売れ残った犬が尻尾振っている今日七杯目のコーヒー この国では
国民が憲法を守るのではなく
憲法が国民を守っているのです

憲法は国民を縛るのではなく
為政者を縛り
国民の
自由と人権と主権を
守っているのです
不戦の誓いも
そのた ....

動物園の規則正しい給餌や
健康で安全なゲージに
拘束されることを嫌って
自然界へ飛び出す鳥がいる

自然界で生命維持するには
喰われることのすくないけものでも
ストレス ....
新しい財布を買ってから
不思議なことに
お金に困らなくなった

迷信かもしれないけど

新しい財布を買ってから
人でなしになることもあったけど
人になることもできた

 ....
縦書きの春が左脳でもつれる 生産工場などで適用されてきた
トヨタ生産方式を
日々の生活に適用したらどうなるのか

ジャストインタイムで
買いだめなどはなるべくせず
必要なものを現在の必要に応じて調達する
無在庫主義 ....
洗いすぎて
ごわりとした
ネルの小さなパジャマ
ふたつめのボタンだけ
なぜか赤い糸で
不器用にくくられている
夜泣きのたびに
私にしがみついた
熱を帯びた袖
黄色いライオンの模様
 ....
活動的で積極的で
いつも元気いっぱい
そんな美咲ちゃんが
病んじゃったらしい

怠け者で呑気で
いつもだーらだら
そんな私なら
ほら健在だよ

治療するんだって
薬飲むんだって
 ....
春の妖精の悪戯で
声をなくしたウグイスは
春を唄えなくて
どうしただろう

きっと風は彼にも
春を知らせてやっただろう
その喜びを唄えなくて
ウグイスは苦しんだのか
ただ春の風を全身 ....
今日の私は海のにおいがした
遠い記憶の中で
幼い私は人魚になる夢を見る
薄い水色の空は薄荷の味
シャボン玉が弾けた午後
濡れた手足で駆けながら
鱗ができるの待っている

今日が終わりに ....
埃っぽい飛行場を飛び立ったら
もう、さいなら、ってな気持ちや
任務なんやからな
二階級特進の恩給が
後は、なんとかしてくれるやろ

しやけど
あの勲章どっさりつけた
偉そうなおっさんら ....
青く青く山が迷っている 空が低くて恋のない街 吾妻橋一九七二年六月
つぶれるはずのビアホールで
神保町の石屋の伜と
一八の僕はたらふくビールを飲み交わし
ぐでんぐでんの千鳥足

売り飛ばされたはず(?)のビヤホールは
そのまま生き残 ....
もくれんの
白いたまごが
割れると
たちどころに
小鳥が生まれ
空にむかって
さえずりをはじめる
風が吹けば
はばたく真似事もする
翼は
永遠に無垢なまま
飛び立つことをしないま ....
冬が去ったとは言え
霧に覆われ風にさらされる離島礼文
ようやく萌え始めた草の緑に
きりっとしまった白い袋
鎌倉武士の母衣が花開く 

かつては
ニシン漁の男たちが
往来を始める島の ....
よりよき眠りのために

爪を切った

髪をといた

浴槽の端に身を委ね

足先をやわらかく曲げた

かかとの奥にある

まるく硬い骨は かすかに

光を放った
 ....
歩いてゆくのも

タクシーでゆくのも

さくらの窓辺へ


ぶっこわしながら考えていた

小学生が雑に歌ってら

群青色にからだを冷やして

ぶっこわしながら考えていた

青年が愉快に歌ってら


歩 ....
気まぐれな嵐は
ときおり吹き荒れて
数え切れないほど
散り始める
桜の花びらが
舞い落ちては
ゆったりと流れる
どこかの運河の水面を
どこまでも薄紅色に
染めるように
この春は過ぎ ....
蛇口から 
    ゆっくりと
         こぼれて
             おちる
透明で
   ふくよかな
        水の
          躍動よ
掌を
  舟 ....
【昼間の星】

こんにちは 昼間の星々
雲の姿は無いというのに、私たちには お互いの姿すら見えない
腐りやすい私たちのこの身体よりも もっと高い深みに
あなたと私の心 ....
 ―あのね〜、お母さん!
  今日ね、お弁当の時間にね、
  ちーちゃんが一人で笑い出したの。
  だから「どうして笑っているの?」って訊いたら
  「分からない」って。
  それでもちーち ....
パンジーの隣に
スィートアリッサムを植えようとして
移植ごてを手に
しゃがんでいた

視界をよぎる小さなプリズム

見上げれば
空はどこまでも青く

あたたかくなりましたね
本当 ....
鳴らないケータイだいじに持って蛍烏賊 安らかなあなたの寝息が
時を刻む

私がどんなに怠惰に負けても
何も言わずに支えてくれる
何も変わらず笑わせてくれる
ただとなりにいてくれる

眠れないと打ち明けても
頭が痛いと嘆い ....
私のカルテに猫のような動物 今日を生きて拾った言葉を句に変える なんにもないから
そらはくもをあつめた
じぶんを青くぬった
そしたらみあげる人がいた
そらは青いって
詩をかく人がいた
そらはいった
おいでよ、おいで
でも、その詩 ....
横浜の姉に電話する。
料理や家事のことでわからないことがあると
姉にきいてみるのだが。

姉もだんだん逝った母に似て
話が長くなってきつつあるようだ。

煮ると焼くしかない僕のレパートリ ....
人が(ことば)を綴るようになったのは
一体いつからなのでしょう?

無数の国のあらゆる時代に
(ことば)が創られるより遥かな昔
宇宙に独り(ことば)はしーんと、住み
あなたの胸に転生した( ....
ichirouさんのおすすめリスト(2068)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
売れ残った犬が尻尾振っている今日七杯目のコーヒー- 北大路京 ...自由詩414-5-3
平和憲法- Lucy自由詩9+*14-5-3
風にそよぐ掟- イナエ自由詩12*14-5-3
新しい財布- 小川 葉自由詩12*14-5-3
縦書きの春が左脳でもつれる- 北大路京 ...自由詩314-5-2
トヨタ生産方式的生活- 梅昆布茶自由詩1414-5-2
衣替え- そらの珊 ...自由詩2214-5-2
- 森川美咲自由詩2*14-5-2
めぐる- 森川美咲自由詩1*14-5-2
今日の私は海のにおいがした- ミツバチ自由詩314-5-1
自決- 山部 佳自由詩1014-5-1
青く青く山が迷っている- 北大路京 ...自由詩914-5-1
空が低くて恋のない街- 北大路京 ...自由詩214-5-1
両国橋- ……とあ ...自由詩11*14-5-1
もくれん- そらの珊 ...自由詩1614-5-1
レブンアツモリソウ- イナエ自由詩14*14-5-1
よりよき眠りのために- かかり自由詩414-5-1
さくらの窓辺へ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...214-5-1
小さな春のタチェット- りゅうの ...自由詩17*14-4-30
目よ見よ見えない言の花- ただのみ ...自由詩21*14-4-30
うるわしの赤を求めて__オムニバス- るるりら携帯写真+ ...12+*14-4-30
八本のダフォディル- 夏美かを ...自由詩18*14-4-30
シャボン玉- Lucy自由詩13*14-4-29
鳴らないケータイだいじに持って蛍烏賊- 北大路京 ...自由詩314-4-27
いつもとなりに- 森川美咲自由詩3*14-4-27
私のカルテに猫のような動物- 北大路京 ...自由詩7*14-4-26
今日を生きて拾った言葉を句に変える- 北大路京 ...自由詩514-4-26
そらは青い- 小原あき自由詩12*14-4-26
姉と話す- 梅昆布茶自由詩2014-4-26
夢の手紙- 服部 剛自由詩914-4-25

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