以下は、2001/02/04(日) 00:40:56にメモライズという日記サイトに投稿したものの再録です。何年か前からこーゆーこと考えてたんだよという話です。

***

「嫌いな物」 ? う ....
帰る場所のない人こそ一点に留まる
寂しさを解体して
目を瞑る
うつむかない
前を見ない
定まらないこれは
警鐘なのかもしれない

孤独とは
つながらないことではなく
むしろつな ....
  嵐の日にカンパーナが遠くでないている
  そんなに悲しい声でなくのはやめてくれ
  森が揺れているよ
  悲しい悲しいと、
  カンパーナ
  誰もおまえの森を奪いはしないのに
 ....
駅のホームで
迎えを呼ぼうと取り出した
携帯の電池が切れていた

取り残されたように
吐き出されてゆく人の群を眺めながら
一つの世界から切り離されれば言葉も出ない口を
カタカタとモールス ....
わたしのママには、
花のかおりの管がとおっている

きれいなものがすきだから
まばたきは多くしたほうがいいし
ウォーターベッドなんて
最高のともだち


なみだはでなかった
 ....
さらり、さらり
さら
さら
さら

もう少しで越えられそうな
海辺の砂の城が
指を折る度に
遠ざかっていく

懐かしい人の声で
ここから離れることのない
耳の奥で鳴り続ける乾い ....
僕らはいつまで子供でいるというのか
100メートル競争に出場したままゴールから帰って来ない少年
給食を食べ続けたまま昼休みの教室から帰って来ない少女
  
草原では僕の生家が新たな生家を産 ....
{引用=桜の頃を過ぎて
ふとした淋しさがこみあげてくる
そんな五月の夕べ
ずいぶんと久しい人へ
したためた手紙を読み返している


 前略

 いかがお過ごしでしょうか
 花見の頃 ....
感情が表に出やすいのは
母ゆずりだ

そんなところだけでなく
顔も話し方も似ている
考えていることも何となく
わかってしまうのだ
けれど

母は僕の拒食を理解できない

夕食どき ....
どこに
どこへ?
見あたらない確かなものって何?

環状線で、きた
絶望のままにか

よれよれのTシャツで
ふらふら歩く
悲惨の影も見当たらない曇り空の遠く
頬がピクピクけいれんす ....
花を摘んだの?

群青に沈んでゆく
風の流れてゆく
窓辺で
聞かれて

君の後れ毛を
遠くに感じて

僕は急に
君の腕をつかんだ
とてもやさしい腕を

君は驚いてそして笑っ ....
{引用=晩夏におとずれた出会いを、わたしはいとおしくてたまらなかった。}


最初のデートでどこへ行ったかも忘れてしまうくらい、あなたのことだけを見ていたので、わたしたちにはアルバムをつくる時間 ....
 さっきからおれは気が狂ってる
 生き抜くことしか考えつかない
 コップの底に残ってる最後の水を
 飲み干して
 ベッドで眠る
 カーテンを燃やし尽くす
 握りしめた太陽を ....
チョークの淵を遊ぶ子
意味のない歌を歌う
それはそれは怖ろしい歌

それは 怖ろしい歌


ひとつだけ覚えている言葉

「真昼の月を描きなさい
力は要りません
知恵も要りません
 ....
もう少し暖かくなったら
会いに行こう、
なんて思っていたら
すでに暖かくなっていて、
慌てて金をかき集めて僕は
列車を乗り継いだんだ。

空いてる車両の
窓を少し上げながら、
(風が ....
ひとが死んだ

そして
その後にひとは
死んだひとをまたころしている
もう血も流れないから
ひとはなみだを流せないのか

そうやって

いちど死んだひとのいのちを
にどもさんども ....
 0

プラズマ

プリズム
スコープの内側

気を失いそうなくらいに
星空だけがキレイだった


 1

キラキラと一本に光をうける溝のなかをビー玉が転がっていく

 ....
初夏の夜、首が痛くなるほどに
高い空を見上げて、
あれがかんむり座だよと、
いつかそう教えたのに、

あなたは忘れてしまった。
七つの星でできた王冠を、
あっさりと投げて捨て ....
どうしようもない高層ビルが砂煙あげて物静かに崩壊していった。それはいつだったか、たぶん去年の五月のことだ。もう終わってしまったゲーム盤の上で人々は右往左往していた。怒鳴り散らしていた頼りがいのある審判 .... 猫が空風の空き地を歩いている。空耳。夕暮れのネックレスはもうすっかりラピスラズリの感触だ。味わったはずのコーヒーの苦みは、いまやどこにいってしまったのだろう? 透明な連鎖。青ざめたトルソが、臍のあたり .... 私は、以前から新宮栞さんの詩にぶちのめされています。
こんなすごい詩はめったにお目にかかれないと思っています。
新宮さんの詩のすばらしさは、そのテーマ・構成の仕方・文体等さまざまな側面がありますが ....
遠い、遠い、記憶の中
不安で、不安で、しかたなかった

つないでいた手を
ほどかれたとき
まるで自分の一部を失ったかのように
泣きじゃくった
子供の頃



デパートのおもちゃ売 ....
その名残はもう届かない位置で
懸命に手を振りながら明日に挟まれていく
折り重なり、押し寄せる毎日の隙間
風化する
足跡はもうどこにも残っていないから
辿ることも
手を伸ばすこと、も

 ....
【“寺山修司フェア”(ハルキ文庫)を読みながら】

「寺山修司フェア」と銘打って刊行されたハルキ文庫十数冊のなかの一冊、


  『われに五月を』寺山修司(ハルキ文庫)


寺 ....
 真っ赤な庭のハナミズキからうす赤い葉脈と生まれたての緑を含み笑いみたいに抱いた葉がニョキニョキと出始めている
 隣家の藤の花は強く匂って
 数匹の黒くてまん丸な熊蜂が空中に静止したまま動いてゆく ....
以前、ニフティの「現代詩フォーラム」で詩の素材についての話題がでたことがあって、「テレビかなにかで見たことあるようなものではなくて、自身の体験を昇華させたものじゃなくてはダメだよ」みたいな意見がで ....
散文の中のたったひとつの言葉が
真夜中の舗道におちている




少女は水色にあこがれて
家出をしました




向日葵のことばについて研究中なのだが
どなたか向日 ....
ほんとうの名前を知られてし
まったせいでわたしは呪いを
かけられてしまいそれ以来わ
たしは毎晩のように夜通し膝
を抱えて自分の爪先を眺めて
過ごすそんな寂しい人間にな
ってしまいましたああ ....
うたを
うとうて
うたうとうて


(やあ


うたうとうて

おうた
うとうて


(やあ


そろそろあわただしなりまっせ

ぞろぞろとなやみがおのひとびとと ....
痩せた身体でうつむけば三日月

足元を眺めれば
いくつもの自分の欠片が光を失いかけている
日々削られてゆくいろいろが
音もたてずに
まるで始めから無かったことのように

やりかけたパズ ....
岡部淳太郎さんのおすすめリスト(1118)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
昔の駄文「嫌いなもの」- 佐々宝砂散文(批評 ...205-5-16
やみまつり- いとう未詩・独白1205-5-16
嵐のカンパーナ- 嘉野千尋自由詩6*05-5-15
伝えたい言葉を伝えるために- ベンジャ ...自由詩4*05-5-15
夏越え- オオカミ自由詩205-5-15
少しだけ寂しい音に- 霜天自由詩705-5-15
ファースト・キス- たもつ自由詩705-5-11
花便り- ベンジャ ...自由詩5*05-5-10
母の背中- ベンジャ ...未詩・独白6*05-5-8
寝息は立てない- 石川和広自由詩10*05-5-8
花畑- ふるる自由詩14*05-5-7
清算されてゆくかなしみに- 望月 ゆ ...自由詩11*05-5-7
カスタム- カンチェ ...自由詩705-5-6
過ぎて行く- ヤギ自由詩6*05-5-6
季節の中で- 落とし子自由詩4*05-5-5
のこされたひとは祈りなさい- 第2の地 ...未詩・独白505-5-5
世界がオワだなんて、そんな!- 角田寿星自由詩12*05-5-3
かんむり座- 佐々宝砂自由詩2805-5-3
どうしようもない高層ビルが- 佐々宝砂自由詩905-5-3
猫が空風の空き地を- 佐々宝砂自由詩1105-5-3
新宮栞さんの詩を読んで(ことばとことばをつなぐもの)- 青色銀河 ...散文(批評 ...305-5-3
その手をはなさない- ベンジャ ...自由詩10*05-5-2
僕らが消えてしまったころに- 霜天自由詩1305-5-2
寺山修司フェア(ハルキ文庫)- 藤原 実散文(批評 ...305-5-1
空にとまる蜂のように- 黒田康之自由詩205-4-30
詩と体験- 藤原 実散文(批評 ...805-4-30
ことばの軽さ- 青色銀河 ...未詩・独白205-4-30
汚れた血- 大覚アキ ...自由詩505-4-29
フロウ- 捨て彦自由詩105-4-29
やがて満ちてゆく月のように- ベンジャ ...自由詩8*05-4-28

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