夜の夜中に散る花は
氷のような冷たさで
涙のように儚くて
子猫のように鳴いていた

ちいさな川に落ちたとき
あっ、
とかすかに声をあげ
そしてそのまま沈むとき
 ....
  

そこに朝陽がさすころに
とても醜いできごとを
かき消したいと
希うのだ

わずかに残った悲しみを
それでもスプーンでかき混ぜて
苦いけれども我慢して
そーっと舌に
の ....
冬の月
凍った音色で泣くくせに
地上に夢を降りそそぐ
その小道には
深夜から
降りはじめていた粉雪が
うっすらうっすら残ってる
いまは止み
みあげた夜空に浮かぶ月
キラキラ ....
  

心の中には
水が無いから
涙なんて
流れやしないと

夜寝る前に
真水をひとくち
一口だけ飲み
心を潤す



空に魚がいないから
あれはちいさな雲なんだ
 ....
 


ピエロのように
踊らせて?



紅いくまどりした両目、
とっても清い心とか
知りもしないで悲しみを
抱きしめていた午前2時、


夜は夜とて、夜の笑顔で
はにか ....
  

心がとっても嬉しくて
笑いたくなる帰り道、

夕暮れ時の家々に
あたたかい灯(ひ)がともるころ、

体は少し寒いけど
すぐに我が家へ辿り着く。

悲しみなんて世界には ....
黄昏の
駅に降り立つ、その瞬間、
瞳にきらめく夕陽の残光

昔から
闇へと向かう道が好き
あゝ、そんな癖、だけが抜けない

棄てるのは
昔を想い出す癖と
 ....
堕とされて
涙もかってにこぼれちゃう
《純の道》は遠くて険しい


悲しみの
数だけいつかはしあわせに
なるという嘘、だけ、信じるわ。


《純》がまっすぐに
立 ....
おだてられ、
笑みが思わずこぼれちゃう
《女ですもの》ほしがりませんわ。


本当の
ことをこっそり教えるね?
きみ、あたしのこと《好き》らしいわよ。


きみがま ....
堕とされて
涙もかってにこぼれちゃう
《蛇の道》は遠くて険しい


悲しみの
数だけいつかはしあわせに
なるという嘘、だけ、信じるわ。


蛇がまっすぐに
立つに ....
  

わずか一杯の水を飲むために

懸命に生きなくてはいけない
ひとたちがいると聴く

ミノマワリニハ、イナイ

流れる音楽にその身を委ねて

生きるための最後の快楽を
 ....
朝焼けに覚まされている白い街、投げ棄てられた笑顔がころがる 楓の木ふれるとしなりおし返す頰に伝わるあたたかいよる 冬になるかなしみ色の風がゆく枯れた野原を雪駄で駆けた 君の瞳に震えてる

静かだけれどあたたかい

気持ちが私をくるむから


君の瞳の夜の色

君の瞳の夜の空

君の瞳の夜の雨


やっと気づいたその雫

 ....
  

まぁ、その世代のひとって、
まずおらんと想うけど。
当然あたしもけっこー、世代は違うけど。

オードリヘップバーン

って。
すっげ、かわいくね?

キレー、じゃ ....
  

夢よりも
正しい気持ちを投げ棄てて
ブラックコーヒー好きのあの人


ねぇ、なんで
もっともっとを目指せへん?
くすり指まだ真っ白の白


悪役に
憧れている ....
寂滅に真っ赤な薔薇を活けているみたいな東京タワーに夕闇 月光が
いまだけ欠けてる満月の
空みあげれば南天の鳥

冬間近
さーって吹いてる夜風なら
月をレモンにみ立ててほほえむ

弱くって
からだがその身を揉みしだき
泣きたいくら ....
  

ワンルーム
ひとり暮らしで生きている
いまは


むかし
大好きな
彼が綺麗な花を買ってくれた

ムーンダストプリンセスブルー

クリスタルの花瓶に挿したよ
 ....
紫の
夜をさまよい飛ぶ鳥の
轟く鳴き声、あれが憐れみ

語るより
目と目で繋がる気持ちなら
心の中で、ポッと光るね

あたまより
からだで感じる歓びの
初めて知った、笑 ....
その深き夜
ぼくたちは
この世界に流れる
この世界の闇に棲みついた
ふたりっきりの
夜なのだと自覚した



それからぼくたちは
かつてよりよく知っていた幸せを
 ....
  

正義が投げ棄てられ
世界がそれを嘲笑したとき
そのとき初めて神さまは
悲しいお顔をなさるのでしょうか?

至上主義、
の人々はみな必ず正しいものを
それぞれの胸に抱えこみ
 ....
今宵、だれと
どこへゆくのかを考える

嘘みたいに
車で走ってる高速道路で聴こえる
秋の虫たちの歌声

高速を走ってる
車の中まで聴こえて来るって、

なんかそれって
音 ....
  


深夜、国道に落ちていた
焼きついた《絶望》を海に向かって投げた

海には少し怖いくらいの
重く暗い波の音しか
していなかった

ポチャン、
って
聴こえるかと ....
逢っても逢わなくても
どっちでもいいときに
それでも逢ってしまうのが

恋愛依存性。



心には鉄の扉が閉まっている、
だれにもみせない牢獄である。



 ....
  


聴きたくて、耳をすましてみたけれど
雫の音さえ無音の
雨の日。


犬バスに
昨日乗ったと告げた日に
それはチガウと、ゆうなよ、泣くよ?


天空の島をみあげて真実 ....
あたたかい
夜は心がさみしくて
くりぃむぱんを食べたがってる



パンをみる
バターを早く買わなけりゃ
毎朝食卓でだけ想い出す



最高の
安全性をうたうなら ....
夜よ、夜よ、夜よ、夜よ。

夜のとばりの中へとわたしを、
連れて行っては、くれやしないか?

夜、風切って、走った、むかし、

走りながら、どこまでゆけば
夜のとばりへ ....
 
  

なまたまごを
グシャッて割るように
こころを裸にされてしまった

ひとすじ、
流れ落ちたのは
悲しみを無視して
終わりにしようとして
笑ったとき。

その唇、
 ....
秋葉竹(1203)
タイトル カテゴリ Point 日付
夜の夜中に散る花は自由詩022/12/18 6:15
夢のうた自由詩022/12/17 13:54
聖夜に夢よ降りそそげ自由詩122/12/17 10:32
夜のうた自由詩122/12/14 21:29
サーカス自由詩022/12/13 5:38
ハッピー・クリスマス自由詩022/12/10 13:25
爛れる月よ自由詩022/12/9 15:04
全開、純式ッ!自由詩022/11/27 21:15
ゆめのなかなら、愛しちゃいそう自由詩122/11/27 3:48
全開、蛇式自由詩022/11/27 3:47
自称だとか、他称だとか、どーでもいーんだよォ、詩人たちに捧げ ...自由詩122/11/23 7:02
よふかしのうた短歌222/11/19 14:48
雨音短歌022/11/17 4:49
星月夜短歌222/11/15 2:33
よるに震える瞳自由詩022/11/15 2:22
オードリヘップバーンさまに捧ぐ情熱のうた(バッカ、ホンキだよ ...自由詩122/11/13 10:11
白いうた自由詩022/11/13 0:45
風 去りぬ短歌022/11/12 14:32
南天鳥作務衣自由詩022/11/11 7:18
落花無残な夜を超えて自由詩122/11/10 21:34
南天鳥も寒い夜自由詩322/11/9 8:15
ミッドナイト・ラブ自由詩022/11/8 3:01
あえて神殺しの汚名を受けて自由詩122/11/5 19:36
いつか、いつか、しあわせに。自由詩0+22/11/5 8:52
彼女へ自由詩022/11/5 8:50
世界を綺麗と云いきるくちびる自由詩122/11/3 18:10
逢いたくて、逢いたくて。自由詩022/11/3 7:09
みんな、スキヤキ自由詩122/11/1 21:59
夜よ自由詩122/10/27 3:23
追憶、そして自由詩022/10/26 22:44

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