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浮き足立った
夜の足音が
笑いながら僕の上を
通りすぎる時
単純な僕は
ただ
あらわな涙に
焦がれるのです
あなたがするり
と躱す度に
僕の身体は
曲がっていきます
人を遠ざけそうです
喉が貼りつきそうです
薄い枯葉のようです
水を飲ませてください
あなたがひらり
と逃 ....
考えるのを止めたとき
空は色をすいこんだ
ポカンと見上げて僕は
この地面の名前を忘れてしまう
しばらくは誰も
気付かないかもしれない
僕の一部もすいこまれたこと ....
沈黙の闇に寝そべり
ああ此処も
宇宙のどこかと
耳を澄ませる