目を閉じ
骨を確かめる
歯のかたち
牙のかたちを確かめる


地平線まで
指はのびる
ひらいた骨が
永さを失くした海を奏でる


あらゆる証書が
毛虫のようにうご ....


わたしの住む町にはトンネルがある
トンネルはぽっかり口を開いて
雨の日にも晴れの日にもただ
怠惰そうに横たわっている

トンネルってなんだか産道みたいだ
トンネルを通り抜けるとい ....
雨がひらき
匂いは昇る
あたたかく 甘く
光になる


白い歯車
心をまわし
雲の映らぬ涙になる


手のひらの空に繰りかえし
現われては消え 叫ぶもの
二分きざ ....
 
 
31

世界が坂道と衝突する
アゲハチョウの羽が
誰かの空砲になって響く

内海に
大量のデッキブラシが
投棄された夏

遠近法のすべてを燃やして
子等は走る

 ....
四角い箱 赤い
 ネオン、信号機
レール
  殴った。電灯がスーツだから
自動車が緑色を吹いていく。影から出てきた映写機が
                自転車が
まるいもの、ま ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=122465

 詩人は詩を書き始めるにあたって、一つの静寂、一つの待機状態に身を置く。詩人が詩の発端をつかもうとすると ....
この草のにおいを意識し始めたのは、
いつからだろうか。
翳る当為が、こおりのように漂い、
透きとおる幻視画のような混濁のなかで、
きみどりいろに塗された、切りたつ海岸線が浮ぶ。

冬の呼吸 ....
「球の描き方」





水の中で目を開けた
融けなかった青が
からだのなかに入り込もうとしている
皮膚のあいだから
――それは恐ろしいことだった


夕方が近づいている
 ....
炎天の亀キャラメルと取り替える

花失い壁画に孤児の不滅見える

踊る文字 遺跡の空欄に向かって

祖父来ず農地の爪楊枝に近付けとある

こころ以外なにももたず砂漠に凹部

佳作の ....
双つの雨音を右目にもどし
煙を数えて夜は明ける
みな何かをすぎてゆく
みな何かを置いてゆく


欠けた娘を肩にのせる
鏡の向きがいつもと違う
欠けた娘を肩にのせる


 ....
洗剤より生れしシャボン玉の遊泳を
掬えば窓に にげる虹色

シャボン玉掬はむ姿勢 すかされて
運動神経 鈍る年かと

俄か雨に荷物ぬらして声もなく
ちり紙交換 信号に止まる

 ....
白い空間に影が飛び交い
そこは無限の獄中と化す
左下の隅に ローブを纏う人 顔は見えない 暗く 深く 後ろを振り返っている
その隣に僧侶 船を漕ぎ出している 遥か彼方を見据えて
その頭上に 顔 ....
夜はせばまり
夜はひろがる
粒と浮かぶかたちと唱と
妨げを泳ぐ轟きと尾と


波の終わりとはじまりに
砂の言葉と花火があがる
水からひろいあつめた羽と
貝のかたさの音のつ ....
21

カレンダーを見ると
夏の途中だった
日付は海で満たされていた
子供だろうか
小さな鮫が落ちて
少し跳ねた
恐くないように
拾って元に戻した



22

フライパ ....
回り続けて乾燥しきった〆鯖を見つめながら
ロイドは生物が嫌いだった事を思い出す
チキンラーメンに入れる卵でさえ
トロトロしてるのが許せない
そんな女だった事を思い出す
不器用にカクリカクリと ....
アイタイキモチを結句に
歌えるようになったとき
恋が始まるのだと誰が言ったのだろう
2002年5月8日


あなたは今、幸せですか
リフレインしてやまない君の問いかけに
若 ....
青い血で書かれた水曜性は、
{ルビ万年青=おもと}の実となって赤く結ばれる。
ある、いは、いつになく遠く静かな空で、ある。

店員が しきりにすすめてくる
玄関先に どうかしら
と自分に問 ....
金曜日の青ピーマン
尖らない鉛筆の先っちょで
膨らんだ水風船の腹を押す

明日からはお休みで
学校は眠りについて
笑い声の記憶にまどろんでいく

廊下の本棚の辞書が流す涙は ....
11

ジャングルジムの上で
傘の脱皮を手伝う

またやってくる
次、のために

海水浴の帰り道
人の肌が一様に湿っている



12

ピアノを弾くと
鍵盤がしっとり ....
裸になった彼女の身体には
両脇腹と右肩と左の脛に弾痕があって
だから彼女はいつもぎこちない様子で
歩いたり
ものを書いたり
笑ったり
していたんだなと納得して
そこに触れなければいけない ....
http://www.deletedimages.com/
撮影に失敗した写真を投稿してもらうサイト

おれも昨日教えてもらったばっかりなんだけど
ミスしちゃって捨てられそうなのと紙一重で感じ ....
濡れた羽が陽に群がり
熱と風をついばんでいる
粒にこぼれ 分かれる光
陽のかたちをひろげゆく


わずかな空と多くの地があり
様々な花に覆われている
重なりとはざまのひとつ ....
・2007-06-27

みみたぶが東海道をつかまつる

石橋を渡ったあとで叩き割る

挨拶が済んだ途端に落とされる

ワカバラじゃないので席を立ちません

青からず赤からずして好 ....
身体中の夏を零しながら、
どこまで君とあたしは行かれるだろうね、

理解と時間との途方もない距離を思うときプリティ・ヴェイカントは場違いなノイズでしかない。
イヤフォンを片方、君に

ほら ....
感覚が澄み渡ったオレオ
今この瞬間を描く為にオーディオ
私達は嵌め込まれたカーテンレールの
無花果
たましいだよ、流れゆく再コミュニケーションだよ、熱
三十九度七分の
息も出来ないまま 泳 ....
「序詞」

ゆりかごの中で
小さな戦があった

理不尽な理由とプラントが
長い海岸線を覆いつくした

けたたましくサイレンが鳴り響き

その海から人は
眠りにつくだろう
 
 ....
すれちがいたち
ひびきたち
ある日ふたたび
はじまるものたち


雨のなかの火
海辺の火
生きものに囲まれ
朝の霧を燃す


髪の毛から見える
耳の応え
ひらい ....
胸騒ぎがするので
メリークリスマスと
小さな声でつぶやいてみた

すると
それが合図だったかのように
リンゴが枝から落ちる

落ちたら
すぐに
腐ってしまう
それはいつものこと
 ....
脳内の外側は火薬の爆弾倉庫だ
既に硬直している温度が変わらない状態で
立て掛けられた縦×られた脳内の
○×△□は自民党が破棄した新しい前頭葉の世界
立て
×られた縦の/血がドクドクと流れた手 ....
猫パンチおいしゅうございました
カンガルーキックすこぶる上品な角度で入りました
内臓お痛めになりませんでしたか?

ああ、おいたわしゅうございますね

花火、口の中 ....
ピクルスさんのおすすめリスト(1095)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(火と自乗)- 木立 悟自由詩707-7-28
トンネル/天国/書店- 吉田ぐん ...自由詩2107-7-27
夜のころも- 木立 悟自由詩1007-7-27
「その海から」(31〜40)- たもつ自由詩1107-7-27
まばたきしているあすふぁると- ハンドル自由詩107-7-26
もりおかだいち「蜘蛛の内部にて」について- 葉leaf散文(批評 ...9*07-7-26
感傷的な夏より—連弾する午後の夢- 前田ふむ ...自由詩33*07-7-26
「球の描き方」- ソティロ自由詩17*07-7-25
シュトッペンテアリー- 黒川排除 ...川柳507-7-25
降り来る言葉_XXXI- 木立 悟自由詩607-7-24
41P_「短歌2」より- むさこ短歌10*07-7-24
二重奏- 狩心自由詩2*07-7-23
みどり_よびこ_Ⅳ- 木立 悟自由詩807-7-23
「その海から」(21〜30)- たもつ自由詩20+*07-7-23
テトラポットの上のロイド- 虹村 凌自由詩5*07-7-22
40ページの手帳日記- Rin K自由詩38*07-7-22
黝い手跡_(あおぐろいしゅせき)- こしごえ自由詩22*07-7-21
7月19日- リーフレ ...自由詩5*07-7-21
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雑句(2007-06-27〜2007-07-18)- 若原光彦川柳1007-7-19
夏音- 日向夕美自由詩7*07-7-18
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先日は- ヨルノテ ...自由詩3*07-7-16

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