瞳


二月の白い雨の中
何もかもが凍りついた冬日
畦の匂いさへ凍りついたまま
も吉は冷たい闇の中で
いつもの道を見失ってしまった
今日はどうしても
まっすぐ歩けない

も吉を ....
詩をつくるとき、「大きさ」を意識しているだろうか?
私の場合、心の大きさなどは考えることはあるけれど、
ことさら「大きさ」をテーマにしない限り
物の大きさを考えることはあまりない。

さて「 ....
出来るでしょうか
目に見えない心を磨くことなど
出来るでしょうか
形のないものを磨くことが

かつてある食品会社が
「水を磨く」と言いました
大河の水は汚れています
池の水も汚れて ....
闘牛やパコ・デ・ルシアの薬指 月が昇らぬ夜もドカドカ歩く 寒すぎるサーバー室で眠った彼は
真冬に新月で小指を切る夢を見た
次の朝になって彼が目覚めると
世界の半分が失われていた

空腹の彼はコードで繋がったまま
駅前まで歩いて喫茶店に入った
注 ....
野辺に咲く花は彩りささやかな風に揺れていた
太陽の光を浴びたその場所は緑の芝生が敷かれ
青い空と白い雲が浮かび眩い光景に満ち溢れる

花園と小鳥と蝶と蜜蜂が飛びかい猫や犬と戯れ
時には小 ....
都合の悪いことや
不快なことは
予め伏字にするという
配慮が
いつからかこの国では
行きとどいているので
よほど気をつけていなければ
事実は見えない
まして
事実を都合よく見誤ろうと ....
いのちの素描 
躍動の結晶を背景に
白い天啓の不規則性
欺くように舞って

――つめたい耳たぶに腰をかける
   そとには沈黙が降り積み
   うちには言の葉降り積む

  
   ....
ボールが転がる音がして
振り向いたら
それは冬が去っていく音なんでした

冬は寒いものを転がして
古くなったものを巻き取って
辺りをふかふかの風景にしていきます

それが春なんでした
 ....
何回も思い出してる別れた日主演女優の歳に追いつく 乙姫をアンプにつなぎ流水爆音 元シカゴ・カブスの
サミー・ゴーチ選手は
広島シンフォニーズに移籍した昨年
年間60回代打を出され
その60回ともがすべてホームランという
前人未到の大記録を打ち立てた
代打はすべてガッキ ....
最初の人間がこの列島に入ったように
この川に入った亀は何匹だったろう

ミドリガメと呼ばれていた子亀のころ
生まれ故郷から 人間に連れ出され
あげくに捨てられたのか 
それとも
遙かな故 ....
「詩なんか」書いてる場合じゃない。

「詩なんか」書いたところで何にもならない。

そういう思いが、いまの私に皆無かと問われたら、答はノー。
でも、一割、二割ほどの気持ちのノー。
その ....
おでんの具は 何が好きですか
はんぺん ちくわ 
やっぱり でーこん たまごかな

炒め物なら 塩ぱっぱ
胡椒を忘れちゃ いけません

世の中にゃ 
楽な道具も あふれてる ....
笑えなくなった私のために
夫が遠い町から
戻ってきてくれた
他愛ないお喋りで
笑わせてくれた

眠れなくなった私のために
遠い町から戻った夫が
隣で眠ってくれた
寝息…そしていびき
 ....
風の便りを聞いて私の心は再びこの村へ戻ってきた。
今日は良く風が見える。
微かな秋の名残は遥かに遠く、木々の下に集まった落葉の談話が心地良い。
こんなに風の見える日は、きっと私の村も雪化粧に ....
太いマジックで小さい夢を書いた じゃりじゃりした気分で
浜辺で
1人で
100人で
海なんて見ないで
あらかじめ用意された
浜辺で
1人で
じゃりじゃりした気分で
少年が
少女が
スズメが
雲が
魚が
猫 ....
走らなくとも 進まさせて頂きに目を瞳をやる 

戦ぐ四季の桃色と空色 それらの 彼 彼女らの感情はわからない

されど感じずにいられない 目に瞳に入れずには澄まされない

清さかな ひたす ....
ひび割れた指先から 
冬の滴がしたたり落ちて
大地に染みこんでいくとき
温い風に梢を揺すられ 
慌てたまんさくは
葉芽を出すことも忘れて
よじれた花を開いてしまった

北の風に身をよじ ....
影と影は
こんなにもたやすく
ひとつになれる

犬とわたし
樹とわたし
電信柱とわたし
あなたとわたし

昼に束ねられていた
よそよそしさは
夜がくれば
溶け
すべての影と影 ....
 
エッチ、スケッチ、ワンタッチ

スカートめくったら いちご柄


甘酸っぱい思い出に練乳を


 
舟が
天の使いが
父を迎えに降りてくる

モニターの
緑の輝線
彼の何かを告げている

母と私は部屋を出て
お向かいの
やけににぎわう居酒屋で

白身魚の天ぷらと
焼き鳥とサ ....
最後に会えたのは
もう3週間も前

電話もメールも
全然してくれないから
あたしはこの日を
指おり数えて待ってったっていうのに

あなたはなんだか
へっちゃらな顔

することがお ....
わが背子に告げむと思ひし春とほし つぼみぬ梅に雪の降れれば

ひさかたのあまぎる雪そ梅が枝の 花とも見えずつもりぬるかな

あをによし奈良の都の大雪や 散りかふ花を夢にも見まほし
■そんな人だとは■
あなたがそんな人だとは思わなかった
ずっと疑っていたのに
とっくに信じてもよかったのだなんて。





■冗談■
今にして思えば、冗談のような愛情だった。
 ....
オレが抱枕になってあげようか独り言にもカビが生えてる 飲み過ぎて真っ赤なフューチャー
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
北の亡者/Again_2014如月〜皐月- たま自由詩25*14-2-27
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ある朝- 自由詩1214-2-26
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配慮- Lucy自由詩24+*14-2-25
二月・北国では- ただのみ ...自由詩16*14-2-25
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何回も思い出してる別れた日主演女優の歳に追いつく- 北大路京 ...短歌214-2-25
乙姫をアンプにつなぎ流水爆音- 北大路京 ...自由詩1114-2-25
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オレが抱枕になってあげようか独り言にもカビが生えてる- 北大路京 ...短歌414-2-23
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