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吐息でしか呼ばれない名前があって
あたしはこれまで彼女の手によって
数々の眠れない夜を越えてきた
けれど、近頃はめっきり彼女を必要とせず
夜をやり過ごせるようになった
おそらくこの先、大抵の ....
生きてくのって本当に恐いよ
これ以上恐いことない
死ぬより恐いことかもね
でも 生まれてきた以上
死ぬまで生きていかなきゃいけないんだ
それがもしかして
最大の宿命?
でもね
生き ....
最近、「消えた年金」問題ってのが、話題になっとるやろ??
じつは
あの年金 消したん ワシやねん
転ぶのは歩いているから。
痛いのは生きているから。
悩むのは前に進みたいから。
逃げ出したいのは闘っているから。
生きているから、辛いことも悲しいこともあるんです。
けれど ....
ひとつのボタンがあります
ボタンの横に
「このボタンを絶対押してはいけません」と書いた貼り紙が
押してみたくなりませんか?
人間とは「 やってはいけない 」と言われれば
....
おとうさん
ぼくが生まれたとき
祖父母が ぼくを溺愛し過ぎるから
「このままでは息子がダメになってしまう!」
と
滋賀県移住を本気で考えたそうやなぁ
もし ホンマに滋賀県に引っ越し ....
人生は分からないことだらけ。
未だに自分のことも分からない。
人間関係で痛い目を見て、泣いて、生きるのをやめたいと思った。
でも、出会いがあったから、
こうして生きて、そのひとに近づき ....
「おじょうさん、金魚すくいをやってみないかい。とれてもとれなくてもサービスするよ」
金魚すくい屋のおじさんに声をかけられた。
「いいえ、うちには水槽がありませんから飼えません」
「そうか ....
許してください
年の差が心を止め、涙を飲み込み、
貴方の大事な方の存在を知り
私はもう離れようと決めていたのです
貴方の暖かく穏やかな声と美しい文章を時々思い出すことが
幸せと思っておりまし ....
生きていること 死ぬことの不思議
さなぎのような体の中に
閉じ込められた私の意識
息を吸うたび膨らむ胸郭
心地よい空気の移動
耳の奥で脈打つ血のうねり
私にしか聞こえない ....
地球からくろねこがだっしゅつしてあの娘に会いに行きます。くろねこのワルツです。
洋酒の入ったチョコレートが好きで
ちびちび食べている
いっぺんに食べると
アブラカタブラ・・・
胸やお腹が
しぼんだ風船の手触りだ
こころの中でつぶやくのはヨシ
口に出して言ってはな ....
恋人は無理 貴方は私を抱いていった
好きなだけじゃ 駄目でしょ
貴方は キスをしながらいった
体からどんどん魂が流れていく
空虚が体を満たし
貴方の言葉は心を突き刺す
涙も流れず空を見上げ ....
僕はまるで海から川へと産卵の為に戻って来る鮭のよう
歳も三十路を越え、人生の折り返し地点までも超えようとしてるのに
病気に掛かり、その薬の副作用のせいで、10000人に一人とゆ ....
私は貴方と3ヶ月ぶりに会うことに安堵していた。
お互いの生活も知らない時々ふらっと会う仲
その貴方が家に来るのを待っていた。
あまりお互いを知らないのに家に入れたのは貴方だけで、
そんなこ ....
失うほどに愛してしまうのよ
このまま君と
さよならまでの
カウントダウン
じゅー、きゅー、
違った、
愛するほどに失うのね
当たり前とかいうのにやられるんだわ
カウントダウン
....
俺らは
先生がもうすぐパパになるなんて知らなかった
九日は先生休みで
生物の時間潰れちゃって
そしたら代理の先生が教えてくれて
どうしようもなく慌てちゃってさ
どうするどうするって
別に ....
むねのおおきい女がすきだという彼
ちいさいちいさいむねの彼女
「どっちがすき? ?ひんにゅーのあたし ?グラマラスなあたし」
「2ばーん」
なんてやりとりで
彼女はすねて ....
あなたの手で
世界一うつくしい標本になりたい
あの蝶のように
一番きれいな瞬間にときをとめて
学生による自殺関連の報道が増えている。
イジメと直結して考える人も多い。
イジメだけが、自殺の原因じゃない。
それでも、殺しが少ないのは、矢張り報道に依る処が大きいだろう。
テレビを見て、「あ ....
のんちゃんは首をかしげました
(どうちて、うちゅーには、くうきがないの?
神様は、深く息を吸い込み
腕組みをしました
(ねぇ、どちて?
(ねぇ、ねぇ、どおちて?
眉間に皺をよせ ....
今日、久しぶりに実家から荷物が送られてきた
中身を開けてみると、食材がぎっしりと詰まっていた
料理は今までのバイト経験で得意だから
一様レシピと手紙が添えられていたが
自分 ....
雑草は何であんなに強いのだろう
人に踏みにじられ
季節の変化にも動じず
しなやかに立っている
そういえば、僕も昔は
雑草生い茂る土手で
ダンボールで土手滑りをして
....
戦争を知らない子どもたちが
大人になって
大人の信用を知らない子どもたちが
大人になって
戦争を知らない子どもたちを知らない僕等は
髪の毛が茶色いと許されないなら
携帯電話を持つと許されな ....
深夜のファミリーレストラン
テーブルの上に丸まった鼻紙
プラスティックの筒にそっけなく入れられた伝票
少しの泡を残した空のビールジョッキ
外して逆さのまま置かれた{ルビ ....
静かな夜のこの場所は
空の深さに包まれて
流れてゆくは秋の星
静かな夜のこの場所は
時の重さに包まれて
流れてゆくは秋の風
微かに響く虫の音が
今いる場所の道標
流れてゆくは秋 ....
5分前に着いた
時の記念日の声に
桜草の声に
促されて売り出された
音の出るテレビと
絵の出る絵本を追い払い
螺旋階段のある駅ビルに
不思議な国の子供たちを
氷詰めにして持って来た ....
今は昔、をとこありけり。
いとあやしき箱の詩歌の会にしげく通ふ。
投げ打ちたる文、すなはち返し給う局ありけり。
誰にか会はむと入りしかども、いらへなかり
ければ、つれづれなることを語るうちに、 ....
今は昔、をとこありけり。
片田舎に住みければ、いとあやしき箱にて文を交じらふ。
箱の中に、あまた集ふ詩歌の会ありて、よき歌には人々
より数を賜る。
思ひ起こして歌をばと箱の中に投げ打つも賜ず、 ....
階段を降りてくるものは
オバケだけではなくて
できたてのおやつを目当てに
降りてくる人類の営みのような気もして
それが文化だと
中学生の時
教頭先生から聞きました。
....
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