おでんを食べて体が温まる
寒くなるとおでんをする回数が増える

家族揃って食べる
ありふれた会話が続く
愛が漲っている

母のおでんは最高に美味しい

しっかり味が染み込んで
でも ....
パスカルの「パンセを」を開いたまま
{ルビ転寝=うたたね}をした、瞬時の夢の一コマで
見知らぬ教師は
黒板の上から下へ
まっすぐ白い線を、引いていた

そこで目覚めた僕ははっきり、{ルビ識 ....
正しくありたい
そのときどきに
間違いなら間違いの中で
正しくありたい

他と違う
そんな風でなく
まったくおなじように
正しくありたい

いつでも
違っているから
自分が だ ....
光の子供たちが浮遊する緑野に
きっとこころの種もあるのでしょう

跳ねてはしゃいだり転げたり
悪さをして群れている子供たちに混じって
金色の繊毛におおわれてふわりと浮かんでいたり

葉に ....
焼き芋の包まれている新聞紙かすかなインクの匂いも食す

くくられた新聞紙の椅子の上あごひげという名の猫がくつろぐ

ちぎられて水にひたさればらまかまれほこりにまみれて新聞紙逝く

世の中の ....
noteにたまらない
心は身体と一緒だから

無数の収束点に
落ちていくだけの
小鳥達

羽はもう身体と一緒だから
混濁した向日葵の裂いた黄色い舌
無数の小さな
子供達

 ....
七日粥五文字変えたらスガシカオ 七日粥それより死んでどうするの  




誰かの為に。

これってかなり難しい


友達の為、
家族の為、
恋人の為、
自分の為、

こっちは意外と
できそうなものなのに

いや、まぁ
難し ....
夕暮れの空を見上げると
今日はお月さまがいない
と思ったら
真上やや後方から呼ばれた
「ココニイルヨ―」
ふりあおぐと三日月
こないだ見たときは
真っ黒な空の真ん中で
薄笑いの口みたい ....
たとえていうなら 雪の降る夜

裸足でマッチを売っていた少女が 自分のためにマッチを1本灯すとき

人は それを

終わりの始まり

だったというだろう

あとは終わりの終わりが ....
俯き歩く僕の頬に
一筋のひかりが触れて
見上げれば雲間から
陽射しが溢れだす
そんな朝

本日は晴天なり

やがて雲を蹴散らし
大空いっぱいに
青を広げた空には
僕らの陰鬱な ....
めぐり来たれる冬の色
凍れる風に導かれ
衢閉ざしつ染めゆきぬ
ものみな重く睡りたり


想ひ出づれば夏の日の
陽光のなか戯れつ
幸いに充ち倶にあり
過ぐせし頃の束の間に


わ ....
たかじんの死んで雨降る浪速かな 殺した手が水をすくう 年賀状をもらったら
ほめことばにくるんだ
苦言が書かれていた

つまり
頑張りすぎる貴女
見ててしんどい
そういうことね

それで
新年の抱負ができた

別に頑張ってないから
 ....
瓶の中にとり残された
ピクルスひとつ

蓋が開くのを ただ
待っているだけの日々

見通しが良すぎて
すっぱい孤独

 
 《ピクルス:2013年11月10日》
十六で嫁入りした祖母は
まだ娘だったから
近所の子供達と鞠を突いて遊んでいた
すると 嫁入りした女はもう
そんな遊びをしてはいけないと
誰かの叱る声が聴こえて来たという


春の夜 ....
ドアを開けると
しらない私が待っている

無上の憩いを
約束するように
鏡の私が会釈する


窓の外には
なつかしい夜

あたたかな夜



単調に
指折り数え ....
腰が大きく曲がった
近所のおばあちゃんが通るたび
あの中には何が入っているの? 
と、母に質問して
そんなこと聞いてはいけません
と、言われた

大人はいつだって
ほしい答えをくれやし ....
花柚子を貰った
実家のお向かいの家で
段ボール箱3箱も採れた内
実家でいただき、
そこから、
わたしも鍋いっぱい分けて貰った



柚子は好き
柚子胡椒も好き

柚 ....
 


寝不足なのと
不眠症気取りの彼女

どうせ今夜も
綺麗事で汚れていく身体を
濁酒で洗い流すくせに。


虚しくなるのと
悲劇のヒロイン気取りの彼女
なんにもないのに
 ....
 


スプーンを 手首に当てる
自傷癖


死ぬ死ぬと シヌシヌ詐欺が
多発中


朝食に 毒を盛っては
ダイエット



なまたまご なまむきなまごめ
なまたまご ....
枯らす手を愛す 樫の実ひろって、晒して食べた。

樫の実ドングリ、渋くて苦い
樫の実ドングリ、渋くて苦い
森の獣しか食べられない。

けれども、食べたい
食べなきゃ飢える

晒して晒して白くして
 ....
 
一つの詩が書かれる為に

ただ、そのためだけにこの世界はあった

病んだ男ーーーパスカルが

よろめいて食卓にもたれかかりながら

この宇宙を思考する時、その時だけ

 ....
西陽射す放課後の第二音楽室
古びたオルガンが
窓際に押しやられ
やがて来る
粗大ゴミの日を待つ

かつてはだれかしら触れていた鍵盤にも
今ではホコリがかぶり
ただポツンと置かれた佇 ....
しゃがみこみ 君は土に触れる
口にできなかった思いが
冷えて固まっている

ほこりを舞いあげながら
潮まじりの風が頬をたたく
道であったはずの地面が続いている

枯れたつる草をはぎとり ....
つららが少しずつ短くなった
しずくがきらめいて揺れてる

あたしの頬に触れる指先は
ささくれだって冷たいけど
やわらかな子猫を抱くような
そんなしぐさから伝わってくる

手の冷たい人は ....
大吉をひいたと言えぬ四日かな
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おでん- 夏川ゆう自由詩314-1-11
夢の火____- 服部 剛自由詩614-1-10
正しくないひと- 朧月自由詩1014-1-10
こころの種- 梅昆布茶自由詩22*14-1-10
新聞紙- そらの珊 ...短歌1314-1-10
Note- 佐藤伊織自由詩414-1-10
七日粥五文字変えたらスガシカオ- 北大路京 ...俳句214-1-10
七日粥それより死んでどうするの- 北大路京 ...俳句214-1-10
吐露- 自転車に ...自由詩214-1-10
お月さま- Lucy自由詩24*14-1-9
終わりは始まりなのか終わりなのか- Rabbies Diar ...自由詩4*14-1-9
空に語りかける- keigo自由詩214-1-9
閑情- 織部桐二 ...自由詩214-1-9
たかじんの死んで雨降る浪速かな- 北大路京 ...俳句714-1-9
殺した手が水をすくう- 北大路京 ...自由詩114-1-9
新年の悩み- 森川美咲自由詩14*14-1-8
ピクルス- ただのみ ...自由詩31*14-1-8
祖母の記憶- 壮佑自由詩25*14-1-8
湯宿にて- 千波 一 ...自由詩214-1-8
たからもの- そらの珊 ...自由詩2314-1-8
マーマレード- 鵜飼千代 ...自由詩28*14-1-8
歓楽街- 自転車に ...自由詩314-1-7
異文化2- 自転車に ...川柳114-1-7
枯らす手を愛す- 北大路京 ...自由詩214-1-7
ドングリ- ……とあ ...自由詩10*14-1-7
私達は- yamadahifumi自由詩614-1-7
冬のオルガン- keigo自由詩1014-1-7
花を育てるひとへ- 村田 活 ...自由詩914-1-7
ねこやなぎ- 藤原絵理 ...自由詩414-1-7
大吉をひいたと言えぬ四日かな- 北大路京 ...俳句214-1-6

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