ねむの木
山桜

もし君を失ったとしたら
わたしは風になりたい 

ねむの木のその花は
夕方になると
煙るように咲いて
その葉は
風が吹くと羽毛のように
さやさやと揺れる

もしわたしが君のまえから
突然姿を消したとしても
君はわたしのことを
覚えていてくれる?

もし君を失ったとしても
わたしは風になって
君の髪をそっとなでて
ずっとそばにいるよ


自由詩 ねむの木 Copyright 山桜 2008-10-14 10:09:54
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