魚屋
たもつ


君のだみ声は大海原のうねり
君のいらっしゃいは忘却の号令
ねじり鉢巻
生の残酷さと尊さを知りながらも
君の口は頑なに語ることを拒み続ける
いま目の前には
かつて自由に泳ぎまわっていたものたちの
死体が無数並べられている
君はその屍を踏み越え
今日も生きていく




自由詩 魚屋 Copyright たもつ 2005-07-17 00:15:18
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たくさんの君に会いたかった