雨降りの夜、厚い雲

独りの私に

一瞬満天の星空を観せてくれた

母の仕業に違いない

そんなこと

星になんかなっていない母にだけ

できることだから
あの時にその口から

とても聞きたかった言葉

あの時に

だれに聞こえても

かまわなかったのだから

吐き出してしまえばよかった

呟き

しなければ良かった

 ....
みちに迷ったことに

恥じ入ることはない

迷わず進めたのは

その道を知るだけの

他愛ない偶然

みちに迷って

涙することなどない

笑いながらすすめたのは

そ ....
たんぽぽの綿毛とんでゆく
私がふーっと吹いたから
可愛い茎を
一番上の引き出しに入れて
鍵をかけるんだ

それでも
引越しのときに
机は置いてきた
砂だらけの空き家に

春はきら ....
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
母の仕業- 芦沢 恵自由詩23*12-9-17
愚かしい- 芦沢 恵自由詩14*12-9-15
落ちる- 芦沢 恵自由詩15*12-9-13
たんぽぽの季節- 木葉 揺自由詩710-4-22

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