
みんなの涙を絞り取る
橋のたもとには小さな碑をつくり
花 ....
 永遠の名犬へ


キャンパスに落ちる
ポプラの影に憩うスヌーピー達は
いつだって人なつっこい
冬の日だまりのようなぬくみで
黒目をさらに大きくして
誰かに駆け抜ける
窓ごしに見 ....
別々のスピーカーから惑わしている。
ジャコとピアソラの軸がかみ合わぬ。
ヌードデッサンを始めた頃は。
眼球に松脂が染み込んだ。
シンバルを割れば帰結だろうか。

彩敷なるままに。
漆喰を ....
僕は簡単に逃げ出す性格だ。

そして薬を飲んで
簡単に死んでしまったみたい。

気が付けば
真っ白な雲の上だった。

あらら。
マジで死んじゃった。

頭をポリポリかいてると
 ....
  「修行」

午後には温かくなる体
ベビーピンク の爪の肌
血が通いましたよ 私


今日も祈るように手を合わせ
指先に軽く接吻する
上瞼は慈悲深く閉じられて
朝靄の消え行く間に ....
{引用=






月の夜に
後ろから囁く
危うい光

 地獄にも
 天国にも
 行きそびれたね




傷の深さに降りる
水晶の測量器
 闇の奥で光るクリ ....
ふいにまた一羽の鳥が飛び立ちて
    束の間の夢心をよぎる


街角でつがいの鳥の歌を聞く
    アナタナシデハ/アナタナシデモ


啼くな鳥涙ながすなうつむくな
    唇かん ....
夕暮れ間近に
降りだした雨は
氷のように
冷たくて
見る間にそれは
視線の先を
白く染め変えた

あなたのと
わたしのと
それぞれの窓から
同じ雪を見て
初雪だねって
文字を ....
あなたとわたしは
たまに日常を共有する関係
そして言葉の世界で
たまに交わる関係

わたしのこころを
あなたが描くとき
あなたの横顔に
わたしを見つける



ただ ....
17歳の春を覚えている
高校二年の春休みの夜
死に気づいた

いつか死ぬんだ

そう思って
胸が締まって
吐きそうになった


生きたいと思った

僕の意識が
僕のカタチが ....
髪の香りが永遠ならば
    わたしはいつでも夜を待ちましょう。
ささやきの苦さがひとときならば
    わたしは今でも夜になりましょう。

ルルリリ メルリ
    いとおしいのは あな ....
「もう無理なんだ・・」 と

電話の向こうですすり泣く男の声を聞きながら
鳩サブレーの袋を破いた。

バターのきゅんと効いたこの銘菓を、私は好きだ。

ぼりぼり。

むしゃむしゃ。
 ....
手帳に記されていた歌
批評子


黒き髪妻は鏡を見入るなりわれは灯火に書を見つつ

見上ぐれば肥えた雀が並びけり春の弥生の散歩道

銭湯や男女子供の出入りして湯気の匂いのほのかにするも ....
二年前のあした
あの日もたしか、雪が舞っていました
鳴り止まない鈴のように
ただ、こんなふうに

降りはじめに気づいたのが どちらだったか
あなたはいまでも
覚えているでしょ ....
女子校育ちは気がつよくて
と、眉を顰(ひそめ)る父の
たしなめる手にエスコートされ
日曜はショッピングに行く

青白いガラス窓の
温室に咲く花でさえ
その身を愛らしく
あざとく子種を残 ....
冬の陽ざしがうれしくて
君は僕に笑いかける
あたたかな冬の光がまぶしくて
君は泣き顔をして横を向く


風が山茶花の花をゆらして
通り過ぎていった
その花に触れるのはおよし
君はそこ ....
  ○
   。 
  。 ゜ 〇
ぶくぶくと発酵し、
白く泡立った発話の音が
プチン、パチンと弾ける刹那
手織の薔薇に包まれた沈黙の森へ
貴重な琥珀金を含んだ飛沫を散らす、
ランゲル ....
川島なそさんの「馬野幹 『金(キム)』を読む」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=100170


えー、金(キム)のくだりはとても好きなの ....
やまいに古びる骨

白壁につるされた花

しずかに風に捕まる虫と虫
泣かない男の孤独な
とり損ねたつり銭
きみの化粧が
静かな病室で

たいようを
ピザのようにならべ
ケー ....
ガードレールの
かすかなすり傷から
少しずつ、ずるり
赤錆と化してゆく
そこを避けて触れた人さし指の
さらさらの、その
真っ白に乗じて、何も
何もかもわからな ....
職場にとても変わった人が入社してきた。
出張者の手配をする仕事。
ひたすらJRや飛行機の発券をする仕事。

そして彼女は
聞いてもないことをよく言ってくる。

「わたし、電車が大好きなん ....
おでんを
初めて食べたのは
あなたの家の
ばんごはん

半透明の大根に
皮のやわやわなちくわ
味のしみた卵
だしを二種類とるのがコツなのよ

あなたは言ったっけ ....
バイトを休み家でAngbandをしていたら
光熱費協会が来てインターホン越しに今月払わなければ電気とガスを止めると言うので
俺は詩人だというと
何か機械で調べだして
えーと馬野幹さんですね、な ....
ローグみたいなエロゲーないかな、と思う

つまりエロさをグラフィックに依存しない

てかほんとは愛しかエロくないのかもしれん

わからんけれど

結局表面的にどうあれ、

人間は精 ....
瞳がかすむように
この両手がこごえるように
なぜ 淋しくなってゆくのだろ


   *


雪よ 降るのでない
悲しいわけじゃないけれど
彼方で
白い夜が{ルビ蹲=うずくま}る
 ....
僕は

ここに居ただけ

ここにそのまま居たい

この姿勢で

もたれて

この角度で

かすめ見て

そして

欠伸とかを

して

緑色のいっせんぶんのいち ....
輪の裏で
小人の群れを掴み
握り潰す
手の端から
零れる体液を頬に塗ると
始まりと終わりの境界を見ることのない
私たちが
夕日を捕らえ
夜に
引きずり込んでいく
えりくすま、え ....
Golden Fertilizer (金肥) の利用について。

 永い間私は人間の未来についての構想を立てた。なぜか? わたしはクリスチャンであり聖書を長年研究したからだ。聖書には安息という ....
 詩の批評ということについて、少し考えてみたい。とりわけ、批評の必要性について。既にわかりきったことであるのかもしれないが、自分の頭の中を整理するためにも、ひとつの文章を書いておきたいという気がする。 ....
はらだまさるさんのおすすめリスト(2277)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あしたのかぜのむこうがわ- あおば自由詩21*07-1-13
機関車- あおば自由詩15*07-1-13
Ⅱ_自動筆記- soft_machine自由詩6*07-1-13
Ⅰ_自動筆記- soft_machine自由詩3*07-1-13
じいさん- ごまたれ自由詩22*07-1-13
気功師になれるかもしれない- 千月 話 ...自由詩13*07-1-13
夜の雫- まどろむ ...自由詩9*07-1-12
五羽の鳥- 石瀬琳々短歌20*07-1-12
初雪- LEO自由詩29*07-1-12
逸星- Rin.短歌18*07-1-10
はじめまして- 自由詩21*07-1-10
音のない部屋- 藍静自由詩21*07-1-10
鳩さぶれ。- もも う ...散文(批評 ...44+*07-1-10
手帳に記されていた歌- 生田 稔短歌407-1-10
透ける- Rin.自由詩16*07-1-9
アザレア- フユキヱ ...自由詩13*07-1-9
やわらかな虹- 石瀬琳々自由詩22*07-1-9
スヴァスティカ_☆- atsuchan69自由詩7*07-1-9
■批評祭参加作品■_金(キム)は好きなんだけど、- いとう散文(批評 ...907-1-8
Sketch_of_Pain- soft_machine自由詩5*07-1-7
赤錆わずらい- A道化自由詩1607-1-7
トーマス- ごまたれ自由詩69+*07-1-7
鍋の底- とうどう ...自由詩19*07-1-7
光熱費協会- 馬野ミキ自由詩1207-1-6
無料SEX情報発信基地- 馬野ミキ自由詩907-1-6
- 石瀬琳々自由詩12*07-1-6
やめてくれ- 水町綜助自由詩4*07-1-5
美しいミサイル- いとう自由詩3107-1-5
Golden_Fertilizer- 生田 稔散文(批評 ...107-1-5
■批評祭参加作品■ピラミッドは三角か?- 岡部淳太 ...散文(批評 ...13+*07-1-5

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