すべてのおすすめ
三ヶ月で始まりから辞めていく
そんな僕らはどこかが壊れているらしくて
東京の角という角を、折り合わせるようにして
閉じていく
手のひらは合わせるためにある
僕らは壊れているらしい
継ぎ接ぎ ....
目の前をみつめると 
十字架は橋となり 
わたしの明日へと架かっていた

振り返ると 
両腕を広げたまま 
横たわる人の体の上を 
気づかぬうちに踏みながら 
産声を上げた日から今日ま ....
一、 銀色の背中


飯も喰わずに、カピが月ばかり見ているので
座敷に上げて訳を聞くと
長い沈黙のあと
神妙な顔で
片想いなのだという

いったいどこの娘かと問えば
まだ逢ったこと ....
 

 一 琴引浜

さくら貝は、はかないという言葉がお好き
はかないという枕詞がつくものには
とりあえず歌ってみる
それらはかつては量産されたものだが
貝は、そんな厄介なものは持ち合 ....
松の湯


跳ねる湯船も恐ろしく
あれは白鯨モビーディック
いかつい背中の倶梨伽羅紋紋
あまりにも鮮やか過ぎて
タオルで隠さぬ前を横目に見れば
なぜか思わず猿山の猿気分
ラッキョの皮 ....
遠く聞こえる虫の音は
遥か離れたふるさとを
頭の中の片隅に
思い浮かべる曲となる

遠く聞こえる虫の音は
深い眠りへ{ルビ誘=いざな}うも
頭の中の片隅に
響き続ける曲となる

遠 ....
おしまいは
呆気ないね

今しがたまで注いでいた目線を
手元のカップに移して
囁くようにあなたが嘆いた
続けてのため息は
ほんのり紅茶の匂いで
外には
すぐそこに夜がある

北西 ....
心が疲れて
何を見ても
何も見えない
誰にも教えられず
ただもどかしさだけが
ずっと残ってゆく
人として生まれてきたことが
悲しく思うけれど
人として生まれてきたことが
自分だけの運 ....
ねえ 窓を開けて
ねえ ちょっと見るだけでいいの
まるでそれは火の海よ
燃え盛る炎の中で
私が立っているのが見えるでしょう

ねえ 目をそらさないで
ねえ まっすぐに私をみつめて
想い ....
街灯が照らす

オレンジ色した結晶たち

暖かく舞い上がる

見とれていると

気付く間もなく

じんわり溶けて

遠くに消えた



さよならバイバイ

掴み ....
わたしだって
夢見るおんなでいたいから
満月の夜
かぼちゃの馬車に乗り
お城の舞踏会にでも繰り出して
素敵な王子様と踊ったら
ガラスの靴の片方をわざと忘れてしまう
Shall we da ....
採りたての野菜を
そのまま食べてもおいしいけれど
その食材を工夫すれば
もっとおいしくなる
おいしいだけではなく
体にとっても栄養を与え
今日を明日を動かす源にもなる
人はそれを料理とい ....
日が沈み
冷めてゆく土
その上を静かに
秋の夜を泳ぐ

月はすでに
凍てついたかのように
冷たい光を
地上へと降り注ぐ

その光を頼りに
秋の海は
風とともに波を起こす

 ....
完爾として
泡沫候補が
手を振る
ドライバーが急ハンドルを切って
横町に突進していく
地方選挙の時代だと
大見得を切る
大ボス小ボスに
一泡吹かせてやりたいと
立候補した叔父さんは
 ....
秋は風
そよそよと風が吹き草の丘へ
薄穂が揺れその動きに
虫たちが自分の楽器を
思うままに奏でる

秋は色
はらはらと葉が落ち野の道へ
小枝が揺れその動きに
小鳥たちが自分のパートを ....
言葉は心と心を結ぶ橋だから
言葉をたくさん知ることと
言葉を多く使えることは
言葉と心が一つになる
言葉の心は心の言葉
言葉は自分の心と
言葉の心を結ぶ
言葉は結ばれ
言葉の心と
言 ....
ある日我が家が突然停電になった
何の前触れもなくいきなり真っ暗闇に
わあ どうしよう!
とりあえず懐中電灯をつけてその場をしのぐことに

暗闇というのはなんとなく落ち着かない
早く電気がつ ....
体のまあるい婆ちゃんが 
ぜいぜいと団地の階段を上っていた 

通りがかりの少年は 
後ろから両手で腰を抱えて 
ゆっくりとした歩調と合わせ押し上げた 

( 振り返ると 
( 団地の ....
朝の車の中で 
おばあちゃんは 
他のお婆ちゃん達に 
七色のあめ玉をくばって 
僕にもくれた 

「 このあめ玉をなめると 
  元気百倍ですね    」

というと 
おばあち ....
今日の空が知りたくて
朝から空を見上げれば
昨日と同じ秋の空

でもどこかが違う
昨日はつぼみだった山ゆりが
白く大きく咲いている
今日の空は少しだけ
昨日の空より白かった

今日 ....
★調整中 苦しみの果てに何が見える?

真夏のアスファルトからの熱気に倒れそうだった

僕自身を映した蜃気楼はゆらゆら揺れる

あの日のままの気持ちでいるのに

君はそれを気が付かないふ ....
十月の
夕刻にしては
あたたかい風が
秋の
冬の
装いを始めた草の
乾いた匂いを運んでくる

霞がかった空は
穏やかな表情で
まだ染まるには早い
青く連なる山々に添う

静か ....
ひとりきりで終りはないと真空で泡立つの
そんな風に青く生らないで
わたくしのけじめ


まるい樹木で虚実は木霊している
朝日のもとを{ルビ死霊=しれい}が
破邪をささやき帰還してゆく
 ....
淡いグレイの海を静かに泳ぐ
誰かの寝息をかき混ぜないように
息継ぎには特に、気を使って

暖かい雨の日に、虹の継ぎ目を待ち侘びている
もう一度の再開、名残惜しい名前を
呼ぶ声を迎えにいける ....
本当の暗闇と出会う
それって
なかなか難しい
ひとつひとつの灯火を消しても
寝付けぬ夜に何処より話し声が漏れて
この街の闇は仄かに明るい
本当の暗闇
それは遠い日の感触
胎内にいたとき ....
通りゆく
たわわな枝の柿の実は
豊かな秋と心実らす

歩みゆく
連なる虫の声を聞く
奏でる秋と心響かす

鳥が舞い
遠い空へと消えてゆく
秋の広さに心飛び立つ

木の葉揺れ
 ....
空に想いは寄せる
いつの日もいつの日もみつめた
あの青さだけが私の願いなのだ

{ルビ天鵞絨=ビロード}のような雲の浮かぶ
平和で満ちあふれたあの空へ私の心は向かうけれど
我が蒼穹よ 私は ....
親父・母ちゃん婆ちゃんは 
姉・婿・孫娘のいる富山に行き 
一週間は帰らないので
家はがらんと広くなった 

仕事を終えた帰り道 
夜空を見上げ 
雲から顔を出す十五夜お月さんと話し 
 ....
自分というものに
気がつき始めたこの頃は
どこか落ち着かなくて
みんなと同じことをしていても
同じではなさそうで
みんなと違うと思われたくなくて
同じことをしている自分が
自分ではない気 ....
山崎 風雅さんの自由詩おすすめリスト(1174)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ビターチョコレート- 霜天自由詩806-10-20
道_- 服部 剛自由詩12*06-10-18
カピバラの事情- 佐野権太自由詩41*06-10-18
うたまくらの浜- Rin K自由詩28*06-10-18
湯煙三昧- 恋月 ぴ ...自由詩21*06-10-17
遠く聞こえる虫の音は- ぽえむ君自由詩9*06-10-17
木枯し、吹くまえに- LEO自由詩16*06-10-17
せっかく生きてゆくのだから- ぽえむ君自由詩9*06-10-16
サルビア- 未有花自由詩9*06-10-16
bye-bye- ネ々コ自由詩1*06-10-16
シンデレラ・ハネムーン- 恋月 ぴ ...自由詩16*06-10-15
言葉をデザインする- ぽえむ君自由詩5*06-10-15
秋の夜は海と変わりゆく- ぽえむ君自由詩13*06-10-14
カステラ一皿平らげる- あおば自由詩3*06-10-14
秋は心- ぽえむ君自由詩11*06-10-14
言葉は心と心を結ぶ橋だから- ぽえむ君自由詩13*06-10-13
停電の夜- 未有花自由詩6*06-10-13
少年と老婆- 服部 剛自由詩13*06-10-13
あめ玉_- 服部 剛自由詩7*06-10-13
明日の空が知りたくて- ぽえむ君自由詩12*06-10-12
君待月- Rin K自由詩19*06-10-12
酷く楽しそうにでも切なく響く声- こめ自由詩1306-10-12
サンセット- LEO自由詩22+*06-10-12
こんにちは、望郷- こしごえ自由詩14*06-10-12
命日- 霜天自由詩706-10-12
永遠ということ- 恋月 ぴ ...自由詩43*06-10-11
歌は詩となり詩は歌となる- ぽえむ君自由詩10*06-10-11
蒼穹- 未有花自由詩10*06-10-11
もらいもの_- 服部 剛自由詩12*06-10-10
教室の窓から見える雲は- ぽえむ君自由詩10*06-10-10

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