寒灯下キスせず帰る王子様 ほぼ水といってもいいカルピスの薄さ つみあげたものもないのに
そこに感情だけを置けという
切り取ったものは確かにそんなふうな形ではあるけれど
触れれば消えるよ

 いまだ! いまだ! いまだ!
 壁を 床を テーブルを
  ....
赤信号を歩いていく人の背中を見ていた
急いでいる訳でもないその人につられて
ひとり、またひとりと流される

流行の最先端を行く
誇らしげに胸を張って
アスファルトに張り付いたガムを
幾人 ....
 



あなたの詩のそばに

生きることは

あなたのそばに

生きることと同義だ
時はいつも人を吹きすぎてゆく
ちいさな想いや願いを散り散りにして

もうあの時のうたは
二度とはうたえない
いちまいの絵のように
すでに過去のギャラリーに
展示されているのだから

 ....
ネクタイが結べないまま仏の座 読めない漢字の人と付き合っている 過去に生きて彼女が歳をとらない 視点をかえてみれたなら
世界はどんなに広いだろうに

視点をかえてみれたなら
あなたはずっと優しいだろうに

視点をかえてみれたなら
夕陽はどこでも綺麗だろうに

視点をかえてみ ....
はす向かいの煙草屋から2メートル借りて
となりに住む大学生から4メートル借りて
街頭募金を装って6メートル借りて
それでもたりなかったから交番へいって3メートル借りた
夜爆発して
住人が ....
私たちすべて

命在るものすべて

何かの力によって生かされていると信じたい

そして

そのすべては繋がっていると...


その願いが

確信に変わる日は

はた ....
 


私を知る人は少ない
私が知る人は少ない
名前を編むように
存在記号にしては
存在意義にならない
知名を日干しする


私を知る人がいる
私が知る人がいる
ちょびっとの ....
竹馬が意志に逆らい一歩二歩 淋しさは
翼いっぱいにはらむ風

僕は
飛びたてる
だけどというより
だからこそ

明日をもしれぬ運命
なんて
何を怖がることがある

残り時間の心配なんて
いらない
 ....
テーブルには いちごがあった
私は食べたかったのを我慢して
クローゼットの横に体操ずわりした

パパとママはお互いを罵り合う
傷つけ合いながら 存在を否定しあう


出て行けとパパはい ....
   

卵がスウィングしている
托卵容疑の直滑降は不恰好に喉を塞ぎ
やがて破裂して口いっぱい
玻璃 瑠璃 瑪瑙 罵詈 雑言
秩序の欠如は流星し
脳裏がそっと炙り出す
片手に毬 錦の手 ....
なんとはなしに気ぜわしい夕暮れ
劇場に向かう華やいだ人々の甲高いイタリア語
船着場に打ち寄せられたのは老いて死んだカモメ
ひたひたと岸壁を打つ波音だけの静寂

午後には特別なミサがあった
 ....
部屋にひかりをいれる

朝のひかりに街は黄ばんでいる

むこうに富士が朝焼けている

いつ爆発するのかを見つめている

この瞬間は永遠につづくわけではない

それはただ

過去 ....
今年最も寒い日の
いちばん大きく育っていた霜柱を
みわたす限りの霜柱を
惜しげもなく踏みつけてしまう、



ずるい。
 ○

喪失 は
まとわりつくのだ!

 ○

おぎゃあと出現し
 A 何をすべきか・・・時代からの問い
 B 何がしたいのか・・・自身からの問い
 C 何ができるのか・・・生存す ....
またやったギリギリセーフ切り抜けてほっと息つく懲りない私 電気を節約するために
暖房のリモコンを
遠くに置いて
日がな布団に包まり
みの虫の姿で、本を読む。

外から帰り
しろい吐息をはく妻が
傍らに坐るので
火照った手を取り
少々疲れた ....
「軽くふれて下さい」という場所に
そっと手をあてると、自ずとドアは開いた。  

人の心も、軽くふれてみようと思う。  
             140116
なんというのでしょうか
外は快晴
北国の方には嫉まれるような青空
それなのに
寒いだの風が冷たいだの
喉が痛むのだと言いたい放題
マスクが飛ぶよう ....
牡蠣飯や人質救出作戦 誰もいないとこでお世辞を言っている 夕闇がやってくる気配
それは決まって
南向きの玄関の隅から生まれた
冷えていく板張りに寝転がって
図書室で借りてきた本を読んでいると
ふいに呼ばれる
声、
のようなものに

夜が
 ....
揺すらないで
覗かないで
ノックしないで
猫はいや

汚いものが沈んで
息がつまる

追い詰めないで
掬わないで
閉じ込めないで
逃がさないで

窓はどこ
酸素が欲しい
 ....
死について、

突然、その時は訪れる
死の実感は
高校二年の春だった。

いつもの朝の登校時
いつもの郵便局の角を曲り
いつものとおりのバス通り
いつもの調子で渡ろうと
いつもの歩 ....
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寒灯下キスせず帰る王子様- 北大路京 ...俳句314-1-19
ほぼ水といってもいいカルピスの薄さ- 北大路京 ...自由詩514-1-19
焦燥- bookofheaven自由詩2*14-1-19
横断歩道- 中村 く ...自由詩9+*14-1-19
まる- 自転車に ...自由詩514-1-19
風のギャラリー- 梅昆布茶自由詩1814-1-19
ネクタイが結べないまま仏の座- 北大路京 ...俳句214-1-18
読めない漢字の人と付き合っている- 北大路京 ...自由詩414-1-18
過去に生きて彼女が歳をとらない- 北大路京 ...自由詩514-1-18
視点- hiroto22自由詩3*14-1-18
- はるな自由詩1114-1-18
核心- hiroto22自由詩2*14-1-17
知名度- 自転車に ...自由詩114-1-17
竹馬が意志に逆らい一歩二歩- 北大路京 ...俳句614-1-17
涙袋は満タン- Lucy自由詩12*14-1-17
パパとママ- 葉月桜子自由詩1014-1-17
誰が卵を置いたのか- ただのみ ...自由詩18*14-1-16
ラグーナ- 藤原絵理 ...自由詩214-1-16
朝焼ける- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...214-1-16
白い朝- 伊織自由詩3*14-1-16
○6つ- 空丸ゆら ...自由詩714-1-16
だからダメなんだ- 森川美咲短歌2*14-1-16
掌の花- 服部 剛自由詩6*14-1-16
自動ドア- 服部 剛自由詩14*14-1-16
なにか- あおば自由詩15*14-1-16
牡蠣飯や人質救出作戦- 北大路京 ...俳句114-1-16
誰もいないとこでお世辞を言っている- 北大路京 ...自由詩414-1-16
夕闇- そらの珊 ...自由詩2514-1-16
モノローグ- Lucy自由詩14*14-1-15
宙を舞う- ……とあ ...自由詩9*14-1-15

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69