ある日おふれがあって
自分を優しいと思うものは右に
そうでないものは左に並びなさい

そしたらどうする
あなたは右に並ぶのか
はたまた左に並ぶのか

どうする?

ある日
大きな ....
コンビニ弁当がなかった時代
単身赴任が成り立っていたのか
恐らく成り立っていなかっただろう

でも団塊の世代は嫌いなので
大変だったとしたって
ザマアミロとしか思わない

今は毎日コン ....
人生の本質に近づくのは難しくない
悲劇はそこら中に転がっている
だいたい人間が人間の形をしていること自体
悲劇だ
見えないのか
私の
君の癡さ
苦しみ
哀しみが
見えないのか
今生 ....
〈雨天から降ってくる雨という憂鬱〉
世界が世界一つ分狭まると雨が人々の庭に侵入してくる。
人は歩けない以上に歌が歌えない。
声は口に達する前に雨によって沈められてしまう。
電車が遠くを走ってい ....
傘さした影もひとりぼっち 泉の底は 緑の湖につながっている
透明な砂 さらさらと音をたてて
樹液の雫 ガラス細工のように
あたしの言葉は 沈黙 拒絶する

森や小川は
たくさんのことを囁きかけ
眉間のあたりが ....
風を孕んで舞ってきた
我が家の庭木で休んでいた
台風をやり過ごしたレジ袋
ワタシを見て名乗をあげる風来坊
家柄も出生も申し分ない家出袋

台所の片隅で
日陰の暮らしを送っていても
 ....
20℃設定は
さすがに直接当たると
ひんやりする
だから
上に一枚羽織る

カーディガンが丁度いい
おでんを食べるときは
脱げばいいから

夏に向けて
新しいカーディガンを
買 ....
土砂降りの雨のなかを
蚊柱が
狂ったように うごめいていた

誰かが
地上の火を
消そうと
とてつもなく
大きなバケツをかたっぱしなから
ひっくり返している

抗えないものをか ....
{画像=140610215111.jpg}


快楽に我を忘れる
もう良いやと手放した理性


もしかすると死ぬ時もこんな感じで
意識を手放すのかな


人と言う動物は
思考を ....
悲しく聴こえる雨の音が痛みを癒す罪 元素は廻る
この星の総物質量は
減ることはあっても
増えることはないのだから

自然は元素を使って
様々なものを作り,壊して,また作る
海底に蠢く蟲や軟体動物
土中のバクテリア
 ....
闇が黒鳥のように 優しさを覆っていく
逃げる魂は英知の木陰に救いを求め
聖母の衣袂に口づけする

粉々に割れた一枚氷が 涙のもやを隠し
理性の囁きは事切れた罪悪を慰安する
飛ばされるままに ....
<僕らの本当の誕生日>

はるか年上の 僕の友達へ
敬語を使うなと言って 跳ねるように歩く
話したくもないという戦争の話を
僕にだけは 話してくれた

家出した僕を その日の夜に
君が ....
雨が降りやみ
風も吹きやんだ

笑顔のままで
濡れそぼる重たい旗を
強風に煽られながら支え続けた
孤独な旗手の闘いも終わった

鈍色の空が少しずつ明るくなると
どこかで小鳥の ....
山底から吹く風を受けて
君と二人歩いた城山は
頂上に天守
天守から望む山の中腹は
鳶が風をはらみ
そのま中空に浮かんでいる

遙かに見渡す浦賀水道
あの頼朝が命からがら安房へ渡り
さ ....
 
見上げてごらん夜の星ををききながら見上げてみる

梅雨の狭間の夜空を見上げてみる

あなたも見上げてはらっしゃらないかと、見上げてみる



*YouTube 見上げてごらん夜の ....
東京の雨ビニールの傘魑魅魍魎の叫び声気にならなくなった 初秋の晴れた朝
人間の作った柵を乗り越え
甘藷の群生する土地に入って
甘味な芋を掘り出し 食っていた

と…
大きな人間が木の杖を構えて
殴りかかってくる
逃げる間などありはしない
 ....
浅い眠りの中で鈍い音が響いている
ドーン ガガガ ドーン
わしは夢中で家の外に飛び出した
寝巻き姿で飛び出してきたわしを見つけて
ヘルメットに線の入った責任者が駆け寄ってきた
「いったい何を ....
電子レンジを買った

「何でアール、ハイアール」

1万円でおつりがくる
ダイアル式だ
多分ゼンマイで動くのだと思う
いや、ゴムかも知れない
だからどうだと言うんだ

ちゃんと
 ....
不意に 口から 出てきて

きみの 襟元に 当てた ことば


ロケットキャベツ



なんだろう



今朝 目覚めたとき まさか この口が

ロケットキャベツを 発す ....
突然窓から入って来たかと思うと
開きっぱなしの聖書を勝手にパラパラめくり
挨拶もなしに出て行った
――相変わらずだな
きっと満開のニセアカシアの間を抜けて来たのだろう
すると今頃は下の公園辺 ....
                 140608


なんとかなると思っていたのでここまで来られた
重い外套を脱いで肩の荷を降ろす快感を覚える
急に台所から魚を焼くにおいがした
妻の居る生活 ....
優しさの筈が傷に沁みて
痛みを生むことがあるのだと
初めて知りました
それでもあなたには感謝しかないのですが
逆に自責の念が頭をもたげました
おそらく傷を作って放置していたのは
私自身だか ....
ただ雨が降るモスキートには傘がない 「梅雨は嫌い」と言ったら
おまえはそうでも
俺たちは雨が降らないと困るんだ
紫陽花の葉っぱに隠れていた
一匹のカタツムリに
小さな声で抗議された

「洗濯物が乾かない」と嘆く
なにを言 ....
わたしにも速度がある
誰にでもあるというからには
あるに違いない


とても遅い


祖母たちの
三度目の転生にすら
追い抜かれる


巨樹のさかえた森の
最後のらく葉 ....
体重計にのって雨音が聞こえ始めた 静寂のクレーターの縁に座って
古いモノクロの写真を見ていた

塚山は緑に覆われて
そよ風は 海の方向から
茶色い戦いの記憶は 靄の彼方に
透けるシルクに描いた 絵物語

善悪の彼の ....
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_ある日- アンドリ ...自由詩314-6-11
村上れんじ「コンビニ弁当」- 花形新次自由詩314-6-11
超える- 渡辺亘自由詩114-6-11
人へ- 葉leaf自由詩614-6-11
傘さした影もひとりぼっち- 北大路京 ...自由詩6*14-6-11
緑のソネット- 藤原絵理 ...自由詩5*14-6-10
レジ袋- イナエ自由詩11*14-6-10
村上れんじ「冷房」- 花形新次自由詩214-6-10
蚊柱- そらの珊 ...自由詩18*14-6-10
快楽と死- beebee自由詩18*14-6-10
悲しく聴こえる雨の音が痛みを癒す罪- 北大路京 ...自由詩114-6-10
自然ということ- 藤原絵理 ...自由詩4*14-6-9
◎ほころび- 由木名緒 ...自由詩10*14-6-9
僕らの誕生日_/_永遠- クナリ自由詩12*14-6-9
祭りのあと_(よさこいソーラン祭りに寄せて)- Lucy自由詩17*14-6-9
とんび- ……とあ ...自由詩10*14-6-9
見上げてごらん夜の星ををききながら- 殿上 童自由詩20*14-6-9
東京の雨ビニールの傘魑魅魍魎の叫び声気にならなくなった- 北大路京 ...自由詩2*14-6-9
イノシシ- イナエ自由詩10*14-6-8
_オレオレ詐欺- アンドリ ...散文(批評 ...114-6-8
村上れんじ「電子レンジ」- 花形新次自由詩314-6-8
ロケットキャベツ- 八男(は ...自由詩614-6-8
旧友- ただのみ ...自由詩30*14-6-8
課題- あおば自由詩8*14-6-8
傷つけない冷たさ- 森川美咲自由詩2*14-6-8
ただ雨が降るモスキートには傘がない- 北大路京 ...自由詩514-6-8
【_慈雨_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-7
菌類の先端- 遙洋自由詩6*14-6-7
体重計にのって雨音が聞こえ始めた- 北大路京 ...自由詩214-6-7
月世界- 藤原絵理 ...自由詩5*14-6-6

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