1998/06/28

しかし、SRは軽快に、
小粋に走りたいものです

400ccが本命でしょうね
もう少し軽く、足回りも華奢に

街乗りでは今のは少し重 ....
ああ わかってる
どうせ僕には君たちの言葉なんてわからない

飛べもしない翼で空を指さす
それが何を意味しているのかなんて
僕にはわかるはずもないんだ

「飛びたい」と訴えているよう ....
{引用=「序」


万華鏡に
甘い想い出だけを そっと詰めて

くるくるまわして のぞきこむ

金平糖のじゃれあうような
さらさらした音がはじけて

あまりの甘さに 歯を痛めて  ....
換気扇が、軋んだ音を降らす。
両親たちが、長い臨床実験をへて、
飼い育てた文明という虫が、頭の芯を食い破るようで、
痛みにふるえる。
今夜も、汚れた手の切れ端を、掬ってきた、
うつろな眼で、 ....
おとうさん

ぼくが生まれたとき
祖父母が ぼくを溺愛し過ぎるから
「このままでは息子がダメになってしまう!」

滋賀県移住を本気で考えたそうやなぁ

もし ホンマに滋賀県に引っ越し ....
  一 「ミッシング・ピース」

手渡されたたった一枚の
欠けた切符のように
行き先でもなく
日付でもなく
空白のはずなのに
それ以上に大切なものを
どこかに忘れたまま
 ....
近頃やたらと
涙もろくなっちゃった
なんでかな

自宅で映画の予告編を眺めていても
気がつくと
ぽろぽろしている
自分に気付く

やっと梅雨入りしたんだってね

紫陽花は
お隣 ....
この宇宙のどこかで 広がる景色は
どれだけの時間を 刻み込んでいるの    

海の底に沈む 悲しい歴史は
変わらない気持ちを 物語っているの

真実の愛も 錆びついてしまえば
嘘に変わ ....
六月の湿度が肩に降りつもる
いつかの唇のように柔らかくあたたかく
黒髪にからみついた結晶
はじけて香る 夕立

銀色の坂の向こう
ちいさな教会の鐘の音がする
ふいに横切る上りの急行
 ....
「観月橋」

せせらぎの音は
いつのまにか、ざあざあと鳴り
錆び付いた欄干が
しとどに濡れる紫陽花の、夜

ここには愛づる月もなく
ただ名ばかりの橋が
通わぬこころの代わりに、と ....
ぎんいろの折り紙で
鶴を折る

ぎんいろ
それは
わたし自身を惑わす窓辺の色合い

ぎんいろの街で
あなたとの足跡を探してしまう
例え人違いだったとしても
あなたに良く似た後姿に
 ....
男の子になりたいと
今でも思うときがある


女の子でよかったと
今でも思うときがある



女の子だから
スカートが制服
男の子になりたいと思った


体力テストの持久走 ....
さよならを言ういとまを
あなたはくれないだろう
私の知らないうちに
あなたはどこかに消えるだろう
夜空の星はいつまでもそこにあるわけではない
青空の太陽はいつまでも輝くわけではない ....
おじいちゃん

炒めるつもりも まるでなく
ただただ あなたが 刻みつくした
玉ねぎ一家から 飛び散った
汁の残霧が わたしの目にも ちょっとだけ しみます

でも、わたしは あなたが  ....
ちいさなころの わたしは いじめられっこ
クラス中の男の子が 「ばいきん」ってよぶ
先生まで ばいきんあつかい

先生も いじめっこ
わたしのかいた 詩も 
わたしのかいた 小説も
私の ....
いちたすいちは
にじゃないと答えたら
みんなに笑われた
でも
美術の先生だけは頷いてくれて
スケッチに出かけた
あの丘の上から
故郷の青空をいつまでも眺めていた

ずっと憧れていたこ ....
 俺、神なんだよ。
 男はそう言った。
 そうかい。
 僕はそう返した。

 「神だって言ってもな、何があんたらと違うって訳じゃない。姿形もあんたとほとんど同じだ。」
 男は僕の ....
吾が母の産まれ出でぬる六月に 制服の 子等の 列車に乗る哉な 。  
   
溢れ居る列車に乗りし子等はただ 任天 DS 黙って 興ずる

今朝 部屋で にきび つぶしし 少年の 満員電車で  ....
大切なもの 見えなくなること ときどきあって

失ってから 気づいてしまって 泣くこともある


  悲しい想いは したくないの

  寂しい瞳は 見せたくないの


どこまでも空 ....
携帯はコンパクトに似ている
電車のなかで
そして街角にたたずみ
見つめる先に映っているのは
わたしであったり
わたしの知らないわたしだったり

お気に入りに登録した
サイトを巡る

 ....
手が届かないというから
かわりに蛍光灯を換えてあげた

堅くて開かないというから
かわりにフタを開けてあげた

重くて動かないというから
かわりにソファーを運んであげた

うまく出来 ....
まっすぐにそそり立った夜から
はねあがるようにおきた明け方
まだ覚めきっていない体の白身を残して
黄身だけが流れだし
キッチンの冷蔵庫におさまってしまう

白身は悠長に時間をかけ ....
いつの間にか罪は始まっていて
罰が訪れた時に気づく
自分が愚かだったことで
代償を背負う者も
背負わない者もいるだろう
罪を刻み付ける者も
刻み付けない者もいるだろう

 ....
小さい頃
夜空をくりぬいたかのように
真っ白な 満月に
追いつこうと 夜の街を走ったことがある

いつまで走っても
いくら転んでも
どんなに叫んでも

満月は遠くて
ちっとも近づけ ....
溢れでるものが 涙だけならば
錆びたナイフで故意に 傷つけたりしない

優しい感触で こぼれ落ちるなら
汚れた手を翳して 罪を重ねたりしない

ときどきは 昔のように あなたを想ってる
 ....
あれは何年前だっただろうか?
思いがけないケータイ購入から
アナタも私の領域に参入することになった
すでにモバイルにはとっくに慣れてる私には
別に 何のこともないのだけれど

《メールうつ ....
可愛い声で啼いたかと思えば
急にそっぽ向いて遠くに消える
嘘なのか冗談なのか本気なのか何なのか
ちっともわからない声で笑う
流し込むショットガン
君を好きな13の下らない理由全てを
数え上 ....
桃太郎の話をしてくれた両親も
物語のおじいさんやおばあさんと
同じくらいの歳になった
今の時代、洗濯は機械がしてくれるけれど
腰が痛いと言うので
今日は妻が洗濯物を干してる
僕はいつものと ....
虹色の服を着た少年が 
壁をよじ登る 

若い母は 
きゅっ と眉をしかめ 
平手で幼い尻を 
幾度も叩く 

( 次男坊は、黙って菓子を、食べていた ) 

母の隣に座らされた少 ....
小さな一本のカーネーションをあげたころから

私はずいぶん大きくなりました

おこづかいが増えたり

バイトを始めたりで

年々プレゼントも 豪華になりました


でも 一番嬉し ....
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