町外れの、
小さな赤い屋根の家に
ひとりのうさぎ人が住むと云う。

夜には、
秋の虫たちの声に囲まれて
ちょっとだけ
うるさいくらいだ、

ちょっとだけ、
残酷な、 ....
  

ゆううつを
日々のふつうの感情と
想うこころに突き刺され、月


空よりも
胸に開いたポケットに
清い雲など詰めこみたい、秋


白い嘘、
吐いて近寄る悲しみを
知 ....
ひからびて
地面に寝そべっている
いまにも死にそうな
一本の草があった

昼は暑くて日影を欲し
夜は寒くて凍えそうな

笑えない、
希望がない、
生きることさえできな ....
なにひとつ
困難な道なんて知らない

なにも要らないから
なんだってできる

こころはただひたすらに
君が好きなだけ

想いを告げる言の葉は
ほんのすこし恥 ....
なにも、持たなくてよいと信じた

さまよえるあのころ、コーラが好きだった

忘れられなくない絶望、でも忘れず

むねのおくに刻み込む、勇気と信じて

あすを夢見ない現実に ....
  

いちばんやさしく愛する心は
白い心の中にある。

ガラスの欠けらのような
三日月が夜空に刺さる。

どこにもさみしさなんかない。

秋はとても自然がやわらかい。

むか ....
はたらくというのは
はた(周囲)を楽にさせる
幸せの道だと
そんな綺麗事
こころにぜんぜんなにひとつ
染みなかったけれど

夕陽がただ沈んでゆく
この街のことは
好きだと ....
とおりすぎていった
幸せを想いかえして
その美しいときに嘘はなかったと

ときがただしずかに
過ぎていっただけなんだと


抛り棄てられた
虹の夢の残骸が転がる
廃墟をさ ....
くちびるが薄い人は
冷たい心の持ち主だと
かつて好きだった人に云われたことがある

むろん私のくちびるは
薄い

でもそのくちびるから漏れる声は
好きだと云ってくれた
光り輝 ....
なにを泣けばいいのだろう

この空虚(うつろ)な悲しみには
なんの意味もないと
知らされて

白い麦わら帽子をかぶり
あの
マチュピチュとは似ても似つかない
 ....
夜の街には、風が吹き
不幸な人を選びます。

不幸な人の吐く息は
切ないほどの甘さです。

その唇はやわらかく
そっと触れたらぷにぷにで
どんな小さな喜びも
そっと ....
あらそいばかり視えるので
瞳を閉じたこともある

平和の使者を待ちわびて
すこし寒くて震えてる

夜風が鳴いてるこの庭で
みあげているのは星月夜

横浜港のみえる丘
 ....
ただの夢のような一日を
なんと呼べばよかったのか、

もしもその日が曇天で
いまにも泣きそうな空だったら、

さみしいじぶんを
ただ慰めようとしてくれる
すべての人に優しい ....
欠けていく
月のすき間に入り込む
涙みたいな悲しい記憶


言葉より
刺さる牙などない夜の
そして月さえ牙に視えるよ


おだやかに
生きてきたからおだやかな ....
落ちている
冷たい月が刺さる秋
魔法使いの棲む屋根は赤


教えてと
君に頼ってばかりだね
なんだか優しい瞳(め)をしてるから


そっと手を
取って白くて長い人
 ....
眠るために酔おうとして
酔えない夜は

もうろうと想う美しい
風景が3ミリづつずれてゆく、
神さまの
立ちくらみみたいな世界


天使なんているわけないだろ
そん ....
エリザベス女王の葬送を報道するニュースで
ス────ッと流星がひとつ流れたのをみた
それまでなんの想い入れもなかったけれど
きっとあの方は正しい嘘も
いっぱいついてこられた ....
咲かない花もあるんだそれは知っていた


目のまえに君がいる夢、跳び起きるあつい夏の夜


向日葵が「寂しい」と首を垂れる、茜に染まり


名前を ....
もしももしも
月面に立てるなら
青く美しい地球が
みえるのでしょう

もしももしも
風になれるなら
遠くの無人島まで流れ着きます
そこで人目を気にせず
バカみたい ....
(流れ落ちたのは、七つの流星)

その唇に、触れて知る温かいぬめりまた甘い香り

抱きしめたかった流星の、冷たい悲しみたちすべて

すこし、甘めに味つけしている想い出補 ....
あれからもう泣かないと
決めたのが冬の夜の風が強く吹く公園で
決めたのにもう一度だけ泣きそうで
君のことなんか知らないままで
生きていきたかったと云ったりして

初めての悲し ....
胸が痛んで眠れずに
窓を開けて星をみる
横で寝ているこの人の
明るい寝言に救われた

月が朧に虹を架け
見知った罪が夜駆ける
黙っていたけどあの罪は
きっと死ぬまで夜を往く ....
夜のしじまがそのときは

そっと破られ青くなる

波がゆっくり帰るとき

風も優しく微笑んで

さよならさよならさよならと

別れを惜しみ消えてゆく

浜辺は ....
むろんとーぜん、してますよ
よふかし

駆けても、走っても、跨いでも、いませんし
したら必ず幸せになれるって訳でもないののに

しちゃってますよ、
よふかし


いまが人 ....
 

罪の震える夜でした

街はしじまでその路地に

猫がみゃぁ〜と泣きました

星も降らない秋の鈴

どこで鳴るのか胸の奥

今夜こんなに光る月

罪は震えて紅葉色

 ....
手をあてて
胸の鼓動を掌で
聴くのは君の心を聴くため



きょうもまた
そんな目をして拗ねないで
可愛いえくぼが濡れそうにみえる



葉脈を
陽射しに透かし ....
心からの憐れみを
僕の首すじに当ててください
その湿っぽいやさしさを
信じることが
歩くように生きることだと想うから

街は嫌なことなんか
なかったと云い張る
崩れおち、 ....
翼が
溶けてゆく
悲しみに泣く天使は

今が
どれだけ大切なときなのか
わかっているのだろうか

泣いているときではないと
わかっているのだろうか

ほんとうのことを
 ....
輝かない星だってある
目のまえにひっそりと咲いて

人の悲しみの数だけ
憎しみが残って土になる

空はいつまでも落ちないという
憧れにも似た不変の愛憎を飲みほしたい

 ....
心が疼く

夏も終わる

風は秋の色に染まる

空はなにも語らずただ晴れわたり
抑えられないさみしい青い静けさで
海を見降ろしてくれている


そういえばこの夏の真 ....
秋葉竹(897)
タイトル カテゴリ Point 日付
月をみあげるうさぎ人自由詩122/10/20 22:51
月のうた自由詩322/10/18 21:46
希望のうた自由詩322/10/18 6:27
お月さま自由詩122/10/18 1:27
夜を、歩く自由詩222/10/16 9:30
裏切り者よ、愛に、死ぬな自由詩122/10/13 22:33
らぶみーてんだー自由詩122/10/6 22:19
永遠の嘘ばかりつく悲しみ自由詩122/10/6 4:12
蛇のきもちのすべて自由詩322/10/5 21:12
白い麦わら帽子自由詩322/10/5 0:34
甘い息自由詩122/9/30 7:26
星の流れた夜の庭自由詩122/9/30 7:25
それが運の尽きだったのか、空が高くて青かった自由詩122/9/29 22:43
氷のカケラ自由詩222/9/22 2:17
ちょっと陽気な逃避行 自由詩122/9/22 2:16
横顔自由詩122/9/17 12:13
流星女王自由詩122/9/16 6:16
奇跡みたいな真実を信じて生きる自由詩122/9/15 21:15
青い地球をみあげられる月のうえで自由詩122/9/14 21:08
流星、セブン自由詩122/9/14 6:22
夜の破片自由詩122/9/13 20:32
夜明けのうた自由詩122/9/13 4:09
夜のしじまがそのときは自由詩122/9/12 19:56
中秋の名月の、「よふかしのうたぁ〜♫」自由詩122/9/11 1:44
今夜こんなに光る月自由詩222/9/8 19:58
あんな嘘でも許してくれたね自由詩122/9/6 0:29
夜のうた自由詩322/9/5 21:01
さみしい青さ自由詩222/9/4 19:28
秋の夜長に一献かたむけ自由詩122/9/3 15:29
夏の終わりのメロディーを聴きながら自由詩122/9/1 22:49

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