両手広げて飛んでみな
向かう先はあの国さ
夢や希望に嫉妬した
遠い遠い強い国

こんなオンボロの体で
突っ込んで
なにが変わると言うんだい

鉄屑と
肉片だけが
 ....
ぼくらはいつも
見ていたんだね
同じ窓から
午後の青空
透ける葉脈
震える小枝
それらにも似た、未来

ぼくらはいつも
感じていた
同じ風を、違う感受性で

教室にいる ....
机の引き出しの奥に
わずかばかりの
どこにでもある土の入った袋
これがふるさと

都会のコンクリートの中の
ほんの少しのふるさと
自分が生まれ育った土

袋を開けると
ふるさとの匂 ....
 きっちりきっぱり引けている。
 ペッコリ腰が引けている。

 類人猿がさ。
 お前腰引けてんなあーっていうくらい。
 ガッチリ綺麗に引けている。

 メジャーリーガーがさ。
 こいつ ....
たからものが見つからない。

田んぼからの帰りに、
どこかに落としたのかもしれないと、
あちらこちらを探してみたが、
どこもかしこも空っぽで、
見つからない。

 ....
花はいつ咲くのか
花に聞いてみなければ
わからないけれど
心の花は
自分で咲かすものだから
自分に聞いてみれば
きっとわかるはず

星はいつ流れるのか
星に聞いて見なければ
わから ....
何でも消せる消しゴムがあったら
何を消しますか?
みんなに問いかけてみた

妹は“猫のひげ”と言った
理由はチクチクして痛いかららしい
僕にはなついてこないので解らないが
“痛いのな ....
春からひとり
流れてきた
おまえ

こんこん冬と
墨染めの宵の川は
さぞ冷たかろう

月様には出逢うたか
さぞ澄ましていたろうに
あれは誰かを
好いている

一に ....
雨はまだ降っている

何があるわけでもないが
窓の外を
ぼんやりと眺めている

雨はまだ降っている
ぼくはまだ眠らない

窓ガラスを打つ雨音が
不思議と体に響いて
ぼくの呼吸と合 ....
胸のボタンを外すとき
あなたの狡猾な指先を思い出す
背後から不器用そうに
それでいて
未来に待ち受けているものを欺くかのように
(それなのに忘れられないのは
部屋の灯りを消しても
情念の ....
 生きていること 死ぬことの不思議
 さなぎのような体の中に 
 閉じ込められた私の意識
 息を吸うたび膨らむ胸郭 
 心地よい空気の移動
 耳の奥で脈打つ血のうねり
 私にしか聞こえない ....
 私は一人、円を描き
 つま先でリズムを取りながら踊る
 
 夕暮れ時の空は頬染めて
 つま先まで 染めあげて
 私はは震えを押し隠し
 未知の世界に挑むべく
 くるりくるりと回り続ける ....
 すみません。
 すみません。

 あなたのお持ちになられている。
 切っ先鋭いそのナイフ。

 どうぞ私に貸して下さいな。

 え。どうしてって?
 いやー。あのね。

 どう ....
曙色の大気に染む甘美なる夢の輪郭
そよぐ小風に香るバニラの匂いとともに
家々のケーキを焼くオーブンから立ちのぼる煙
見渡せば、丘の向こうの不可思議な光・・・・
淡いピンクに赤を混ぜた規則正しい ....
闇に押し潰されて
ぺたんこのあたしと
黒猫いっぴき
三日月の下

『ねこ、ねこ』
ぺたんこのあたしはぺたんこの声
黒猫はにゃあと、
やけに現実でただいっぴき

おまえはあたしを愛し ....


神は、この手を御創りになるのに          
四十数億年も費やされた。                          

人間は                      
 ....
人は円のデザインより、産まれ出で、
光りに現れる。

形の無い脳の思考から、産まれ出で、
そして今、
誰の目にも映るデザインが街に生きづく。

見えない手足と吸盤を持ち、
道を ....
青い冬空透き通る
沢の{ルビ辺=べ}歩くその音は
見渡す空の声となり
孤独を忘れる時となる

白い{ルビ川水=かわみず}清らなる
峠を越えるその風は
鳥を寄せ呼ぶ歌となり
勇気を与える ....
頭の中の言葉が
たくさんあるというのに
捕まえることができない
つかもうとする手と言葉とが
磁石の同極同士のように
退け合ってゆく

言葉が拒んでいる
言葉をつかめない
そうではない ....
僕は憎む
青硝子をはめ込んだようなこの空を
あなたのいないこの世界を
僕は憎むよ

翼をなくした僕には
もうこの空を飛ぶことはできない
あなたへの嫉妬でたぎり狂う
僕の醜い心よ
壊れ ....
花日向、根は地水を飲み尽くす
影は咲く、愛しきように
影は咲く

寝ぼけた風に吹きやられ
やがて塵は灰となる

枯れた木に
今宵は何を刻み込もう
あの子が眠りにつくように ....
地球からくろねこがだっしゅつしてあの娘に会いに行きます。くろねこのワルツです。  何もかもが寒い夜だった
遠く離れた家から
犬が吠えている
その声が神経を尖らせる

何もかもが切ない夜だった
窓から覗く街灯の
力のない光が見えている
その暗さが心を曇らせる

何 ....
あなたと繋がるその一瞬に
何故だろう無性に不安になる
このしあわせが明日もありますように
と、祈りながら声をあげる

ゴーアウェイ付きまとう影よ
愛することに怯えたくない
すべて預け ....
夜行列車「能登号」車内 
すでに電気が消えた
午前二時十五分 

数えるほどの乗客は
皆 {ルビ頭=こうべ}を垂らし
それぞれの夢を見ている 

一人旅に出た僕は眠れずに 
開い ....
ひとりでいることって
決して好きくはないんだけど
ひとりでいたいときがある
壁のカレンダーを眺めてみれば
いつもと同じこよみなのに
この日だけは特別だよって囁いている
瞬くイルミネーション ....
初めてこの道を通ったとき
小さな花が咲いていることに
気がつかなかった

初めてこの道を通ったとき
向こうから歩いてくる人が
君だったことに
気がつかなかった

初めてこの道を通った ....
僕らはまた時を数へて

夢を抱いてくただそれだけしかないよ

気が付けばそこに合ったはずの

歌が見あたらない

モノクロのサイレント映画に

入り込むように見つめている ....
 ハルマゲドンこねーかなー。
 37歳の先輩はそういう。
 こないでしょうねえー。
 僕は答える。

 俺を殺してくれよ。
 37歳の先輩はそういう。
 僕は捕まりたくないから嫌ですよ。 ....
今日もニュースで
心が暗くなる情報を知った
生活保護を受けられない
男性が餓死していたと
いうのだ。
殺人
強盗
世の中は暗いニュースばかり
「格差社会」
「ニート」
一方でテレビ ....
山崎 風雅さんのおすすめリスト(1310)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フライ・アウェイ- なかがわ ...自由詩3*06-12-16
同じ窓から- Rin K自由詩30*06-12-16
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「_たからもの。_」- PULL.自由詩10*06-12-15
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消しカス- 優飛自由詩13*06-12-15
花瑞葵(はなみづき)- Rin K自由詩31*06-12-15
雨はまだ降っている- ぽえむ君自由詩13*06-12-14
悦楽(黒薔薇の微笑_其の二)- 恋月 ぴ ...自由詩33*06-12-14
私は死ねない- 月夜野未詩・独白15*06-12-14
- 茉莉香自由詩11*06-12-14
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デザイン- ネコ助自由詩2*06-12-14
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影は咲く- なかがわ ...自由詩2*06-12-13
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何もかもが寒い夜だった- ぽえむ君自由詩6*06-12-12
BREAK_ME- lazy自由詩13*06-12-12
夜行列車_〜夢の手紙〜- 服部 剛自由詩19*06-12-12
哀愁のメリークリスマス- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-12-12
初めてこの道を通ったとき- ぽえむ君自由詩16*06-12-11
満月の夜の脱走劇- こめ自由詩1506-12-11
一問一答。- もののあ ...散文(批評 ...21*06-12-11
ポストモダンの夕べに- 渡辺亘自由詩4*06-12-11

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