<矛盾>
あなたを殺してしまいたい
でも
幸せにもなってほしいよ。





<矛盾なき矛盾>
本当に大切なものが
なすすべもなく消え去った時
もう残りの人生が余生でしかないと ....
醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足 ....
血塗られた常陸の土蜘蛛は
山の佐伯に野の佐伯
穴居
人が来れば窟(むろ)に隠れ
人が去れば野に遊ぶ
牧歌的な生活をする。

人と自称のわが鬼は
留守の窟に茨を敷き詰め
野に遊ぶ土蜘蛛 ....
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし、カッコウは霧雨を もやし
溶接工は、鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは、魂をすく ....
鬱々と
うつらうつらと
やり過ごす時間(とき)

酔っ払って
ふらりふらりと
帰った夜は遠くなり

孤独を求めた結果が
これだ

重い頭に響く
かつての仲間の笑い声

鈍っ ....
地球より大きい傘で誰も濡れない 月の涙を避け傘の中のふたり {画像=140605223459.jpg}



人は他人無しには存在できない
自分だけで自立しているように見えて
他人の評価を気にして生きている


自分の生き方も定まらず自信を失 ....
後ろめたいことを
ひとつ
打ち明けるとするならば
あなたに気に入られたいと思っている


とおい
まぶしい
記憶の中
あなたの隣りでわたしはいつも笑っている


あなた以外の
 ....
ことがら は 昨日の記憶

そばがら は 今夜の枕のなかで

ひとがら を 朝のヒカリで描きこむ

うまれたての雛のあたまに
残された
一片の から

どこからと問うこともせず
 ....
今日も生息した
生きて息した
それだけ

役立たずで
怠け者で
どうにもならない私

でも確かに
生息してた

そのことで保たれる
平穏もある

生きて息する

生き ....
パサパサのハンバーガーを頬張ってマニュアルどおり生きて死ぬだけ 枯れ井戸の底に蹲って
見上げている 星空
赤い色の流れ星が 切り裂く

家路を急ぐ 羊飼いの少年
今朝通った道は,塞がれている
黒々とした金属光沢の壁
青ざめた月の光ほど孤独

 ....
初夏の夕暮れ

見舞いに来た僕は君と歩く
五階の病室から一階の売店まで
五階のエレベーターホールまで
病室から二〇メートルほど
エレベーターに二人で乗る
乗るときも手は離さない
三五年 ....
もう二十年も昔になるだろうか
「政府の備蓄米が放出されているらしい」と
うわさが流れていたころ
「あんたの家のお米ぐらいはいつでも確保しておくからね」
そういった町の米屋さん

近くにスー ....
唐突な話なんですがね
最近 魚になりたいって思うんです
いえ 泳ぎは得意じゃありません
なんか太陽とか土とか風とか
面倒臭いなあーって感じるから

海の中はいいだろうなあー
何処までも
 ....
寒気の中で鳴いている
冷静さなんていらない
出会ったばかりの赤腹と
交わした話

暗い土の部屋
蛍のランプ
一夜限りの輝きは
蛍光色の陰影

爪のない手に触れている
毛の無い体に ....
  四角い夢をみている
  濁った魚が次からつぎへと
  氷上の穴から吹き出してくる
  マスケット、ビリヤード
  バグダッド、カスタード
  カスタネット、レニングラード
   ....
穏やかな気持ち
鏡のあちら側にいる 羊
軋む階段の踊り場から
見下ろしている 外は月夜

白いドレスの裾は ひらひらと
ドアの隙間から洩れる
蝋燭の揺らめきに合わせて

昼間の庭 ....
女を待つ雨が速く落ちたり遅く落ちたり 電車を待つ駅のホームで
小さい両手いっぱいに
飴玉をのせ
ほら、とパパに見せる女の子
(夢がたくさんあるんだねぇ…)

改札口を出た脇で
人々の過ぎゆく中に
突っ立って
開いた本とに ....
これからの話をしよう

過去に浸るには

僕らまだ若すぎる

思い出は今の僕の一部

全て抱えて受け止めたなら

前に進もう

まっさらな心で
愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇

本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい

 ....
きっと初めから
死を覚悟して恋をしていた

随分前のことだけれど
彼女から
死にたいのだと
こっそりと
打ち明けられたことがあった

どんなに哀しくても
明るく振舞う
気立てのい ....
私はもういい加減26だから
涙が出るのを女の子のせいにして
結婚するまでお泊り禁止だなんて
綺麗な女のフリなんてしないけど


いつまでたっても頭には
四季折々の花が咲き
落としたハン ....
どんだけの無意味さ、重ねたっけ
真心と優しさと愛情と後悔
あと、何だっけかの夢物語

最高の笑顔の前に並べられた思い出の品
僕は多分、貴方と何度か言葉を交わしたことのある
ちょっとした存在 ....
石段かけ登り大人になれないような予感 球体の全方向へゆけること水無月の坂はゆるりと続き

七分袖着るか着ないかしてるうちドミノ倒しで夏の到来

夕刻のうすくかげゆく西向きで満ちていくのはクライミー ア リヴァー
今年友達になった人が
フウセン蔓の種をくれた
うちの庭に咲いたの
私が種を採ったのだから
春になったら撒いてねと言った

フウセン蔓の花というものを
私は見たことが無い
二十年も前に
 ....
目を閉じた奥に浮かんでくる
遠くに美しく広がる景色に胸が騒ぐ
今ここに溜まっている乱れた荷物が
部屋の中に重くかげを重ねている
壊れた機械が私の頭の中で音を立てて鳴る

今日は退屈だから
 ....
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
矛盾_/_矛盾なき矛盾- クナリ自由詩19*14-6-6
ただしい醗酵のてびき- 梅昆布茶自由詩1914-6-6
土蜘蛛- ……とあ ...自由詩10*14-6-6
虹よ- るるりら自由詩26*14-6-6
隠遁- 森川美咲自由詩6*14-6-6
地球より大きい傘で誰も濡れない- 北大路京 ...自由詩514-6-6
月の涙を避け傘の中のふたり- 北大路京 ...自由詩1014-6-6
人間の弱さ__/__コロンと転がった石になりたい- beebee自由詩28*14-6-5
洞窟- ユッカ自由詩714-6-5
から- そらの珊 ...自由詩26*14-6-5
いきていきしていきいきいきて- 森川美咲自由詩5*14-6-5
パサパサのハンバーガーを頬張ってマニュアルどおり生きて死ぬだ ...- 北大路京 ...短歌3*14-6-4
流れ星の夜- 藤原絵理 ...自由詩6*14-6-4
夕暮れの病院- ……とあ ...自由詩11*14-6-4
町のお米屋さん- イナエ自由詩10*14-6-4
【_妄想を泳ぐ_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-4
蛍光コオロギ- うみこ自由詩4*14-6-4
四角い夢- 草野春心自由詩414-6-3
月夜のプリズム- 藤原絵理 ...自由詩9*14-6-3
女を待つ雨が速く落ちたり遅く落ちたり- 北大路京 ...自由詩914-6-3
子供のマーチ- 服部 剛自由詩714-6-3
リセット- Colorful自由詩214-6-3
私は美しい薔薇の花- 未有花自由詩25*14-6-3
愛するということ- りゅうの ...自由詩6*14-6-3
厚化粧のセンチメンタルジャーニー。- 端沢 紫 ...自由詩2*14-6-2
どうか優しく眠ってください- 松本 卓 ...自由詩114-6-2
石段かけ登り大人になれないような予感- 北大路京 ...自由詩514-6-2
クライミー_ア_リヴァー- そらの珊 ...短歌8*14-6-2
ふうせんかずら- Lucy自由詩20*14-6-1
目を閉じた時の願い- 加藤自由詩3*14-6-1

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