詩人は誰もに見向きしてもらえることを望んだ
私たちが時に異性を恋人として求めるように
己の詩を聞いてもらえる事だけを願って生きていた

書いて 書いて
時に声を張り上げ詩を詠って
己の周 ....
荒れ果てた波
遠い雷鳴
深い雨雲

机の下に
犬が身を隠す
大丈夫だよと手を差し出すと
舌を出し
丸い瞳で
こちらを見つめる

静かな予感が
ふわふわと漂い
私を糾弾する
 ....
トラックの荷台に座りしゃぼん玉 白粉の香り

バター飴の香り

緑に埋もれた

クチナシの花の香り


闇が深くなる

落とし物は宇宙の彼方に

機械仕掛けを歩くようだ

闇が濃くなる

落とし物は ....
ちゅんとしか
啼けないでなく
ちゅんとしか
啼かない

くちばしの
下にある
君の発音器官が
そう決めたから

多くの言葉を持つ人は
たくさんの選択肢を持つけれど
ほんとうに伝 ....
雨が降っている
雨が降ると私はいそがしい
家の中が子どもでいっぱいになる
まるで空から降ってくるように
子どもがどこからか現れる
つぎからつぎから
家のすきまから入ってくる
窓もドア ....
 
風船をふくらませる

ギリギリまで、ひといき、またひといき

これが、わたしの 愛



 
国境に近い南の町に続く
砂埃だらけの道を
重い荷物を担った
若い兵士たちが行く

きみのしあわせは
ほんとうにそんなところにあるの?

きみが持っているはずの
すばらしい力や瞳の ....
萎んだ心に息を吹き込む
空気のように目には見えない
大切なものが漏れて往く
紙屑の皺を伸ばすように
 歌い出す 
いのちの輝きは遥か
記憶の地平の彼方
燃え落ちる花のように笑っていた ....
夏野菜をピクルスにする
間引きのキュウリと
大根と
色鮮やかなパプリカと



あなたの傍にいつもいられますように、と
ピクルスは今日も味わいを醸す
風の調べに泣いていた

涙こぼさず泣いていた

ぐうんぐうんぐうんと

口笛がみずみずしいよ

空の調べにほとばしる

命散らせてほとばしる


すきとすき

夏だろう
 ....
亡き母に買ったワインをひとりで飲んで寝る 生の私を丸飲みにしてはいけません
春の潮の中でふやけて
米酢の中で骨も軟化し
渦巻く流れに皮膚もすり減って
卵のように丸く滑らかになっていても
どこかに人を呪う棘を隠しているのです
胃に刺 ....
{画像=140622083456.jpg}


*


言葉が漲っていますか
心が漲っていますか


前を見ていますか
手を握っていますか


感じていますか
感動してい ....
みんなうたわなくなった
夜も 朝も 雨の日も
すっかりあかるくなった
鼠はいなくなった
もぐらはとっくに死にたえた
人びとは 健康であった

ギターもピアノも自動で鳴らされる
楽譜 ....
なんということもなく
また夏が来た
穴のあいた籠をしょって
わたしたちは
懲りずになんども出会ってしまう
水が跳ね落ちたさきで
またもう一度跳ねるように
だんだん
ちいさくなりなが ....
その夫婦が引き返してこなかったら
生まれたばかりのポんたはたぶん処分されてた

これもなんかの縁やろ そういって腹の出たオジサンは笑った
若くて綺麗な女の人は 良い匂いのする胸元にポんたを抱き ....
読み人知らずの
ささやかな空気の振動を
耳たぶでそっと掬って
外耳道へ流し込む

外耳道の突きあたりの
気弱すぎる鼓膜のときめきを
耳小骨は丁寧に拾い集め
蝸牛の殻に押し込める
 ....
先輩の肌に初めて触れたのは卒業式の胴上げでした ちょっと柔軟に考えれば
物事は驚くほど
素晴らしいものとなる

例えばサッカー

相手のゴールに入れて
得点としていたのを
自分のゴールに入れて
得点としたら

ゴールキーパーは ....
嘘をついているとき、雲はきれいだった
そのままあの人は海の向こうへ歩いて行った

嘘に私自身が気づいたとき雲行きは怪しくなり
風こそ吹かなかったが
やがて降り出す雨、雨、雨
暗く生温かい雨 ....
街灯は 歌いもせずに
夜のムフタール通りへ
きみは行くべきじゃない
と 投げ捨てるように言う

ホテルの玄関で
前脚にギプスをした猫が
にやっ,と笑った気がした
ちょっと不敵な眼
 ....
花咲くころの空気

ステーションから見つめている

無重力の悲しみ

言葉が震えて

生きものたちのみずみずしさ

!!!!駆け出した


切実が無重力の自由に震えている
 ....
星を食べた少女は
嘘ばかりついていたから
みんなから仲間はずれにされていた

私の涙はどんな花も空色に変える、とか
私のくしゃみは太陽をほんのすこし
地球から遠ざけることができる、とか
 ....
   怒鳴りだしたい
   衝動を
   奥歯で噛みつぶす

   瞼の裏に溜まった
   悔しさを
   ギリギリの精神力で
   持ち堪えている

   溢れそうな感情を
   ....
やまびこ眠くなるまで あたま痛い

こんな夜

乗り切りたい

寂しさも

わからない

響きあう

遠くのキラキラ

はんぶんのUFO

かじってみる


冷たいトマトアイス

 ....
私の スカルは 玻璃(はり)の うつわ
スキルは からっぽ なにもないわ
I am a ボーンヘッド頭が固いって言われてる 
けど いつかきっと はじけるのよ
石頭なりに 夢見ているの 

 ....
ただしい孤独は
凛として涼やかな音色であった

愛しい憂鬱は
窓辺に花をさして髪を梳かす

美しい季節は
褒めそやされて散る花びら達で
そこそこ保たれるものだ

どうしようもない時 ....
皮も毛もそのまま刻み香る独活
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光と闇の詩人- Neutral自由詩714-6-23
キルレシオ- opus自由詩214-6-23
トラックの荷台に座りしゃぼん玉- 北大路京 ...俳句114-6-23
6月の闇- 吉岡ペペ ...自由詩414-6-23
はずれくじひいたみたいなすかすかのオレンジを憎んでみたりする ...- そらの珊 ...自由詩21+14-6-23
雨の子ども- yo-yo自由詩6+*14-6-23
風船- 殿上 童自由詩20*14-6-23
国境の橋- 藤原絵理 ...自由詩4*14-6-23
歌いたい- ただのみ ...自由詩17*14-6-22
ピクルス- 鵜飼千代 ...自由詩12*14-6-22
傷つく場所- 吉岡ペペ ...自由詩514-6-22
亡き母に買ったワインをひとりで飲んで寝る- 北大路京 ...自由詩714-6-22
老いた私を食材に選んだあなたへ- イナエ自由詩9*14-6-22
自分に問いただす言葉_/_信じています- beebee自由詩24*14-6-22
みんなうたわなくなった- はるな自由詩914-6-22
- はるな自由詩314-6-21
_ポんた- アンドリ ...自由詩114-6-21
聞こえた- nonya自由詩19*14-6-21
先輩の肌に初めて触れたのは卒業式の胴上げでした- 北大路京 ...短歌514-6-21
カオス- 花形新次自由詩114-6-21
塩雲- たまのす自由詩2*14-6-21
巴里- 藤原絵理 ...自由詩5*14-6-20
LIFE!- 吉岡ペペ ...自由詩314-6-20
星を食べた少女- 小原あき自由詩13*14-6-20
【_表面張力_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-6-20
やまびこ眠くなるまで- 北大路京 ...自由詩214-6-20
トマトアイス- 吉岡ペペ ...自由詩314-6-19
セモリナ_フラワー- るるりら自由詩15*14-6-19
ただしい孤独について- 梅昆布茶自由詩2014-6-19
皮も毛もそのまま刻み香る独活- 北大路京 ...俳句214-6-19

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