すべてのおすすめ
ひとは
あるものにも
ないものにも
こだわってしまうね
しぬためにいきるのか
なんて
考えそうになる夜 うっかりと
一番上の層を
ながれながら
探している半身
ほか ....
あああああー
喉の奥が開く世界から腹の綿が重く
上がってくる形而下へ あああああ〜
聴く耳を心に浸し 魂の熱を解毒させながら さすらう
放ち言葉の責任放棄 あああああ=意味 ....
真っ赤な林檎の皮をするり剥きますと
白く瑞々しい果肉が微かに息づいて
頬張れば甘く酸っぱく
口いっぱいに広がっては
心地良く渇きをいやしてくれるのです
そのおんなもまた
高い梢に輝いた ....
川が かろやかに ながれている
人々は みな
黒い衣装を着て
積み重ねてきた色とりどりの思い出が
しずかに ながれていくことに 心を寄せている
美しい心でありたいと焦る日々を埋葬し ....
体が溶ける謎は説けぬ
君は去った街に残るのは
涙の水溜まり
途切れなく続いている毎日
心の端の方では落ち着くらしい
ほどけなくなった靴紐には
最終的にハサミの刃をあ ....
あんさん、覚えておきなはれ
京都のおんな、みんながみんな
はんなりしてるおもたらあきません
御着物似合うおもたらあきません
夜の先斗町はえらいにぎやか
酔っ払った兄さんたちがふらふらと
....
僕ら互いに理解できず
すりきった体は
紅く染まっていたよ
わからないから手を離す
分かりあいたいから手をつかむ
僕はどこにいる?
さぁどこだ
今いる過去の渦の ....
おもむくままに、旅に出ようか
規則正しいかたかたとした音は
恐らく鞄に忍ばせた貯金箱
目を閉じればそれは
大きな機関車のタイヤに変わる
太陽はなだらかに線路を作り
どこまで続いてい ....
彩りと彩りがひしめきあい
ぼくはお茶をすする
うすくれないに緑が混じり
きれいなまだらの葉桜は
そよそよそよと風に任せ
勝手気ままに踊り舞う
ちょっと目線を背けてみれば
だらりの ....
君を想い 眠れぬままに
星をかぞえた
寝静まった街で
君の美しさを描くため
僕は画家になりたい
描き尽くせぬと知りつつ
窓灯りのように君を包 ....
もし君を失ったとしたら
わたしは風になりたい
ねむの木のその花は
夕方になると
煙るように咲いて
その葉は
風が吹くと羽毛のように
さやさやと揺れる
もしわたしが君のまえから ....
血ガ循ルコノ躰躯ハ只ノ物質ニ過ギナイ
ヤット秋ラシイ夕空ガ西ノ山ニ向カッテイルノヲ見ナガラソンナ気ガシタノモ
今トナッテハ嘘ノ中ニ溺レタ蜻蛉ノ羽音ノ様ニ微カナ記憶ノ残滓トナッテイル
今や景色 ....
埃に塗れたガラスに映る
くたびれ果てた繕い笑顔
二日酔いで始まる月曜日
やるべき事が頭を巡る
子供の声とエンジン音とが
交互に僕を追い越していく
皆一様に行くべき場所へ
望む望まぬの ....
(こんなにも愛しているのに
(どうして私を選ばないの、
見上げた空は高く遠く
小さな身体を青に染めて
聞こえてくる声に
耳を塞ぐ
オ前ハ要ラナイ消エロ
早ク自決シロ
届かなかっ ....
恋なんて
忘れちゃったの
毎日 床に雑巾かけるのが忙しくて
ウキウキなんて
忘れちゃったわよ
毎日 庭の草むしりが
忙しいの
ワクワクなんて
もう忘れちゃった
....
「27時に旦那さんが帰ってくる」
25時と言う表現は当たり前になってきたけれど、
未だに週の第八番目の日は出てこない。
当たり前なのだけど、何となく苛っとする。
実際には東京の空が四角 ....
誰も死んだりしないように
狭い部屋のベッドの上でうずくまって願う
煙草の煙が太陽の光をまっすぐな筋に変えて
僕の心に突き刺さっている
誰も死んだりしないように
うずくまって願う
自分を ....
吸い込む煙に咽こんで
突き抜ける頭痛に把握する現在
何より無く何故も無く
成すべきと定めた納期を
遣り繰りするだけに生きている
山陽道に横たわるモグラ線を
時速三百キロで駆け抜ける退屈 ....
見つけられずにいた輪郭
朱の陽と聴き慣れたメロディー
どこか淋しげな砂の中で交わる
縛っていた想いは風と同じ
少しずつ柔らかくなり
解かれ
移る
確かめた後ろは
綺麗に整理され ....
俺は男だ
いちごポッキーが大好きだ
何かおかしいか? 俺は胸を張って言うぞ
俺はいちごポッキーが大好きだ〜!!
おい男たちよ 大人の男たちよ
本当に男らしくありたいのなら 男の中の男になりた ....
休み時間に生徒が漢字練習をしていた
なかなか漢字が覚えられないとぼやきながら
僕はそれを見守りながら
漢字はいくつかの漢字がくっついていることもあるから
それを手がかりに覚えてゆくのも ....
食べ物には嘘が満ちている
でも詩には嘘がない
詩人が嘘つきでも 詩は嘘をつかない
いや嘘か本当かなんて本当はどうでもいい
嘘でもいいから希望を 与えるのが詩だ
言葉はどんな食べ物よりも深い味 ....
彼は踊れない人だから
わたし、ダンスはあきらめたの
わたしとっても幸せよ
安定した収入
仕事帰りにショッピングして
おいしいものを食べて
毎日わらって暮らしているわ
ときどき彼の前で ....
中国の森の
奥深く
誰も見た事の
ない、動物がいた。
空を飛び
川を泳ぎ
馬のように走り
変幻自在だった。
サルノコシカケを
食べていた
それでも幸せだった。
四千年生き ....
コンビニで子供たちが
小島よしおの話をしていた
小島よしおが好きだと
言いあって外に出ていった
それがなんともかわいらしかった
べつになんにも変わりやしない
一 ....
封印するも
解くも
操れるほどの孤独
寂しさを嘆いたところで
在りもしない
作れもしない
空想は空想でしかない
生まれゆく不安を片手に
失いし愛情を追いながら
焦りを切り刻む残酷 ....
探していた
おだやかな光を
逢いたかった
カンヴァスを破って
手を、そっと
輪郭のない夜だから
影もなくて
震えを数えていないと
ここがサヨナラになる気がした
風の硝子越しに ....
この一つの アメ玉
透き通る様に綺麗なアメ玉....
私はそのアメ玉を空に翳し
アメ玉の中から空をみた。
アメ玉の中からみた空は
....
ぽっつりと。
水面に輪ができた。
ゆれる、空をまたいでいった。
空は青かったか?
地上は寒かったか?
それよりも、
揺れた空が端っこで、
境界線を描いてい ....
薄紅そまる風の道
夕闇せまる草の道
落日の片隅に
佇む人の
瞳に映る翼の模様
羽ばたく視線は
彼方を知らない
澄まして聞こえぬ
その名のみ
凝らして見えぬ
その姿のみ
....
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