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実際の所あれは
鴉のようにも見えたし
人間のようにも見えた
真冬の朝の
まだ明けきらぬうちに
紫色の空を
私たちは見上げていた
凝固につぐ凝固
雪よりも白く美しい
骨を包んで ....
私はやはり、と
言わざるを得ない
やはりあの{ルビ畦道=あぜみち}を
脇目も振らず
私は歩いていたのだと
炎天、真昼、陽炎
夏が侵攻していた
それはいつも匂いから始まる
濃厚な ....
私の葬式がささやかに執り行われ
友人らが久しぶりに集まった
青空には透明な道が果てしなく続き
新緑に人々の喪服が映えて美しかった
一滴の涙も流されず むしろ
想い出を懐かしむ声で
小さな式 ....
僕は誰よりもはやく
今朝を発見したかった
遮光された窓の外を
僕の両足だけが駈けてゆく
(街と空は素顔で目覚め
朝陽からは人々の匂いがします)
何か掴まなければ と
恐れなくてもよいのだ
いつでも繋げるように
私の両手は空いている
嘗て星々に触れたとき
驚きながらも微笑んだ
一秒よりもはやく
私たちは老いてゆくから
....
たった一言交わして
すれ違うだけの人にも
私を憶えていてほしい
それは贅沢なことだろうか
食卓や墓地や廃屋にさえ
いつも人の面影があった
私の生まれは人だから
....
今の日本において「詩人」は既に職業として成立しないと言っても過言ではない。職業として成立しないとは言い換えれば需要がないということだ。
私はかつて詩人が果たしていた役割を(エモーションの供給)今 ....
嬉々として初夏の陽気を真似てまで我が玉肌を見たいか春よ
tonpekepさんの和泉 輪さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬の風景
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和泉 輪
自由詩
17*
06-2-19
侵攻する夏_(2005.8.3)
-
和泉 輪
自由詩
16
05-8-3
昇天日和_(2005.7.18)
-
和泉 輪
自由詩
31
05-7-18
朝_(2005.6.5)
-
和泉 輪
自由詩
13*
05-6-5
ソネット(触れている)_(2005.5.15)
-
和泉 輪
自由詩
25
05-5-15
人_(2004.9.25)
-
和泉 輪
自由詩
29
04-9-25
職業としての詩人
-
和泉 輪
散文(批評 ...
17
04-5-13
半袖
-
和泉 輪
短歌
10
04-4-11
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