たなばたさまも終わってはやいっかげつ
あまのがわにであったわたしとあなたの
まぼろしのおうせも忘れられる季節です
ぎんがのいりぐちには夢と絶望があって
にかこくごを話せると喜んでくれたけど
 ....
振り向いてしまえないのがもどかしい
あなたの眼を見ちゃ
ほら、万華鏡


まばたきの
かずだけ心に影があり
真夏の夜でもじぶんを抱いてた


友という
名前の人がここに ....
その冷気に驚いて、振り返ると
君はその夜も凍っていた

孤独は冷たく瞳のはしから
ひとすじツーって流れ落ちたね

うすい赤色の唇が、吐息を漏らすのは
しあわせという嘘を舐めつくした ....
黄昏は雪の精が溶ける
爪を立てて
死んでゆく
そして水になり川になり
海になり
そして
星になる

そして
朝になる

太陽の微笑みを
遮る雲の波は
小さな白い花ビラ ....
心の罪は

どうしようもなくて

冷たい風が吹いている
そのとき失った人の名前は

この街の駅のプラットホームに
うずめておいたよ
なんといったか

どうしようもなく
 ....
犬が
ニコニコ笑って散歩しています
お日さまが
梅雨を乗り切り威張っています
夏は
爽やかなレモンが良く似合います

しかれども
それらはかりそめの
初夏の陽気なまひるの ....
まじょが
カレーの皿を割っている。

いつか出逢えるあなたを
この屋上で待ちながら
もう出ない声を絞り切り
歌う歌がある。

もし空を飛べたなら〜
あなたに会いに行きますよ〜
 ....
寂しいと
口に出すのがくやしくて
ぜんぜん寂しくないふりをする


吹かれ堕ち
桜の花の無残たる
汚れた悲しみなんかが好きだし


憎みたい
人ならいっぱいいる夜に
憎むきもち ....
泣いてない

青鬼のリタ
に憧れて
愛して馬鹿みて
なにが悪いか


リタって利他。

本当に存在するか知らない。

じぶんは、わるもので
他人を助ける

青鬼 ....
やまどりの
朗読するように
心涼やかに
鳴く声を
聴く

山頂の展望台好きな
ヤマノムスメは
深い谷川に
落とされて
沈められ

あられもなく
ただ死にゆく
そんなさだ ....
よるのうみべの街でおぼえた
すがりたいじぶんへのはがみを
こおった電波にのせてうたった


つめたいおんがくしを刻んだ
むかしのくんしょうを棄てて
なぞは白兎のあかめで泣く
 ....
たぶんね、
死ぬってことは
とても簡単なことなんだ

私は
3歳で父を亡くし
出産と同時に母を亡くし
兄も早くに亡くした

日常的に
熱意や努力や恋愛が
終わりの雨を待 ....
きらきらと
波に
浮かんでいる

パラソルは
遠浅に
沈められて
いく
ぬるくなった缶コーラ
汗をかいてギラギラ
照り返し
身をよじる

のように
探している
 ....
夜が好き、猫が月みて揺れている、星降る冬のブランコの上


唇に触れて知るのは火の熱さマクドナルドのコーヒーとキス


「空気読む」ことが出来ずに一人きり、居ても空気に成ってた教室

 ....
 
変わらない
梅雨明け空と海の青
鳥類魚類は気ままに生きます

風の谷
潮の香りの風が吹く
死出の旅路のやきばの煙


海の旅
竹の筒には酒入れて
勘弁してよね、酔って、乱れ ....
雷が静かな死を私に受け取れと鳴く。
あっちを向いて吐き出す息は熱いが。

涼しく風を感じたり、透き通る夜更けを見たり。
青空は四角い。雲の切れ間にはつまらない透明。

聞こえ出したエン ....
どれだけ走ってみても
虹の先へ届くわけなかった廃ビルの街。

どんなにやさしい夕日がみえても
ひとつの行先もみつけられない。

虹が空から消えるまえに
懐かしい海と空の物語を ....
あの犬の鳴き声が哀しみをいや増して
どの街まで逃げても逃げられないような
死にたいって感情が邪魔で吠えられない夜なら
白々と明ける朝をそのまま凍って待つつもりさ

空白の静けさが ....
あの時の理解は宇宙に染み渡ってゆくのだ。

ほかのまぜものを食べてみようか
黎明の貧困のうち商売が成り立たないから
廃墟に廃棄される、ロボットの哀しみの夜を知れば
凍てつく空気を ....
少女がいま黒い部屋でしずかに笑っているのは
そこに活けられた中原中也が枯れているからです

中原中也は季節に追われ
小さな窓から見える春の風に憧れたのですが

羨ましいとは言いませんでした ....
じぶんがひさんだから
というりゆうで
たにんをこうげきしていいの?
じぶんがきらいだから
というりゆうで
たにんをきらってしまっていいの?

じぶんがただしいというのは
ただの ....
先生の一言にさめざめと泣き崩れ
大好きな先生を嫌いたい夜を走りますよ

愛情嫉妬の量を間違えてメラメラ音を立てて
燃える純情ごころも大嫌いっていいますよ

各個の自我が邪魔になるって心の壁 ....
可愛いと
言われたことなどかつて無い
それが定めの因果な感じさ


綺麗だと
言われたことなら少しある
可愛くないって聴こえた気がした



夢のような
夢を見ていた良い人も
 ....
海蛇は
叶わない愛なんて知らないって言ってた

幻の夜、
ボタンの落ちた砂浜に
砂の城がまだ崩れ切ってはいなかった

知ってる

紫の夜空に浮かぶ
白い雲が
地上に降り立 ....
からめあった足の白さが
波打ちぎわまで押し寄せてきた

夜半にくるくる回る満月
血に濡れた髪を真銀に染める

あなたの友人は
みな海底から這い上がり
石榴の頭であなたにすがりつく

 ....
滅びという
言葉を使う失恋の
カルフォルニアより青い青空



あたいより
明るい青を空に見て
そんじゃあそれで幸せになれ


ここよりも心揺さぶる真実の
ねじ曲がる意志 ....
霜、踏む、朝
青空をバックにしても
こころが壊れて寒いとき
こんなまんまじゃ屍人じゃないかと
泣きたくなってもこらえた見栄でも。
その夜更け。
弓張月を仰ぎ見て
心に舞う蝶、静かに回る
 ....
うっすらと
黄昏ふりくる流星群
みえない心で死んでゆく星



好きなあの人と夢で手を繋ぎ
あてどなき地の
サファリを駆けたい



恋なんて安心できたら恋じゃない
 ....
神さまは
叶わない愛なんて知らないって言ってた

幻の夜、
カフスボタンの別れて落ちた砂浜に
砂の城がまだ崩れ切ってはいなかった

知ってる

紫の夜空に浮かぶ
白い雲が
地上に ....
あなたの蛇の皮もどきの諦めを
満月の海に見た

あたしの心は
そのとき蒼く静かに燃え盛り
そして今は静かに冷え切っている

透明な風が 冷やしていくのだ

死の匂いのするス ....
秋葉竹(799)
タイトル カテゴリ Point 日付
おにのすわるあまのがわ自由詩1019/8/3 11:06
万華鏡の恋は花咲く短歌419/7/30 22:19
月の声自由詩719/7/27 11:09
作りたての笑い声自由詩519/7/25 22:32
ねがい、その心の扉に風が吹くなら自由詩719/7/23 22:17
初夏の犬の散歩自由詩519/7/20 9:49
カレーの皿を割るおんな自由詩1119/7/14 2:45
「寂しい」は、無視するに限るね短歌519/7/10 9:24
ある愛の詩、かい自由詩519/7/6 11:08
アボガドのサラダ自由詩619/6/27 22:25
あがくほどの生きざま、ひとつ自由詩719/6/26 21:16
あいたい笑自由詩819/6/22 16:35
過ぎて、夏自由詩1119/6/20 22:24
なぜ?梅雨に?「冬の寒さは辛いね〜」のうた短歌419/6/18 22:04
あいたい、海に短歌719/6/8 16:52
黎明、その静かな死を。自由詩719/6/4 21:37
街へ《改》自由詩619/6/3 7:17
悲しみの絵の具で描くたそがれ自由詩919/5/30 22:19
ただ世界はひまわりでできているべきである自由詩819/5/28 23:23
らぶ自由詩719/5/25 8:42
へびよ、さらば自由詩119/5/24 7:45
ペイン・イン・マイハート自由詩719/5/21 6:05
可愛い馬鹿にさえなれない短歌519/5/19 16:00
新しい明日(蛇女の影)自由詩619/5/11 20:27
えいえんの海鳴り自由詩819/5/9 22:23
それは、デメキン短歌519/5/5 21:30
哀しいけものの鳴く声を聴く自由詩1019/5/3 13:11
漆黒流星群短歌519/5/3 1:37
叶わない愛なんて知らない(カフスボタンが落ちた砂浜で)自由詩919/4/25 22:22
赤く冷え切った、蛇の心を自由詩1019/4/23 4:32

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