れぇーみぃ♭ーどぉーしぃー。




詩でも音楽でも、
そうだと、思うのだけれど。

創り手が手応えを感じた「作品」と、
読み手、聴き手が反響してくれる「作品」とは、 ....
そのはじまりからすでに
鋭く亡びに縁取られているのが夏で
青空と陽射しがどれほどあかるくても
そのあかるささえ不穏なのが夏で

蝉が鳴き騒いでも
祭の喧噪が渦巻いても
濃密な静寂が深々と ....
からだの曲線にそって
あなたは
かんたんなじゅもんなのだと指を折った
てのひらをそっとひらいて
りゆうもなさそうにわらった時
すこしだけ
えんえんとつづいてゆく
朝の風景を おもいだして ....
硝子細工の
幾つかの重なりは
小さな風の溜まり場をくるくるとかき混ぜて扉を揺らし
丘に続く小道を夢見るのです

夏が降り
気まぐれな模様を織りなして
あのひとの指に留まった雨粒が私の
 ....
もう大人になった気がして二本足で立つことにした誕生日


「生命線を持って生まれたかった」スクラップされていくロボット


大福だと思って食べたら素甘だったという悲しみを背負う
 ....
髪の毛にエレベーターが刺さっている女の人と
危うくぶつかりそうになって
うっかり乗りそうになりましたが
それよりも階段の方が健康に良いので
大丈夫でした
自動販売機の前では
一匹の ....
窓辺を漂っていたスウィートピーたちは
薄れて消えてしまったよ
白いのもピンクのも薄紫のも
いつか行こうなんて云っていた
銀の門のある空中果樹園も
いつのまにかどこへやら消え失せてしまったよ
 ....
 ああ、そいつは俺の事だと思っていたのに。ふふん、
と猫が笑ったのが見えて、ああ、そいつはお前の事だと
わかった。お前のひとことにしびれた世界中の奴らが、
今でも夢の世界で揺らされているというの ....
沈む夕日を見ていると
今日もまた唇が淋しい
姉さん
そうつぶやく僕には
生まれてこの方
兄さんしかいなかった
これは私のための祈りであって、あなたのためのものではない。

山を歩く。桐の花がそろそろ終わりで、空色だった花は汚れた茶色に変わっている。そのかわり茨が満開だ。真っ白な花は鮮やかな美しさを持たない ....
写真の中の
あなただけですね
まっすぐに
わたしを見てくれるのは

そんな優しい目で
じっと見つめられたら
なみだが出ます
ガソリンスタンドで働く父のために埠頭で釣りをする母


サンドウィッチにはさまれたクラゲがただ干からびていくのを待ってる


ヒツジの皮を被ったケダモノだが牙はすでに抜かれてし ....
中心へ向って途絶えない無数の
緑の中に駈け寄って

眼の後ろで呼ばれた光は
しだいに
向かい合わせた最後の場所で
塵に変わりゆく扉に刻まれても
痛みのオウトツを識らない

薄まら ....
毎日たくさんのものが
あなたから生まれることを知っている
それは言葉であったり、声であったり、感情であったりする、けれど
それらはあなたの分身でしかないことも知っている
そのことをあ ....
  農夫は詩人である
              こうず まさみ

農夫は田畑で働く詩人である
土の匂いで土の声を聞き
土の匂いで土の願いを受け止め
命あるものを育てる

蜜柑の収穫が ....
春先に剪定したあと
ほったらかして積んであった槙の枝に
定家葛がまとわりついて
白い花を咲かせている

もう死んでいるのよその枝は
もう緑を吹くことはないのよその芽は

この鮮やかに青 ....
ことばの世界
は、白い

深い霧のよう
に、白い

白くて
何も
見えない

手探りして
手を伸ばすと

君の心臓の
感触がした
地をふりかえる
もはや人でないものとして
山に分け入るべき時だ
鼻を濡らして
舌を濡らして
人としての重荷を下ろす
頬を赤らめ
森を通って山の頂上にたどりつく
おしり むずむずする
 ....
何か掴まなければ と
恐れなくてもよいのだ
いつでも繋げるように
私の両手は空いている


嘗て星々に触れたとき
驚きながらも微笑んだ
一秒よりもはやく
私たちは老いてゆくから

 ....
死のうと決心し

首を吊ろうとしたら

地震がきて

一目散に逃げたという話
人とサルの違い―苦しみがあるか、ないか。
人とサルの違い―秘め事があるか、ないか。
人とサルの違い―自殺をするか、しないか。
自転車にひょっとこ
荷台ボロボロ
俺、激しくペダル
自転車にひょっとこ
走れ
俺号
うおーっ、うおーっと雄叫び
おまえの背中が春に似ていて、俺
自転車にひょっとこ
泣けるねえ ....
たとえば 言葉で

たとえば 眼差しや微笑みで

きみとわたしが 交わしあうのは 波紋

それはあたかも 夢のように
けれど夢よりも息づくたしかさで

波紋は交わされる

たとえ ....
白い波 静かに溶ける 綺羅の波
はるかと続く 青い空
大地の時へ 人は旅する
吹き上げるのは 硫黄の煙
ひび割れるのは 氷の巌

再会の {ルビ言葉=ことのは}眠る 森の夢
月日を止めた ....
{引用=
この目は、
わたしの目じゃない

この鼻は、
わたしの鼻じゃない

この口は、
わたしの口じゃない

この言葉も、
わたしの言葉じゃない

ココロもカラダも
ツギ ....
一つの葉から
もう一つの葉へ
魚は限りなく
像を写していく
もうすぐ夏が来る
春の偏西風が吹いて反芻は加速度を増す
牧場は世界との境界線を更に曖昧にする
牛飼いは牛の記憶を朗読している
元牛飼いはふと乗り換えるべき駅を間違えている
世界で最も模範的な牛に関する解 ....
調べを許しあう乾次元と湿次元の潮目で
なめらかに噛み砕かれ
時計神の血肉となる「震え」
くびれよりの滴りでしかないのに
濃度差で上/下に分かたれた空間から
現と過とが
在と去へと 翻ってゆ ....
ここは朝から雨だというのに
あなたのところは晴れている
ずいぶんと遠く離れてしまったね
錦糸町駅で停車した総武線快速に
一匹のナナホシテントウが迷い込んだ
光に向かって飛ぼうとするが
むなしく窓ガラスにぶつかるだけだ
外に出してあげようにも
列車は地下に入ってしまって
 ....
tonpekepさんのおすすめリスト(1264)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
SATP.Vol.4_「_ひっくりくり。_」- PULL.散文(批評 ...2*05-5-24
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星めぐり- はな 自由詩39*05-5-22
或る夏の理由_「風の通り道」- 藤丘 香 ...自由詩33*05-5-21
二足歩行- バカ男短歌1605-5-18
ヘルス- たもつ自由詩12*05-5-18
灰の月- 塔野夏子自由詩11*05-5-17
違法販売ことば屋さん- AB(な ...未詩・独白4*05-5-17
レクイエム- たもつ自由詩505-5-17
私のための祈り- 佐々宝砂自由詩605-5-17
止まった時間- フォマル ...未詩・独白2*05-5-17
飛翔- バカ男短歌11*05-5-16
楡と扉- 藤丘 香 ...自由詩30*05-5-16
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農夫は詩人である- 肥前の詩 ...自由詩7*05-5-16
定家葛- 佐々宝砂自由詩3*05-5-16
COLOUR#WHITE- 043BLUE自由詩6*05-5-16
尾のあるもの- 岡部淳太 ...自由詩11*05-5-15
ソネット(触れている)_(2005.5.15)- 和泉 輪自由詩2505-5-15
こんな僕ってどう?- es自由詩1*05-5-13
人とサル- es自由詩105-5-13
自転車にひょっとこ- たもつ自由詩1705-5-12
波紋を交わす- 塔野夏子自由詩5*05-5-11
山の心- 感人自由詩2*05-5-11
モンタージュ- 043BLUE自由詩405-5-7
帰郷- 吉岡孝次自由詩105-5-5
- たもつ自由詩805-5-4
あ、宇宙- 吉岡孝次自由詩2*05-5-2
お天気図- フォマル ...未詩・独白6*05-5-1
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