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桜葉のような少女の手を
抱いて
うら若きわたしが泣きます
波濤の白にいくつもの
瞳は
飲み込まれて
月がいつまでも
母恋しと
ひかります ....
墜落するくだものたちをあなたは笑って見てる
白い砂をびんにつめるのはながれだしたときの音が美しいから
二年生の教科書に書き込んだ虚像はわたしによく似ただれかのわ ....
琥珀色の教室の隅で
うずくまった
背中のよわい夕日が
一年後と
十年と
未来、のあいだに
消えてしまわないよう
お ....
笑ってくれればいい
ぼくのシャーペンの芯から
世界と音楽が生まれるだけだから
好きなだけ笑ってくれればいい
きみの隣でひたすら
ギターを愛するだけだから
....
どんな人間でも、
最後に行き着く場所は海なのだ
先生はそう仰った
私は 先生の指の先の
青だけ、見て
海を滲ませた
....
リアリティを損なった青春と
お金と服と安い性器
ふるえたのは端末化したぼく
薄くなったまぶたを伏せて応答する
欲しいのは ....