輝く雲の清しさに
ひとはポカンとみあげてる、
はるかに広がる蒼穹が
この地が星だと告げている。
烏も飛ばない冬の街。
ましろな雪はまだ残る、
歩道のはしや屋根のうえ、 ....
(こいねがう)
全身で会いたい。
と想ったのは
冬の山道を自宅へ帰る車の中で
ふとみあげると
潤んだ満月からなにか聴こえた気がした
そのとき
ただ会いたいとそう ....
うつむいて
幸せ色のチキンみて
南に消えたひとを想う夜
あのころは
まさらな紙を埋めていた
銀貨みたいなメルヘンだった
あちこちに
こぼれる希望の果 ....
どれほど日々の暮らしに追われても
これがうまくいかなければ
とてもまずいことになるということを
なんとかこうにかこなしてみても
かかえた罪はきえてくれない
食べることが ....
なまめかしい赤い舌を
あたしにみせてください
なにも清くもない無音の闇が
好きな訳ではないのだから
光ふりくる蒼空なら
あたしを新しくしてください
なにも冷た ....
甘ったるい
紙の本たちは眠りこけ
つみかさねられたその時間は
子守唄よりやさしい響きを感じさせる
かなり音程の外れた歌声で
耳を撫ぜるように笑うのは君かなと
つきとお ....
早起きは
一本はやめのバスに乗る
ためだったんだ君がいるから
駆ける犬
甘い香りの風を追う
花びらみたいな雪とじゃれてる
夏山に
でっかい夕 ....
カッくんがご飯をほおばるのが
好きだった
心象は朝から降りつづける雨のせいで
すこし軽めに滅入っていたり
部屋から一歩出る勇気の取り出しかたを
なんだか忘れてしまったり
....
椎茸と茄子をあんなに嫌ってたあのころ世界は輝いていた
雪たち降り積もるしろい世界では
浪漫という夢なんて
くだらない幻想なのかな
深海の光の射さないくろい世界では
孤独という音さえ
聴こえない無音の闇なのかな
(じぶんを使って ....
雪たち降り積もるしろい世界では
浪漫という夢なんて
くだらない幻想なのかな
深海の光の射さないくろい世界では
孤独という音さえ
聴こえない無音の闇なのかな
(じぶんを使っ ....
ま、単純に
海ぶどうがあるのなら
海りんごだって
あってもいいじゃない
って
強弁したいだけ
『詩人さん』の
詩の描き方にちょっと似てるか?
ただ大きく違う点は
....
あの言葉
こころに刺さり傷口が
甘い感じで痛む快感
メガネして
さぐりあてるわ『嫉妬目』で
ネクタイゆるめて首すじをみて
麦ちゃんが
まとわりついてく ....
神さまは、
叶わない愛なんて知らない
って云ってた。
幻の夜、
かつてのひとを求めた私のあたまは
すこし許せないくらい熱くなって
嘘みたいに
涙なんてものまで
浮かべ ....
肌をあたためて
あげるから信じてねって
すり寄ってくる女の子がいて
「ありがとう、救われます」
ただ、警戒が解けなくて困るんだ
生きてくことって色々あって
すべてを信 ....
アルコイの
バイオリン弾きのメロディーは
たびびとたちのこころを乱す
陽だまりの
ピアノの前に君は立つ
うつむきなにを忘れたいのか?
白樺を
子リスが登るバ ....
からだじゅうから
悲しい毒が 消えていくそんな真夜中には
あのですね、
だれを信じるかも
なにを信じるかも
夜空で遊んでいる異形の星座に
お任せしてみます
神さまな ....
世の中なんて意味ないくそくらえだよ、
ね、ミイちゃん
赤信号では止まるよね
この街の夜明けに吹く風はやさしく
コロコロコロコロ空き缶を転がす
ゆうべの ....
風の音だけが聴こえます
キリキリと
なにかに耐えながら
なにかに怯えながら
蒼く
まっすぐな視線で吹く風は
正しい大丈夫を
バッサリとキリキリと切り裂いて
それをみつめる ....
私は、嫌われている
と
私は、好かれていない
の、差はなんなんだろうかな
『好かれていない』は
私からみれば
受け身ということだろうか
嫌 ....
声だけが
綺麗になれればそれでいい
その目を閉じさせ愛を伝える
いまはもう
ここに住んでるひともなく
墓にも君はいないと云ってた
『守るため』 ....
窓から射し込む陽光が
黒い大きなソファーにあたる
おだやかな午後
休日のテレビはすこし騒がしく
ボリュームを落としてふたりはスマホをみる
なにを語ることもなく
....
青空で
白い子牛と子羊が
キスしてるようで立ち止まる冬
夕暮れに
どこかの家から子どもらの
賑やかな声が聴こえる静けさ
神さまも
このときだけは微笑ん ....
どれくらいひとと仲良くできたなら正直だって云ってもいいかな?
どれくらいひとと絡まり合えたなら狂愛だって云ってもいいかな?
どれくらいひとのこころを乱せたら ....
なにが正しいのかがわからなくなって
ただ黄緑の唇から言葉を漏らすだけになる
そういえば昨日のことさえまるで
想い出せないことが増えて来た
忘れられないひととの会話ややり取りが ....
やっと想いも嘘も忘れた冬の夜に
それでも消えない画像だけは
頭の中のアルバムには残る
昔生きた男のさみしい笑顔とか
押しつけられたありがたさを
断れずに無理矢理笑ったこととか ....
『くらいうた』を
歌いました
どこまでゆけるのか
わからないので
いまこの場で
すべてを知りたいと
希いました
暴走するひとたちを
かくれながら
のぞきみしてい ....
いらえなき一方通行爛れるくちづけそれで瞬殺? ラブテロリストめ
立っている、腰も砕けて座り込むほどの絶望、でもジョジョ立ちで
泉に落ちた心の花を
女神に祈れど掬(すく)えない
すべてに正解する空は
みあげるたびに輝いて
おそらく少し恐ろしく
なにかに急(せ)かされてるようで
ひとりの部屋で ....
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