逃げる羊を追いかける。
嫌がる羊を追い詰める。
怖がる羊をあざ笑う。

とても とても 弱い羊は逃げ出した。
抑圧されて逃げ出した。

逃げて 逃げて 逃げて
思い切り逃げたのだけど
 ....
小雨の降る夜道を歩いていた。
ガラス張りの美容院の中で
シートに座る客の髪を切る女の 
背中の肌が見える短いTシャツには

「 LOVE 」 

という文字が書かれていた。 
 ....
夜は世界の焼け野原
焦げついた空の
薄靄を漂う光
巨人の左目は瞬き
夜は断続的に失われゆく時

浮かび上がる真夜中の刻印
世界の黄昏を導き
枯れ草の下でくすぶる業火と
責めたてる波の ....
遊ぼう?

ふわふわのなかで

もっと。もっと。

守れなくなる日まで

離れないで。

私はずっと

みせてあげるよ。

癒してあげる。



今日はかぼちゃのス ....
ぼくは詩人

人はみな
苦労するために生きるのではなく
生きるために苦労するのである

今日もまた

夜の散歩をしていると
夜風に出会いました

暑かった昼を忘れさせる
そんな ....
しずくのことは
一輪、
二輪、と数えあげたく
青空ならば頷いてくれるだろうか と
躍らせた髪


真昼の月の通い路と
銀色乗せた浅瀬の流れは
中空で いま
十字を結ぶ

か ....
僕は今日も生きている

明日もいつもどうり

世界はまわりつずける

虹の色は常に七色じゃなくて

無限の色で作られる

手のひらから落ちる

富、栄光、そんなものどうでもいい ....
ファミレスのおもちゃ売り場は、小さい頃から特別なもので
欲しかったおもちゃがあっても
「ここはご飯を食べるところなの」って
一度も買ってもらえなかった
帰りに寄ったデパートのおもちゃ売り場には ....
真夏の夕陽に染まるさざなみは
あなたの肩越しに遠のいてゆくばかり
深めに倒したナヴィシートで
あなたの好きなラヴバラードに酔いしれて
日焼けしてしまった首筋に心地よくて
小さなため息をひとつ ....
ぼくは詩人

静寂なる空間は心を癒し
癒す心は静寂を創りだす

今日もまた

夜の散歩をしていると
月の光に出会いました

澄みきった夜空に
煌々と輝き
ぼくとぼくの心を照らす ....
ぼくは詩を書きたい

いつの日か
自分の歩んできた道を
振り返るときがある
しかしそれは
これから進むべき道よりも
ずっとずっと短い

今日もまた

朝の散歩をしていると
老人 ....
おっぱいなんて所詮脂肪のかたまりで
手のひらに余る重量感にホッとしながらも
そのすぐ下に控えるくびれに
そこはかとない微妙な崩れを見つける恐怖
脂肪も依る年並に頑固になっていくようで
ち ....
ぷかぷか波間で浮いているのが
一流のサーファーだと思っていた
金づちのわたしにとっては
それでも素敵すぎて
おなじようにぷかぷか浮いている
ボードの数を数えたりして
どれがあのひとなのか
 ....
寝起きは、不機嫌
な ぼくなので、
世界の終わりの
ような顔をして、
何もかも、どうでも
よくなっている。

なので、

ぎゅ ぎゅっと 後ろ
から だ きしめて、
さらりと キ ....
ぼくは詩を書きたい

すべては連続し
光と影もまた連続する

今日もまた

朝の散歩をしていると
光と影に出会いました

朝陽に照らされ
煌く小川の水
青空と白い雲までも映し出 ....
精神科に通い続けて一年半ば
毎月高い薬を得て生きている

入院を勧める医者
入院を拒む僕
それが病気の一種

境界性人格障害を抱えている

関わりを持つ人を傷付けて舐めて癒す
写り ....
ぼくは詩を書きたい

我が道を進むには
我が道を創らなくてはならない

生きることに不安を抱き
生きていることに怯え
そんな毎日を繰り返す

それでも詩を書くために
今日もまた
 ....
ぼくは詩を書きたい

人はそれぞれの美しさをもって
花を咲かせる

今日もまた

朝の散歩をしていると
花々に出会いました

夏の強い朝陽に照らされ
太陽に向かって
花びらを大 ....
ぼくは詩を書きたい

人は生きる中で悩み
生き方を迷い
時には誤り
生きていることに疲れ
苦しく病み
生きていくことに
背負いつつも傷つき歩む

そうだとしても
無垢な人生よりか ....
ぼくは詩を書きたい

自分の創作は
自分が作るもの以上でもなければ
自分が作る以下のものでもない

今日もまた

朝の散歩をしていると
画家に出会いました

いつも綺麗な風景画を ....
にわか雨は窓ガラスを叩く激しさで
海辺の汐臭さをわたしの部屋まで連れて来た
波音のひたひた寄せるテーブルで
いつか拾った貝殻の擦れる音色がする
ハンガーにかけたわたしの白いブラウス
温もりの ....
ぼくは詩を書きたい

人は安堵を求めるために
漂い彷徨う

今日もまた

朝の散歩をしていると
詩に出会いました

丘の上に
ひっそりと石に刻まれた
一編の詩

 人は安堵 ....
ぼくは詩を書きたい

自然がもたらす恵は
人にとって心の糧

今日もまた

朝の散歩をしていると
夏に出会いました

川に沿って続く草花の帯

その中で風が遊びまわる
草を生 ....
朝の空気の
光に濡れた
清々しい香気に、
私の五感はしとしとと沈み{ルビ水面=みなも}をみあげる重く熟した金属の愁い。

空間をよぎる
不透明な視線は、
無知な陽炎となってさえずり虚空を ....
ぼくは詩を書きたい

苦労を積んでも
すぐに忘れてしまうのも
人の自然かもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
坂道に出会いました

幼い頃から
学校へ行くとき
昆 ....
見知らぬ一人にも嫌われないように精進しようと身を粉にする私は馬鹿だ!
何を世界に望んでいるのか
社会に望んでいるのか
私自身わからないから腹が立つ
今日もカーテンを引っ張って取ってしまった
 ....
ぼくは詩を書きたい

盲目な心になっても
見えるものがある

今日もまた

朝の散歩をしていると
果樹たちに出会いました

いろいろな棚に
葡萄やキューウィたちが
体を巻く
 ....
ぼくは詩を書きたい

恋人とは自分の鏡
相手の不満は
自分への不満でもある

今日もまた

朝の散歩をしていると
波紋に出会いました

池から
鯉が静かに水面へと浮き出る
そ ....
進めどこまでも

限りない空に向かって

虹を掴むためには

どうすればいいの?

誰か僕を導いてくれ

動き出した隙間風を使って

舞い飛ぶ

指先に感じる思いが絡まって ....
こんぺいとう 目を閉じ頬に手 しゃりしゃりしゃり
たったひとつで 幸せの姫

ケチャップで うさぎが先っ! ぞぉーが先っ!
コラコラ押すなよ ほーらこんなになっちゃった

{ルビ祖父祖母= ....
山崎 風雅さんのおすすめリスト(1310)
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