この水はただの水だが
じぶんではけっして汲めない
天の与えてくれたらしい
冷え切った、甘露。
この水を
早朝飲み干し目を覚まし
新しい日のはじまりとする。
ホントはさ
....
あまねく星の光には
生きてる意味がちゃんとある
燃える熱さの星だって
凍てつく寒い星だって
何段階でも問えばよい
こころの波は届くから
リリーの花の解放は
宇宙の果てま ....
傷だらけの闘いを
われわれは闘いつづけて来た
時代のすみっこで
うす暗いひとけの少ない鄙びた路地裏で
傷だらけの闘いを
われわれは闘いつづけて来た
『あの ....
か、み、さ、ま、の、
ゆーとーり。
生きて来たけれど
べつに上手く生きてるみたいとは
これっぽっちもおもえねーな。
やましくて
みっともなくて
せつなくて
いっそ ....
火星が赤いってのは、
あれあ、嘘だな。
星座を作るのも
神話を作るのも
物語を紡ぐのも
それはとても良い創作活動だとは想うけど。
火星が赤いってのは、
あれあ、嘘さ。
....
ひとりの
子猫がずぶ濡れに
なっていたので
その夜
おもわずうちにつれてかえった
責任を果たす自信もなく
面倒をみる気もちもあまりないのに
なんだか小雨の夜に紛れてしまって
....
もちろんこの世界は
鷹の目にさえ捉えられない世界
だれのシビレルコードも
感じないねとうそぶけるすえっからしの
はぐれもののお祭り騒ぎ
太陽というありきたりな明るさではなく ....
夜に溺れないように
アスファルトを砕く勢いで
懸命に
駆けた
『オレは
夜など駆けない
幸せな未来に賭けるだけさ』
と嘯いた
奴の眼差しはすこしシンとして
私は
....
宵の夢
夢に穢され添い寝して
カラスに起こされてしまう疾風
触れたくて
触れられなかった悲しみを
あすの予感と呼んでもよいかな
生きている
だけ ....
白い壁しかみえなかった
蒼ざめた心の時代
なにもかもに手が届かず
なにもかもをいらないと口笛吹いてた
夜よりも明るい闇が
家の池に一本咲いたとき
夜よりもさみ ....
求めるのは
焼き切れるほどのあからさまな声
まるで遠吠えのような
少し新しい傷の痛み
なにも考えられない
楽しさのなかの
水色の空の下
なにかに中継されているの ....
時計だらけの夜空をみあげて
ふと
生きてるって
突き放されるゲームみたいだなと
ふと
想った、よ
過去を渡れるはずがないのなら
海に近い潮の匂いのする川の
大きな ....
なにひとつやりたくない
ひとつだけやりたいことがある
なんでもやってみたい
その希望は
一度道の途中で立ち止まり
後ろを振り返ってふと想う
草むらで休みたいとか
平らな道を歩きた ....
「悲しみって 日替りだね」
少し軽めの『君』の声が聴こえた
春の陽気がぬるく感じられる部屋
懈怠たゆたう教室の机のうえに
新しい傷をみつけた
無人の机は古びた傷でいっぱいなの ....
記憶はおそらくは戻らないだろう
泳ぎ去る魚がおそらくは戻らないように
春の大阪湾は
あまり悲しくなくて、いいな
バンコクハクランカイなんて
知らないけれども
夜 ....
「あした 先生はお休みします」
そういって以来さわぐち先生は
学校に来ない
もう二度と会えないんだという
くだらないうわさがガヤガヤと
一組と三組と四組には広まっている
....
闇は、やって来る
どんな
忘れたくないような最高の蒼空が
至天満面に広がりつづけるとしても
やっぱりしずかなかたちでまるで無音で
そのときになれば
闇は、やって来る
....
愛ってなんだろうなんて
だれもが顔をそむける問いは
むろん、忘れるべきだな
世の中に美しいものがあるならそれは
ぜったいの愛ではなく
煌めきの
恋
だから
光が踊って ....
風さらさ
光ゆらめく四分音符
なぜ耳を刺す悲報に泣けない?
おいでよ
ずっと輝く世界に
瞳をキラキラ光らせて
初めてこの街に来たあのころみたいに
お ....
眠りはすべてを忘れてしまえるんだと
灰色の鈍感な心まで折れちまってるんだと
彼女はそう泣きそうに
照れながら幸せなふりで笑ったから
陽気になれる薬のおかげで
いろいろあって楽 ....
その声を
夢みていたよ
花びらが
散り
舞う
遊歩道
歩いてきた道を
振り返ったら
星もまばらな宇宙に
ガラスのカケラのようなちいさな月
じぶんの足音以外は
....
子らを
蝶々のようだと喩えた先生がいらっしゃった
幾百本のクレヨンで描かれた
みんなが無欲な色を持ち
ヒラヒラ翔んでる
ヨチヨチ生きてる
未来しか持たないちいさないきもの
....
その鳥の
行方を追った涙目が
世界のなにかをみつめる濃いよる
胸を刺す
忘れられない羽音が
ちょっと陽気に聴こえていた朝
ただ歌を
歌った深夜のカラオケの ....
『宇宙は木造細工でできている』
って
詩を読んだとき
僕は
じぶんが詩人である意味を失ったことに気づいた
字ヅラだけみても、
きゃー、
とかいいそうな。
僕たち女の子の天敵の生き物さ。
ゆめで見て、
なんか冷静に、寝言言った?
ミミズにしか、見えへん。
さよなら。 ....
生きているのは
簡単で
とても大事な人を亡くした
涙を堪える眠れない夜
生きているのは
簡単で
綺麗に書いたつもりのうたが
寂しいうたに変わる夜
お願いだから
....
「くれない」という歌を聴くてのひらのアゲハ蝶々に息を吹きかけ
青空よ その空にある綿菓子を食べれる秘密を教えください
なわとびで空を飛べて ....
あの愛は純愛だけど誰ひとり許すわけない絶望の道
受け止める方がいいのか悲しみは忘れてしまう方がいいのか
あの夜の記憶が僕をいまだってアスカを好きな大人でいさせる
教育はされていたよね最初から「私いち ....
なぜか
どこかから
聴こえる歌声があり
その
素人のあの子がカラオケで歌うその声に
実は
泣いたことがあって。
外には
まだ若い女の子たちが
その店 ....
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