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水打たれ倒れる薪 街の火がゆらゆら

反射面多彩に円をえがき地階の水

風に旗食蛾に耽る部下隠す

意中の目からビーム・矢印・分母より増え

鮮やかなトラック走査線で歪む

薪割り ....
一説には窓である茎暮れだす町

うつむけば夜の野原ひとり歩く誰

消えねば風鳴る 消えても風になるばかり

足首しか見えぬ石段からコップ

鏡からせり出す背中森に行きたい

塩の塊 ....
雨を待つえぐれた頬塀から突き出し

銀河身の投げようもないほど暗い

影ひろい大木おもう紙のこと

大円盤の片鱗星座と触れ合い光る

裾千里ほども隔たるぼくとほか

ずっと昼ハの字 ....
瓦礫と郵便ポスト白く白く輸入

歩み寄る 影で谷底汚すべく

伝え聞く神話の沖にブイひとつ

島に立ち残像から残像見下ろす

和紙の空二重に見え足首から見た

まだプールに飛び込む ....
鏡のない部屋で山火事を知っている

三角の絵の前に浮く栓から泡

においする村を静かに人呼ばわり

土壁に脆い鴉が鳴いている

空席の朧に縋り尽くす妻

友の内側に鳴り響く湖底があ ....
欺く地図逆さにし折る鶴の形に

光る雲なんか見たことない黒い水の排出

やまくさかんむりさんずいへんひとはしらはし

町並みを星が遮ることもある

渦なれどなぞるには感覚を要する

 ....
薄い封筒重ねていく青ざめたスクリーン

花うしろひらく色すみればたふらい

水面の鳩分裂し沈む石

絶えず笑う女と袖を結ぶ習わし

搾られる以前の果汁内包する墓

雨に浸るきれいな ....
隣のおねえさんいつもフランスのにおい


屑篭の唇太陽にも濡れ


出世して消しゴム係補佐になる


見たことも無いのにやはり遺失物


空っぽな時もドキドキする器官


 ....
十字路滴るほど赤く頭上に滴ってくる

壁に乗って花の柱を見上げている

みずうみとまぶた重なり合うまどろみ

虫の音に噛みしめられて向く左

逃げ来た豚立ち上がり我を干すかの回想

 ....
頬を伝うスペードの影月光浴びて

滝のそばで膨らむぬいぐるみの静けさ

想像上入り組んでいる鯨は筒

生まれ変わる前に貸した三輪車でやって来た

髪を外に垂らす日の夜の長い髪

船 ....
眼鏡の水滴外して見るぼやけて星空

雨に青い花畑は誰かの記憶

まろき我が妻は蛙の父の目だ

遅れて来る 古くさびれた息 谷溶け

鍵穴に最後の留守を告げてゆく

フラスコから身を ....
河童溶けて鉄骨手を振るのみ園内

立体の森に潰されに川下り

滑車冷凍され動かずそこへ山が近付く

二本の陸橋翼に見立てるだけ入水

女神像内部は魂吹きすさぶ都市

床が這って外に ....
猿が落とした果実も猿もやわらかい

蔓草ピタリと止まり中二階のある家

連呼して草原の上を吹きわたる

老人生き存え殺風景をかくのみ

霞破る舌なめずりに継ぎ目なし

近眼に花火打 ....
麓浮上懐の時計二時を過ぎ

性を秘めてシスターなにかの水を撒く

冷蔵庫の側面ふと息つきトマト揺れる

線路錆びて夜の街濡れているという

建設途中のロビーで次の語り手待つ

妻は ....
商店街が天と地 逆手に線香花火

悪路にゴザ敷いて電子ルーレット回す一団

冷淡に吐き捨てるネジ 汽笛遠く

星座低い宿破れて何もない空

受け皿に砂糖盛り上げ相容れぬ

ポテチこ ....
炎天の亀キャラメルと取り替える

花失い壁画に孤児の不滅見える

踊る文字 遺跡の空欄に向かって

祖父来ず農地の爪楊枝に近付けとある

こころ以外なにももたず砂漠に凹部

佳作の ....
・2007-06-27

みみたぶが東海道をつかまつる

石橋を渡ったあとで叩き割る

挨拶が済んだ途端に落とされる

ワカバラじゃないので席を立ちません

青からず赤からずして好 ....
ひらひらと蝶と魚影に紙吹雪

風の支配 村人たちは生き戦

外した眼鏡を水田に蛙現れる

花多く残像にして這う稲妻

錆びるまで湖にすそひたす喪主

ミカの怒り裏返しに口だけ見え
 ....
消えるまで見てあげたこと無いね虹


泣いてるとこれでもか的日本晴れ


茶柱が人相を見て思案する
凶と出よ地上百メートルの長箱

指紋消して他人の庭を跳ね歩く

港の突端あるいは渦巻くプランクトン

農夫立つ雨後の田舎に真っ黒に

近眼にクリーム自ずから尖る

シャツの下に死ぬ ....
うっすらと花を押さえるのは見ぬふり

小鳥が浮かんだり沈んだりする空か水

また鴉に戻ろうとした墨汁で書く

ごみを焼く朝の延焼覆う影

無償ではたらく室内窓割って室外

テーブル ....
蒸発した母のかわりに満ちる月


懐かしい向日葵の微笑返してよ月!


正しい人間のはずが砂の温もり


蛍光灯割れるたびにうたううた


若葉のような生きる意味があったなら
 ....
ロシヤからノコギリの歯の黒い波

地下六百階木造視聴覚室付

行き倒れの口手動に軽快な曲

誰と呼ぶ戸の隙間から引き込む自分

人員の和睦の音 血と広がり午後

立ち清くて長いなら ....
たまねぎの黄色いところないしょだよ


固結びこれでいいよねって胡瓜


大根がググと突き抜けてブラジル
気化に耐え盆地に移り住む水滴

旅先のしじまに杖をなくすだろう

洞窟の続きは青く夢でみる

家具から饐えた匂い 窓に海を貼り直す

腕見えて口の位置からカウントダウン

危機はカ ....
長袖の一縷の解れに砂集まる

葉が止まる空中の奥に世界地図

つちくれ赤らむ妄執待ちきれず耕す

漂白された信者らの手に小さなギヤ

記憶に触れてトキの死・海の名を統べる

曇り空 ....
暗いから楽譜燃やして音を出す

戸を擦る皮膚をして階段の裏歩く

異なる星の青空まで抜けるような青空

コラージュ画さす指思いだまるオウム

トンカチ持ちシーソー脅しにいくひ孫

 ....
光る眼連れ大空にかじかむ岬

軒先は森宿りの場所十字に裂かれて

裏路地に塩乾き谷思い出す

読み聞かせる目録に黒い羊ばかり

田に積もる雪より微かな交響曲

柵嵌め込む洞窟内部の ....
オルゴール火口そばに音ごと流れんとす

ねむりに沢 よこたえて仮に香る肉体

石室の闇に消えゆく滑降痕

月に目を奪われ充血している月

飛ぶなどしてつまさきをこころにのせる

凧 ....
息止めてトランペットを組み立てる

菜を並べるまっすぐ雨になるように

遠くのビルを飛び降りる無数のドミノ

日没に窓砕かれ見え出す透明街

誰彼の名前叫んでねじまく熱

鮮やかに ....
ピクルスさんの川柳おすすめリスト(48)
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