空いている電車に乗り 席に座る
駅に停まり 駅を通過し
また駅を通過し 駅に停まり
車内は次第に混んでくるが
他の席はどんどん埋まってゆくが
私の隣はいつまでも空いたまま
誰も座ろうとはし ....
かちにげはずるい

9月は考え込んだ
8月のやつったら
いい思い出だけ残して
いっちまった

かき氷
カラコロ、下駄
「髪型、かわいいね」って言ってた
あの人・・・
カエルの鳴き ....
目の前に 分かれ道・・・


   どちらへ






答えが見つからないまま

さて、 もう一度   覚え直しの
 



    い ろ は に ほ へ と
 ....
 今日という日が過ぎていく。

 あなたの母は88歳
 わたしの父は84歳。
 10年後までのどこかの日で
 あなたは母を失い
 わたしは父を失うだろう

 それは人という命(いの ....
人の嘘で
鳥は空を飛ぶ
鳥の嘘で
ドアは人を
閉じ込める
ドアの中で
人は鳥を
飛ばし続ける

+

いつも
三人なのに
いつも
八等分
してしまう

+

 ....
響いた翼はためかせて
風の声へ飛び続ける

閉ざされた約束の傷
脈打つ光へさらして
こえられない私をみつめる
罪色の翼に歌う

{ルビ現在=いま} 解き放つ時
押しつぶされそうな空へ ....
あなたとだから
おんなのこどうし
わたしたちの休日

オンナでいるのも楽しいけど
あなたといると
片思いが趣味だったころの
おんなのこ
に戻りたくなる

ガーベラはピンク
ケーキ ....
どうしたものかね
そういいながら考える

意欲的な思考
刺激的な運動
会則を決める快感
高鉄棒の上で
逆上がりする満足

すべてが
どうしたものかね、から
始まって
登り急 ....
何があっても離さない
手を離さない
堅く約束する声が
一晩中 木霊して
待合室に消えた

内股で歩く癖がついた

堅く口を結ぶのを忘れた

立ち小便が上手になった

放 ....
自己紹介のとき、
オート三輪の詩を募集してます
いい詩がたくさん集まったら
詩集に編んで
刊行したいと思ってますと言った

オート三輪の、
存在自体を知らない人も多くなり
いま ....
これから、お出かけ

終りに出来ないの
生きることは
終りに出来ないの
私が言った
命を授かった時からとは言わない

失ってから知った
いかること
かなしむこと
よろこび
わら ....
罪色の花が薫ります。

あやまらなくては
いけないことがあるのですが、
これは秘密。

わたしは、わたし
これ以上これ以下でもない事実
ああ絶望を失った
その時から過ちは秘密となり果 ....
宣告を受けた日
私たちは意外なほど冷静だった
それはおそらく
屈強な父の姿には癌という病名が
あまりにも似つかわしくなかったからで

父はいつもの如く寡黙だったし
私 ....
ビジネスホテルの白い天井に映される
窓枠の形は青白く
夜の闇にある光源を証明します


いつしか街で一番高いビルの
冷たく四角い丘の上で
僕も証明されたいと立ち尽くすのです


月 ....
ガラン ゴロン
缶入りドロップをふると
そんな音がする


家を飛び出したはずの僕が
すっかりぼろぼろの身体になって
そんなふうにまた転がり込んできたとき
せっかく作ってくれた料理を
 ....
お茶をいれましょう
このひとときが素敵

緑の森を連れてくる葉っぱに
深呼吸

ヒトハダよりも フタハダの
温かな水で
ふたりぶん

カップは
お気に入りをひとつ ....
もう一度、始まるのです
そう言って眠り落ちる人
危なくはないですか
休みたくは、ないですか
瞼の裏側の静かな暗闇で
一人で旅に出るそうです
朝までには戻るから、と
その人は


積 ....
空の際を白くフリンジしている
入道雲はあぐらをかいて居直っていた

緑はいつの間にか黄色のまだら模様で
青の侵入を緩やかに許している

落ち葉の中カマキリはちゃっかり枯れ葉色
こ ....
ドビュッシーを聴く
なんとなくの気分で
なんとなくの夜
泳いでいると ちくり
ふいに

音楽が死んだらきっとかなしい
なんておもってしまって 私

父が
美意識の問題だね
といっ ....
あの日も汗を見ていたのは

水色のユニフォームと白い靴
時の詰まったタイムカードに
行儀よく刻まれた青紫色の印字


晴れた夏にタオルを投げ捨て
雪の日も半袖は変わらず
(腰に装備し ....
竹の林の向こうから
銀の鈴の音 
リン シャラリン


夜露は
月の輪郭を
ゆるりとその身に吸い込んだ



川霧晴れて すすきが並ぶ



トン カラリン
{ルビ独楽 ....
29歳の僕と53歳の N さんが
向き合うテーブルの上に離れて置かれた
2つのコップ

減り具合もそれぞれに
薄い道の途中で{ルビ佇=たたず}むように
遠い未来の方から
おぼろにやって来 ....
砂時計が流すことのない一粒の砂
悲しみを知るか

桜を手折る時、残された枝の揺らぎ
寂しさを知るか

発電と称して進むことのないプロペラの空回り
孤独を知るか

鍛えられていく鉄塊の ....
ミッフィーはイラストのウサギです
ミッフィーはウサギで野ウサギではありません
ミッフィーはイラストの野ウサギでなくイラストのウサギです
ミッフィーのイラストは野ウサギでなくウサギでイラストです
 ....
光と水と二酸化炭素から
酸素と糖をつくりだす

ずっと前に教わった

植物は
自分が呼吸するための酸素と
成長するためのエネルギーを
自分でつくることができる

僕にもできるかな
 ....
  以前、他のところへ投稿した作品を今朝現代詩フォーラムに投稿した後、考え直して1時間後に削除しました。たまにやるんです。投稿しようか迷った末に投稿した挙げ句、やはり削除する事を。

  その作品 ....
意識されない曲線の内側で
永久機関の少女性が調弾する。

その輪郭は振動し
奥深く鳴りつつ最果ての嘘を静める。

お先に失礼
直線的で清音の科白が膨張する空のもと
つきぬける(或いは私 ....
もし僕がDJだったら
もっとカオルのことを愛せたのに

整理していた父の荷物の中に
見慣れた筆跡で
そう書かれた紙切れを見つけた

母は屈み込んで
机の下にある二箱目のダンボー ....
平和を退屈とよび
退屈だから死にたくなり
死ぬかわりにとりあえず眠って
眠っていたら夢をみたので
夢のつづきを現実にみたくて
現実のなかで夢という言葉をひらがなでつぶやいた

ゆめ

 ....
シロナガスクジラの一家が
泳ぎ回れる程
頭の中は巨大だった

目の前は
人いきれで
ぎゅうぎゅうの
すし詰め状態

心が
あっぷあっぷで
溺れる前に

お風呂を
すみれ色で ....
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時間体- あおば自由詩1*05-10-2
切断- あおば未詩・独白3*05-10-2
∑(´д`;- あおば未詩・独白2*05-10-2
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