アリバイは、崩れない、

紙飛行機は、落ちていた。

雪だるまが、崩れていた、

見渡す限り、雪景色。

お正月の、少し寂しい

公園に行って、冬空をみた。

あとで、 ....
もう寒くないのに
この冬は寒くなかったのに、

雪を待ってるなんて、バカばかり
あの日は、待っていたけれど

ただの風邪のように鼻水を
すすりながら、心も

カビないのは寒い ....
無数の
真っ白な天使が
堕ちくるころ、想う、

あの夏、あの島で
透明な波の下、泳ぐ
ひとりきりの人魚の微笑みを。


雲の上に
漆黒の、帆船が、飛んでいる、

自由さがす百舌 ....
そのお嬢様は、人を信じることができなくて
そのお嬢様は、『いい人』のことが大嫌いだった。

いい人が、いいおこないをするのには
なにか理由があるんだと知っていたので
いい人を尊敬したりし ....
くちのなかで飴玉転がし
立ち消えた、
甘酸っぱい感情を
想い返す


作られた梅の酸味は
さらに人工的な丸い味がする

冬は、寒いから、嫌いだ

死んだ人のことも
 ....
一夜、すぎ
油の匂いのする聖水の
油膜を
洗い、すすげない、
その匂いにキャンキャン鳴いている
かしこい顔の犬を追いはらい、
泣きそうな君を
バス停までだけどね
見送ったのに、
君の ....
独りでいる
冷たい部屋の板の間で

ニャ、と小さく鳴く
猫も寒いのだろう


ぼくたちの
朝はいつまでも
明るくはならないままで
口の中は
鉄の味がするままで

ふと ....
花が枯れると
心に寂しい歌がながれる

空が曇ると
心に儚げな虹が架かる

夜が息苦しいのは
心に痛い未来が怖いから

おぼろ月
ほんのりと
ほお染めて
酔っているの ....
サーカスとは

ライフル銃の回転もなく
ただ無防備に
悲しみの心が
ただこのサーカスに舞うころ

流されている
こころぼそさが
ふたりの身体をひとつに溶かすけれど

そのと ....
いつまでも、眠っていたい
冬の朝のことです


じぶんから逃げ出した
ふりつもる悲しみから、

追いつめられた仔犬でさえ
それでも牙を剥き
過去と戦おうとしますが、

 ....
寒ければ
プラネタリウムがある

星座が喧しい
水鳥が鳴いているのか
かきむしられる尖った声が聴こえる

寒ければ
空を飛ばなくていい

見下ろすと小さな橙の灯り
死の象徴 ....
まっくらな
無臭のまなこに火がともり
京の都に棄てる片恋


起き出すと
地の街あかりと天の星
君とシャワーと鏡とパジャマと



橋の上
届かない未来の水平線
眺め ....
リセットをしたくて熱いシャワー浴びても
鏡に映った私はまだだめだ

シャワーを浴びればリセットできると
信じていられたどんなに不運な一日だって

どんなに悲しい夜でさえ
涙を流さ ....
花をみつけて
おくれ

水をかけて
あげて

朝になれば
花を

咲かす咲かす
咲かす

花はどこに
いるの

夜の闇で
みえず

罪を知った
世界

眠 ....
かり〜ん
くり〜ん
かりんくりんこりん

イブの乳房で音がする

アダムを殺して
ガタガタ震えてる

金の指輪を捨てなくちゃ

かり〜ん
くり〜ん
かりんくりんこりん ....
3日前に言った「しあさってはクリスマスのひと月まえ」って、

あれ、おかしかったよねー。

あッ!
って、おもったでしょ?
私は、たった今、おもった。

あッ、今日、ひと月 ....
猫って、美しい?
ビン、と伸びたお髭?
ピンッ、と天向いたお耳?
月のない夜に
恋人求めてミャアミャア啼く声は
お世辞にも美しい歌声とは
いかないけどね、

わがままっぽいけど
 ....
星が舞う。
ような気のする冬空に
赤や黄色や青の、花火よ。


爪を砥ぐ。
まるで刃物の冷たさを
こころに刻んでいる、冬の夜。


夢のあと、
楽しいパーティで出 ....
べつに嫌いだとか
そんなことではないのです。

なんだか可笑しすぎて
笑いすぎて苦しくて、涙が出てきます。

しっかし、寒いなぁ、
カラダだけならまだいいんだけどね、
ココロま ....
悲しみだけが
おれの人生なのさ、とか

くっだらない
愚痴こぼして、

ホントにそうなの?
そこにあたしは、いないの?

忘れてもいい不幸なんて
いっぱいいっぱい、あるよね ....
その呪いの
暗い
ほんとうをしっている

赤い血のゆめを吸い込んだ少女
街をさまよう顔のない亡霊

聴こえない声が
君の名をよぶ気がする
しろくつめたいガードレールは
 ....
街は、君のことが好き。
しんけんに、
みあげればみえる
幾百億、幾千億の銀河系の
白いカタツムリ状の渦巻きたち
星雲と名乗る用意があるものたちです。

街の灯がなんだか深く
ア ....
うわっ。だめだ。
月曜日って毎週、けっこう辛かったりするけど
今日はちょっとマジメに辛いわ。

まぁ、
誰も悪くなくって、
わたしひとりが悪いっちゃ悪いんだけど。

なら、
 ....
つかれはて
このままいきてゆくほどの
希望もないからしにたくて
しぬのもこわくていきている

だけ。

おれのすむ
このまちじゃ
しびとがへいきではいかいしてるぜ

おれ ....
なんねんぶりかに
積もって雪は
街を無音の
影絵に変えた
車は止まって
どこにも着かない
なにもできない
朝から晩まで
追おうとしたけど
届かなかった
それもまたいい
それも ....
《中央》を
突破する恋、選んだの
絶対未練が残らないように


ああ、それで
目の前の世界が音立てて
《冷たく》崩れる未来も知ってる


夜明けには
《たったひとつの》願望が
 ....
みずうみに
おれんじの泡を沈めたら
柑橘しぶきのみずうみ夕闇


葉の落ちる
ソファーの上に西陽さし
どくどくどくと心が鳴ってる


一匹の
星座の名前を知ったあと
 ....
夜は暗い

暗いから
星が眺められる

僕の声の金属的なノイズでは
星を表現することなどできない
無残な



ふと新しい湖の夢を見る


その湖畔に咲いた
可愛い ....
君と僕の手と手を合わせて
世界の光を反射させよう

カゲのある微笑みでささやく
今朝の起きぬけの君の愛の言の葉
とても遠くから聴こえて
美しく透きとおっているかと思った

君 ....
あたしの祈りを
占うにつけて
星占いなどあてにならないと
言いたくなるんだ

知らされる
思いどおりにならない街だと

蜂の巣をかつて駆除しようとして
美しく透きとおるハネに ....
秋葉竹(797)
タイトル カテゴリ Point 日付
お正月自由詩9*20/1/3 22:53
雪を、待つ自由詩4+19/12/31 16:02
寂しい空に(聖夜礼賛)自由詩619/12/24 6:42
云い放つ、『良い人なんて、大嫌いっ!』自由詩519/12/21 19:33
艶姿自由詩519/12/21 14:53
一夜、すぎ自由詩1019/12/17 22:16
冬の獣自由詩1119/12/16 21:52
花と空と夜と月自由詩519/12/12 23:52
サーカス サーカス自由詩1219/12/11 0:18
粉雪のように自由詩919/12/8 21:23
冬のプラネタリウムを想う自由詩519/12/7 21:09
万華鏡が、砕け散っても自由詩819/12/6 0:06
バカで愚かでしあわせな夜を、夜を自由詩519/12/4 23:03
ほら、ここに、いるよ。自由詩719/12/3 22:28
かり〜ん くり〜ん かりんくりんこりん自由詩519/12/3 0:17
逆ギレ、ここに極まれり散文(批評 ...319/11/26 21:28
北極星の猫自由詩519/11/26 15:59
冬の星短歌519/11/26 1:13
可笑しな切なさ自由詩619/11/25 23:30
しんぞう自由詩619/11/24 22:04
空白の闇の少女自由詩919/11/19 23:55
『幾百億、幾千億のうた』のうた自由詩519/11/19 0:13
だめだったので、なんとかしなきゃね自由詩419/11/18 21:07
しのせかい自由詩519/11/17 9:08
雪の日自由詩719/11/9 16:32
失恋騒動、勃発中短歌4+*19/11/9 10:06
鳴る心短歌8+19/11/4 21:19
夜の優しさ自由詩919/11/2 16:14
ちっちゃく咲いた白い花びら自由詩719/10/31 22:29
そしてしあわせな夜へ自由詩819/10/30 22:39

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