秋の妖精が街道をつつんでいる

9月の雷が遠くむこうにひかっている

ぬるい風に冷たいもんがまじっている

秋の妖精が街道をつつんでいる


地球はだれのもんでもない

だれとは ....
風車坂の途中の車椅子 きりとる
春の桜の紅
夏の氷の青
秋の葉の黄
冬の山の白

きりとる
いつかの誰かが造った
黒い手のひらサイズの箱で
君の笑顔も
きりとる キリトル

きりとった残像
訴える ....
片目を瞑りながら
耳の上にかかった秋色の髪を
後ろに流す細い指
外では小雨が降っている
君の仕草が僕は好きだ
盆を過ぎると
道端のあちこちに
蝉の死骸が落ちている
干乾びて塵同然

役目を終えた蝉たちに
弔いはない
墓もない
けれど残していった
ものがある

未来の夏には
また喧しく
 ....
山形のだだちゃ豆をいただいた
採れたてを宅配便で送ってくれるので
翌日には届くそう
鮮度が落ちないうちに
すぐ茹でて食べてね
お裾分けするなら今日中に

すぐに小分けして
おつきあいの ....
ぼくのすむ 高台の丘は みはらしが素晴らしい

ある風の強い朝 庭の柵がこわれて 

ぼくは 外の世界にでた

雨の日 ひさしのない場所ですごす


すこし 野性をとりもどす ....
 
夏の日差しをつめた小さなガラス瓶

机の上に ぽつり

砂に埋める勇気もなくて



 
{画像=140913144617.jpg}




僕たちはいつも何かに憧れ
僕たちはいつも何かに付き従っていた
特別な何かは空虚な私を満たして
あたかも違う何者かであるように
僕た ....
地球も随分柔らかくなりましたねえ
雨の度に土砂崩れするなんて

あの触れ合えば割れてしまいそうな
カチカチだった国もね

この頃再び難くなってきたかと
心配しているんですけれど

ま ....
電池切れるまでオモチャ動いている 哀しみは河の流れのように
流れるけど
僕はせき止める事が
できるだろうか
もしせき止められないのなら
どこまで
どこまで
流れて行くのだろうか
それを見届けられるだろうか
河は流れる ....
ぼんやり開いた窓から
生活の群体が 声とも
匂いともつかない無数の触手を忍び込ませ
夕べを小さく折りたたんで往く
界隈のステテコ爺のように
この胸を徘徊する諦めの ブラシのような足音
持ち ....
最後の最後の陽射したち

熱暑がほどけていた

夏から秋へのちぎれ雲

それが交響曲を奏でていた


なんでもない外国を旅する

豊かな悲しみ

なんでもない時間を旅する

暖かな悲しみ

空間時間の ....
.
小学校に上がったころだろうか、もうちょっと前だろうか‥
家の近くのターミナルにあった工場の塀に、この文字が平仮名で大きく書かれていたのだ:

  にたよるな

ぼくはそこを通るたび、お ....
空の下で息を吸うのが嬉しくて
冷たくなった手足が熱く感じた

明日もきっと縛られた状態のままで
どうしたらいいのか
そう考えながら電車に乗ってしまう
今日会う人がいる

遠いなつかしさに実感する
戻れ ....
免許いらないよ
そそのかされ
君の頭
ユンボで裏ごし
目を覚まし
なでる
貴人を載せた牛車が通り過ぎた

俺はひざまずいてその車輪を睨みつけていた

後続が完全に行き過ぎてみんなぞろぞろと立ち上がる

車輪の轍に行って俺は指先でそれをさらった

そして砂の匂いを嗅ぎ遠くに見 ....
或るロシア画家の
画集をぱらぱら、捲っていたら
苦悩する女の肖像画に
薄っすら滲む
イエスの顔があらわれた


神や仏はいつも隠れている
画家の描く、キャンバスに
彫刻家のほる、木の ....
そこには雲ひとつなく
静かな青空があった
白い太陽の線が
存在を地上に焼き付けた


僕の形をした暗黒
何も語らず
何も見ず
僕と同じ動きしかしないが
深い深い底無しの
 ....
耳が悲しいと言いながら楽しい曲を聴いている
リズムはその狭間を泳いでいる
新しい音は 声を泳いで この世界を眺める
針千本シャッターチャンス逃しけり ココロって
「ゼロ」だから。

足しても引いても
掛けても割っても

「ゼロ」だから。

だからって
何にもないわけじゃない。

「ゼロ」がある。

秤の支点のように、
 ....
ねえねえ
生命は海から出来たっていうじゃない?

だからさ
私死ぬときは
水に溶けて死にたいな

溺死とかそんな苦しいんじゃなくて
あなたに服を着せていただいて
ゆっくりじっくり ....
アイスランドの国民的グループを聴いている
宗教音楽にも似た轟音にも似た雨の雫のような

ときおり雷鳴のように存在を粉砕しにやってくる
ミュージシャンたち

原型はうしなわれても様式は変化し ....
荷物をとり検疫をパスし

出口を出てバスに乗った

暗い大阪の海を見ながら西宮まで揺られた

もう誰とも話したくなかった

神様とも話したくなかった

自問自答もしたくなかった
 ....
透明な木漏れ陽が ころころと
転がっている 密やかな苔の森に
生を終えた 蝉が仰向けに凝然と
夏の終わりは こっくりと乾き始めた


風が流れて 何かを囁いて過ぎた
手を繋いでいたよ ....
いくつかの
起承転結が
たとえば
レース編みの
小さな花模様のように
点在しているような
ひざかけを
(今朝、突然に秋が来たので、
 それが不意打ちであったため
 タオルケットだけの ....
煩悩が消えぬまま大晦日のコンビニおでん全品70円 ぼくらが産まれたころ
 産めよ増やせよ
政府の方針として人間の出生を奨励した時代があった
早く言えば 粗製濫造

ぼくら乱造された人間はお国のために死ぬこと
それが名誉だと…
他に役に立 ....
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の妖精- 吉岡ペペ ...自由詩714-9-2
風車坂の途中の車椅子- 北大路京 ...俳句514-9-1
キリトル- 瑞海自由詩6*14-9-1
夏の終わり君の癖- 凍月自由詩4+*14-9-1
【_バトンタッチ_】- 泡沫恋歌自由詩20*14-9-1
鮮度- Lucy自由詩17*14-9-1
ショーン_カムバック!- るるりら自由詩9*14-9-1
ぽつり- 殿上 童自由詩25*14-9-1
憧れ_/_私は途方にくれている- beebee自由詩3214-8-31
なんかねえ- イナエ自由詩8*14-8-31
電池切れるまでオモチャ動いている- 北大路京 ...自由詩514-8-31
哀しみは河の流れのように- 渡辺亘自由詩314-8-31
ジカイダー- ただのみ ...自由詩21*14-8-31
ちぎれ雲の交響曲- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...614-8-31
ぶっつけ未詩_8_(煮たヨルナ)- Giton自由詩5*14-8-31
二度と会えない- 加藤携帯写真+ ...314-8-31
感触- nemaru自由詩1*14-8-30
瑠璃の海- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...414-8-30
遍在する顔_- 服部 剛自由詩314-8-30
-4℃黒の領域- 凍月自由詩7*14-8-30
悲しい耳- 陽向自由詩6*14-8-30
針千本シャッターチャンス逃しけり- 北大路京 ...俳句214-8-30
支点- chiharu自由詩6*14-8-30
海の呪文- 瑞海自由詩4*14-8-30
日々の様式- 梅昆布茶自由詩16*14-8-30
生の周辺- 吉岡ペペ ...自由詩714-8-30
追憶に- 藤原絵理 ...自由詩10*14-8-29
たくさんのおはよう、いってらっしゃい、ありがとうが行き交う交 ...- そらの珊 ...自由詩23*14-8-29
煩悩が消えぬまま大晦日のコンビニおでん全品70円- 北大路京 ...自由詩314-8-29
.…のために- イナエ自由詩11+*14-8-28

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