昨晩
ひとつの恋を失った
ミセス ミスティは
男の不実を責めるでもなく
ピアノの蓋を閉めた

ミとファ
シとドの間に
黒鍵がない理由は
おそらく
その間に
幻想があるからだと
 ....
ぬかったわ
ふるぼこではないか
ぼっこぼこではないか
荒廃した この さもしい自分は
一体どうしたら いいんだ。


いやまて これは
文字の羅列をなぞる指先



田田田田
 ....
バカラさえ覚えなければ寒戻る 安売りのプリンを大量に買い込んでもうちょっと生きる   やわらか日差し午後
  肩までピアノ、湯に浸かる
  浮かぶ椅子の脚、揉みほぐす
  いつも世話になてる
  いつも世話になてるからね
  普段聞けないピアノ音を聞い ....
断裂

断裂

頭部と胴部のミックスジュース

腐敗と分解

再構成による拡散

重力場に支配されない全面的な再出発

そこに自我は残留できないのだろうが、しかし

時よ戻 ....
冬に溶けていた
欠片が
今、きらきらと
夜に降る
氷の棘でした

ひとつはカイの目の中に
ひとつはカイの心臓に

結晶というものは
なんて
おそろしいものでしょう

この世に ....
2月3日 午後8時
そうだ、今日は節分ではないか!
豆まきをやらねば、と突然思いつき
子供達を呼ぶ

「ねえ、豆撒きやるよ〜。おいで〜。」
「豆撒きってなあに?」
「節分の豆撒きだよ。」 ....
父の{ルビ骨=コツ}は先祖代々の墓には入れない
同じ仏教でも宗旨が違うから

そんなことを言ってきたのは
父の後を継いだ弟
新たに入った宗旨に則って 
その寺の経営する墓地に
墓を買った ....
立春やお肌が水をはじかない 良いこと言って聞かれてなかった ほんの数十年前
空がピンク色に染まった夜の日々
凜として生きていた正義の味方

正義の味方は美しく
正義の味方は気高く
正義の味方は清々しく

誰から後ろ指をさされることもなく
 ....
磨りガラスの向こうの公園で
外国人に話しかけられた
どうやら、フランス語らしいが
何を言っているのか分からない

家に帰ると母親が叫んでいた
ひとつひとつは意味のある言葉
けれど、つなげ ....
 思い出したくない事を思い出す

 忘れたい事はまざまざとして

 それらは破片だ

 ジグザグに切られた欠片でもあるな

 完成されないパズル

 枠を試行し

 直線を ....
私の紡ぐ衣は
フリーサイズではない
ピッタリ合う人と
ぜんぜん
似合わない人がいる

人それぞれ
好みがあるだろう
色や柄が気に入らなければ
あなたの箪笥から
どうか 放り出してく ....
がようし  いちまいあったら  なにをする

あおくぬったら  まなつのそら

だいだいいろにぬったら  あきのゆうぐれ

さんかくにおったら  かみひこうき

しらないくにへ  とん ....
ゆびきりげんまん 誓いましょ
「また明日」
沈む夕陽を 背に抱え
少し下向き 走って帰った

ゆびきりげんまん 誓ったよ
なのにどうして
月が照らしても 涙かわかない
朝陽が見えて ....
オリオン座を見てくると ダウンを羽織りタバコを持って
ベランダへゆく あの人

最初に惚れたのは あの人だけれど
今は遥かに私の方かもしれない

 にやけた幸福の笑みは空気を至福へ空へと押 ....
ほっほっ、ほおたるこい

ほっほっ、ほおたるこい

自転車に乗って帰ったり

ぬるい夜風に咳込んだり

ほっほっ、ほおたるこい

ほっほっ、ほおたるこい


楽しいことなんか ....
一生で1番君を笑わせる男が僕でありますように 結社にも誘われないし海苔を喰う【海苔】も季語だと誰にも言わず 妊娠すると涙もろくなる
涙腺は加速する

 幼児虐待のニュースが目に入り
 頭が痛くなるほど 泣いた
  
  悲しい世の中は終わらない

 養子問題のニュースが目に入り
 身勝手な ....
幼稚園の豆まきでは
殻付きピーナッツと一緒に
キャンディーやチョコ玉や
たまにチロルチョコなんかも混ぜて
撒いてくれるので
鬼のお面をつけた子どもたちが
懸命にそれを拾うという
奇妙な光 ....
娘の反抗期も
そろそろ終わりかなあと
やれやれと思う反面
なんだかそれはそれで
一抹のさみしさもあり
手放した自覚もなく
ああ、季節というものは
こんな風に過ぎてゆくものなんだと思う
 ....
穏やかで笑顔を絶やさない
優しい人は
素敵な人でしょう

でも
人生には
笑ってばかりはいられません

自己を守る戦い
家族を守る戦い
自由を守る戦い
平和を守る戦い
  

異国の少女の瞳のよう 青く澄み
だが雲はお構いなしに夢の中の鰐だ

純白に生れ落ち
気まぐれな冬の微笑みにほだされる
だが夜には冷たくあしらわれ 
朝には固く汚れた肢体を通りに ....
鼻毛だけ切るつもりだった つよいということは
ただしっかりではないこと
しなやかにうつくしく
じゅうなんであること
そしてやさしくかしこくあること
あなたがおしえてくれた
白隠禅師が、墨で描いた
手のひらの絵が
硝子ケースの外に立つ、僕に
語りかけた

(両手を打つと、音は鳴る
 片手で音は、どうすれば鳴る?)

姿の無い白隠禅師が問うので
硝子ケース ....
生きるためにふんずける
昨日の自分を

ふまれたらふみかえす
明日の自分を

影がうすくなって
ひとは大人しくなるようです
年月は目にみえないというけど

あなたの影もだいぶ薄いで ....
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【ミセス_M】詩サークル「群青」の一月のお題「霧」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩15*14-2-5
ぬくい- るるりら自由詩9*14-2-5
バカラさえ覚えなければ寒戻る- 北大路京 ...俳句214-2-5
安売りのプリンを大量に買い込んでもうちょっと生きる- 北大路京 ...自由詩414-2-5
Gランドピアッノ島の休日- ヨルノテ ...自由詩214-2-5
不確定性原理は何も保証していない- 2012自由詩2*14-2-4
氷の棘- そらの珊 ...自由詩18*14-2-4
節分_in_アメリカ- 夏美かを ...自由詩26*14-2-4
墓と骨- イナエ自由詩13*14-2-4
立春やお肌が水をはじかない- 北大路京 ...俳句414-2-4
良いこと言って聞かれてなかった- 北大路京 ...自由詩814-2-4
蛙の快楽- ……とあ ...自由詩14+*14-2-4
バベル- 自由詩27+14-2-4
完成と欠如- ドクダミ ...自由詩314-2-4
【_フリーサイズ_】- 泡沫恋歌自由詩11*14-2-4
がようし- 村田 活 ...自由詩7*14-2-4
ゆびきりげんまん- シズクに ...自由詩1*14-2-4
あの人- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-2-3
春の調べ- 吉岡ペペ ...自由詩4+14-2-3
一生で1番君を笑わせる男が僕でありますように- 北大路京 ...短歌814-2-3
結社にも誘われないし海苔を喰う【海苔】も季語だと誰にも言わず- 北大路京 ...短歌214-2-3
妊娠と優しい大人- 朝焼彩茜 ...自由詩12+*14-2-3
節分- Lucy自由詩20+*14-2-3
女同士- そらの珊 ...自由詩25+*14-2-3
戦い- イナエ自由詩8*14-2-2
冬晴れの陰影- ただのみ ...自由詩22*14-2-2
鼻毛だけ切るつもりだった- 北大路京 ...自由詩514-2-2
つよさ- 梅昆布茶自由詩1014-2-2
家族の手- 服部 剛自由詩414-2-1
影ふみ- 朧月自由詩214-2-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69