「そうじゃなく、忙しくて

 「つい・・・・

 無視するつもりは終(つい)ぞなく
 なんとなく、踏んでしまった過ちの日を重ね
 やがて君たちが冷たくなって 眠る街に
 雪は降り積り  ....
  五月の青い闇の中
  私はか細い少年になり
  夢の迷路へ踏み入った


  白いうなじに風を受け
  はだしの足で土を蹴り
  煙る街灯はすに見て
  ネオン流れる色街へ

 ....
冬の青空を
鳥が飛んでゆく
まっすぐに
きりっとした冬の翼で
空を切ってゆく

何もない空の一瞬の変化が
大地への躍動を与え
その羽ばたきは
心の波となり
生に響きを与える

 ....
色を持たない水彩画のように
雨が。

数えてよ そのいくすじか
みつめてよ その息づかい

ふるふれ 雨の無表情

  
 ....
「ねえねえ、聞いて聞いて」
そう言ってくる子どもが
少なくなった
本当は聞いてほしいのに
本当はたくさん言いたいのに

「どうしたの?」
子どもの変化を察して
大人がきっかけをつくって ....
{引用=映写機の音がする}



彼は 人のいない小さな劇場の

 古く湿った 客席に座り


 白くぼぉっと光るスクリーンを見つめる




 {引用=ただ、かたかたと廻 ....
今日もまた冬空を一人眺めている

空には満天の星が散らばり

僕にそっと話し掛けてくる

冬の夜空は凍てつくゆうな寒さで

身を切る思いをする

風が冷たく感じられ
 ....
今も昔も
景色は何も変わらなくて
変わってゆくのは自分だけ
さみしいけれど
少しずつ大きくなっている気がする

昨日も今日も
いいことは何も無くて
変わってゆくのは時間だけ
悲しいけ ....
ゆっくりと頬を伝って流れる涙

悲しみの雪の中を体中真っ白に染まるまで

一人で泣きながらあるいた

風が吹いてサラサラと粉雪が空に登っていく

僕の弱さを心を伝って捜した
 ....
 狡猾な鶏ガラみたいな婆様が。
 自動改札ピコンピコン。
 通せん坊で、しかめ面。
 その後ろの若旦那。
 ガッチリ嵌まって、しかめ面。
 更に後ろの彼の妻。
 愛し旦那の醜悪な。
 し ....
北風が吹く朝
何も考えることなく
決められたことを
いつものように歩く通学路

道に何かが落ちている
近寄れば
霜柱の土にまみれ
凍った一匹の働き蜂

この世に生を受け
この世の ....
{ルビ都会=まち}のなかで

電線に絡めとられた満月がわたしを見下ろす
おまえは自由なのだとでも言いたげに

「ほんとうのしがらみは見えないものなんだよ」
とつぶやいて

蛍光灯のした ....
空の向こうの草原に
お城がひとつ建っている
お城の中から天使がひとり
銀の翼をはばたかせ
大空高く飛んでった
それから天使は戻らない
草原には今でも
お城がひとつ建っている
人がさなぎに見えることがある
外はカチカチ
中はドロドロ
無限の可能性を宿した
それは小宇宙だ

人は時々蝶になる
青い青い無窮の空間に
おもいきり翼を広げ
自由に飛んでいく
私は ....
終わりを告げる声は無く
始まりを告げる声も無い

泣くのは
人だけではないだろうに

それでも再び
巡りくると疑わず
ほら
雪って、生きているのよ
空からここまで辿ってきた足跡が
真っ直ぐじゃない

一粒ずつみてごらん
そうしたら、ね
小さな顔がある
あ、いま 目線が合った
雪はそのむかし 薄紅 ....
雪ん子舞い散る故郷から
童子たちのまぶしい笑顔が消えた
あの頃の笑い声は
顧みることを忘れた古いアルバムのなか


北風ぴゅうぴゅう寒かろう


すっかり刈り取られた稲田を望む
古 ....
こんなに寒い夜だというのに
星空はどこか温かい
立ち止まって眺めれば
点と点は線になる

こんなに距離が遠いというのに
星空はどこか近い
目を凝らして眺めれば
どこかとどこかがつながっ ....
古いモルタルの
アパートの二階へ続く階段を
普段どおりに駆け上がる
足音はある意味合図だろう
鍵穴にキーを差し込んで
ここまでは完璧にいつも通り
ドアを開けた途端
部屋はいい匂いに溢れて ....
疲れた顔したあなたの前に 
一杯のお茶を置く 

( そこにいてほしい 
( くつろいでほしい

長い間 
心に固く閉じていた 
{ルビ蓋=ふた}を開いて 
今までそっとしまっておい ....
チェーレ
君の長い睫毛から
真珠がこぼれる
チェーレ
あまりに無垢すぎて
僕はひとつもこぼさないよう
手のひらで受け止めようと


振り向きざま
君の髪がやさしくなびく
歌を歌っ ....
朝の新しい風が
粉雪を連れて
大地に白を吹きかけて
ささやかなあいさつをする

冬の風に蒔かれたその種は
すぐに銀色の花を開かせ
土の中へともぐってゆき
次の朝の茎となる

大地の ....
*風*

風がどっちから吹くのかなんて
知った事じゃないよ
知った事じゃないけど
どっちから吹くんだろうね


*花*

いいじゃないのさ異形の花で
それでも好きなんだもの

 ....
朝は恐ろしく
奴隷の太陽が
静寂な闇を
喰い尽くす

照らす必要も無いものまで
太陽はどこまでも追いかける

光が濃くなればなるほどに
薄暗い人々の心も濃くなっていく  ....
マンションの鍵を開ける
左手にぶら下げた金魚
学校の友達と
お祭りに行ったんだ
金魚すくいでね
僕が取ったんだ
リビングの扉を開けると
ママはソファーで横になっていて
つまらなさそうに ....
降水確率が
七十パーセントだとか
予報された空から
雨は得意げにやってくる
ビルとビルの隙間を
灰色に染めていく
知らない顔の持ち主が
逃げるように通り過ぎていく
少女は傘も持たずに
 ....
 ここから最終行までを いっきに
  ロープで吊るし、
     よし ブランコだ

サーカスのはじまり
  はじまり〜
    のまえに
  「お腹空いてないかい? 

  ....
今日生きれてよかったと
思える日が一日でもあれば
一週間は生きてゆこうと思える

今週生きててよかったと
思える週が一週間でもあれば
一ヶ月は生きてゆこうと思える

そう思えるのはわず ....
  箪笥のいない夜更けに
  わたしは廃屋に棲む四つ目と会う
  四つ目を思うとなんだかせつなくて
  夕暮れ時からたまらない気持ちになる 
  廃屋が見える路地まで来たら
  心臓が喉元ま ....
リンリンと初雪がゆっくりと

空から落ちてきます

手で取って見たけど体温で

雪が滴へと変わってしまいました

今日はずっと降っているらしい

明日起きたらスグ窓を見て ....
山崎 風雅さんのおすすめリスト(1310)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
累積されたカン違い- atsuchan69自由詩7*06-12-8
色街幻想- 月夜野自由詩18*06-12-7
冬の翼- ぽえむ君自由詩11*06-12-7
色を持たない水彩画のように- 藍静自由詩23*06-12-7
聞いて聞いて- ぽえむ君自由詩11*06-12-7
彼の_人生- もも う ...自由詩27*06-12-7
もの思い- DirectConnec ...自由詩6*06-12-6
今では昔を昔と思える- ぽえむ君自由詩13*06-12-6
雪だるまにさようなら- こめ自由詩1906-12-6
連鎖地獄で修行は続く。- もののあ ...自由詩13*06-12-6
輝いた道を歩いて- ぽえむ君自由詩11*06-12-6
影踏み- lazy自由詩22*06-12-6
空の向こうの草原に- 未有花自由詩9*06-12-6
さなぎ- 渡辺亘自由詩5*06-12-6
輪廻- LEO携帯写真+ ...26*06-12-6
はつ雪の、舞う- Rin K自由詩32*06-12-6
雪ん子のうた- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-12-5
星と自分が一直線になる- ぽえむ君自由詩12*06-12-5
さよならは言わない- LEO自由詩24*06-12-5
お茶の時間_- 服部 剛自由詩19*06-12-5
チェーレ_真珠の涙- 石瀬琳々自由詩14*06-12-5
雪の花- ぽえむ君自由詩12*06-12-5
風花雪月- 虹村 凌自由詩4*06-12-5
DAY- なかがわ ...自由詩6*06-12-5
少年と金魚- 青山スイ自由詩2606-12-5
雨の降る街で- 青山スイ自由詩2006-12-5
サーカス- atsuchan69自由詩6*06-12-5
悲しみは明日には持ち越さない- ぽえむ君自由詩13*06-12-4
幻想譚(Mermaid's_dream_2)- 月夜野自由詩16*06-12-4
遅刻あきらめの登校- こめ自由詩1806-12-4

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