億年の
静かな回廊に光が満ちる

瞬間を孕んだ風が吹き渡る緑野
なにか山巓を降りてくるものを待つ

待つあいだにも自分の意志とか
わからないものに軽く触っている

風化した海図では
 ....
旅先に秘密を託す オフライン 海に流した小瓶と真珠


苛立ちを鎮める空想砂時計 記憶の棚に並ぶコレクション


「恋文の推敲は眠りのあとに」 掟に背いた罰は苦くて


「植 ....
         140525
私たちは不慣れなので
お日様が銀色になると
涙が止まらなくなるの
ラジオ体操をしながら
涙の滲みを気にしてる
犬も吠えるのを止めて
どうしたのと眺めてる
 ....
きらり
光るトンボの羽根

希薄な虚空を回る
季節

変化するのは
太陽からの距離と角度だけ

無限に近いだ円運動
の (くりかえし)
…螺旋…うんざりする

たった一度 ....
小林峠の近くで
狐が轢かれて死んでいた
珍しいことではない
狐も 狸も 猫だって
だけど道路の端の方で
轢かれたばかりらしく
まだ そのままの姿で
顏だけが歪んで血まみれで
瞬間の ....
友の庭に咲いていた
白いリラの花が羨ましくて
根元に生えた幼木を譲り受け
我が庭に植えた

植えた翌年は庭の隅に
ひょろりと立つだけで
花をつける気配はなかった

何年もの時を費やし ....
ぬか喜びの口が唇を割った 長い眠りの蛹の
生まれ変わる朝の
ときめき
蜜に濡れて
去って行く蝶の
涙の滴が描く
飛翔の予感

村一面に泡立つ音は
目を見張り
燃え始めた野火は
往き先を失って
困惑 ....
いやさなくて
いいよと
それはいう

かなしみは
いやされることなど
のぞんでやいないさと
筆先でなでていく

涙の成分は
瞳に必要なものだという

いわさきちひろの描く
こ ....
悲しみの深さは
ずっと後になって
分かるもの
今は感情の欠片すら
なくなった
空っぽの胸に
風に似た風が吹き抜けるだけ

もし風に表情があるのなら

微笑んだように見えたのは
あ ....
君と目の合った小満ガラス越し ヒッヒッフー
ヒッヒッフー
ママが呼吸法の練習をしている
ボクがスルンッ産まれるように

一緒に頑張ろうねといつも届けてくれる 優しい声

あの子がまた膀胱を頭突きする
おかげでトイレ ....
陰口をわざわざ伝えに来る女の肌が荒れている 淡い色あいと
やわらかな花の模様に惹かれ
去年の春に衝動買いしたストール

今年も私に
似合うだろうか

流れる時代の
はやりすたりと
日々変化していく自分の容貌
鏡を見ながら
 ....
花が笑うような日だから
つんのめった想いからビー玉みたいな嘘が転がっても
誰をも恨むことはないじゃないか
翼を切られた幼子も
失くした以上に強奪しながら
物足りなさに役立たずの爪を研ぎながら ....
雨や雪が平等に降るとか
太陽が平等に光を当てるとか
誰が言い出したのだろう

太陽に向かって大手を広げた大樹の
陰にぽつりと咲く花
暗い洞穴で生涯を送る眸の無い土竜
月の光も届かない ....
<誘い>
どうか、誘ってください
真に受けたりはしないから。





<未練>
あなたのためなら
人形になってもよかった
人形くらいしか
あなたのような人のそばにはいられな ....
蛍の光は ブルーノート ラプソディ
またたくまに いちめんに連絡を取り合い
思いのたけの いのちの一陣の すいみゃくを
はしゃぐように かわもも 橋も 光で覆う

おおわれた わたしや
お ....
散らかった部屋
ばらばらの思考
見失われた意義

叫び出したいような
しかし叫ぶ言葉もなく
かろうじてため息が
弱々しい声になった

私はここにいるよ
忘れないで
嘘はついていない答えだ 遠い国で内戦があった

銃弾に倒れた人
爆弾に吹き飛ばされた人
炎に巻かれて焼かれた人々や

たくさんの人間が血を流し死んだ

勝利者は誇らしげに
殺した人の数を発表する
その中に ....
つたったあとを
つたうものあれば
つたったあとを
つたわないものもいて

誰かのまなざしのあとを
なぞるものもあれば
誰かの言葉のあとを
なぞらないものもいて

きょうのまことが
 ....
なあ、うさぎ
おれが罪を犯したら
おれの愛したものたちも
みんな
燃やされゆくのかな

なあ、うさぎ
あいつの作った歌は
もうショップには並ばない
おれはあいつを知らないし
だが
 ....
どんな神が
人に 憎むことを
殺すことを
命じたのだろう

信仰などなくても
人は憎み合い
信仰などなくても
人は殺し合う

信仰などなくても
愛し合うことだって
でき ....
  席はあったが
  わたしは座らなかった
  銀いろの月によく似た
  さみしい言葉だけ胸の奥に置いて
  けれども誰にむけたものかわからず
  きまり悪い笑みをうかべて わたしは ....
幾つも 抽斗が有るのは 嬉しいこと
手の内 全て 見せちゃったのに
魅せられない ほうが 問題

定義された「問題」の欠片を
大問題に発展させる定規

分度器よりも歪んでいる
 ....
山間の駅から

緑のパノラマをぬけてモントルーに向かう

ずっとハイジの風景が続いている

そこには少女や少年はいなかった

岩がせりあがったようなアルプスの山々

急峻な斜面にたんぼは無理なんだろう ....
太陽のまわりに空高く

うすい雲がたなびいている

そこが色彩に染まっている

彩雲だ

ぼくの景色にそれがついて来る

急峻な山々に

常緑樹と新緑の緑が張り付いている

木々のないすこしゆるやかな ....
心の声が漏れる穴からも嘘 元気ではなく
何もすることがなく
眠れず
そういう時年に何度か
自分の名前をインターネットで検索した後に
いつもと同じサイトしか出てこず
ふと思い出したように現代詩フォーラムなんかに行った ....
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
億年の- 梅昆布茶自由詩16*14-5-25
秘める- 深水遊脚短歌3*14-5-25
肝を埋める- あおば自由詩9*14-5-25
トンボ- 藤原絵理 ...自由詩5*14-5-24
狐の死- ただのみ ...自由詩21*14-5-24
リラの花- Lucy自由詩12+*14-5-24
ぬか喜びの口が唇を割った- 北大路京 ...自由詩614-5-24
友へー2014/05/24ー- イナエ自由詩10*14-5-24
水彩- そらの珊 ...自由詩22*14-5-24
マイセックスライフ- 花形新次自由詩814-5-23
君と目の合った小満ガラス越し- 北大路京 ...俳句114-5-23
37週目- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-5-23
陰口をわざわざ伝えに来る女の肌が荒れている- 北大路京 ...自由詩814-5-23
夏へのプロムナード- Lucy自由詩13*14-5-23
花咲く散り人- ただのみ ...自由詩16*14-5-22
- イナエ自由詩4*14-5-22
星空に降りていく_など五篇- クナリ自由詩6*14-5-22
ブルーノート_ラプソディ- るるりら自由詩14*14-5-22
はぁ…- 森川美咲自由詩5*14-5-22
嘘はついていない答えだ- 北大路京 ...自由詩414-5-22
【_数字_】- 泡沫恋歌自由詩15*14-5-22
流跡- そらの珊 ...自由詩17+*14-5-22
うさぎライト- umineko自由詩20*14-5-22
善と悪- Lucy自由詩12*14-5-21
- 草野春心自由詩1014-5-21
私の引き出し- 藤鈴呼自由詩2*14-5-21
レマン湖にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...214-5-21
異国の彩雲- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...114-5-21
心の声が漏れる穴からも嘘- 北大路京 ...自由詩314-5-21
真夜中の現代詩フォーラム- 馬野ミキ自由詩8*14-5-21

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