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電車はもう乗り終えた
飴の袋もからっぽ
歩き出す
足元の道はごつごつしている
日の光は花や木にばかり当たっている
ような気がする
水が飲みたい
と思った矢先に
湧き水の立て札
山深く ....
桃が川をつんぶかんぶ
おばあさんこっちゃこー呼ぶ
持ってって切る一分二分
桃割れ嬰児跳ぶ
おばあさん喜ぶ
おじいさん尊ぶ
おばあさん桃太郎おんぶ
桃太郎遊ぶ
はげむ文武
鬼退治に ....
ジェラルミンの鳥は片羽が壊れているのでギチギチギチギチ床をのたうちまわっています。わたしのセラミックの鱗もぱらりぱらりと解けつつあるので、寿命が近いと感じます。寿命。機械であるわたしの寿命。
で ....
朝起きてしばらくしたら驚愕しました。というのも両腕と首にびっしりと変な赤いぽつぽつができているのです。夢ではたまに、足にびっちり黒いミミズ腫れができたり手が蟹になったり背中がうろこむしたりするのですが ....
瓶 瓶
を を
覗 覗
く 鏡 く
と は と
中 刃 中
....
小 に
瓶 う
は よ
た の
....
ヨークシャーテリアのくしゃみ。夏の風。塩素の匂い。嬌声。虹彩。
深い緑。蝶のような。蝶のような。流水。涼風。深い影。
内臓。ガラス瓶。牡丹。薔薇。迷走。精錬。製造番号。
....
「杭 1」
杭を打つ
鍵の形の
杭を打つ
今、一万本打ち終わった
コーン コーン コーン コーン
からっぽのあちらこちらに響いている
杭を打つ音
吹く風
さざ波
....
生まれてからしばらく
うつむいていたのは
悲しかったのじゃなく
探していたの
欠けたコーヒーカップ
もうないって言われていたけれど
知っていたけれど
探していたの
粗末な客 ....
みずいろであります
蛇使いの瞳は
右に少女
左に少年を
イタダ・イテいるのです
春の午後ですから
お湯が沸くのも早いでしょう
ね
森の熊さん
その赤いバッグ
誰のもので ....
目を開いたまま
ぶったおれ
何が見えた?
あかいふうせんがどうんどうんとそらへそらへと侵食してい
き
ました
あなたは私の姿を追い求めて
時を計るものの上をさまよい続けてね
私もあなたもお互いを知らないし
知らないのだけれど・・・
私たちの横はひどく だ
....
ヘデスターのことを考える
いや 想う
いや 思い出す
いや
ヘデスターは流星のしっぽにばちんとやられて
ここへ来た
それだけ
「たばこのフィルターいらない」
そ ....
モラ/モーラ/モラ
君の早鐘を
僕は拾い集める
モラ/モーラ/モラ
君は細くかなしい指先で
世界をつかんでゆく
モラ/モーラ/モラ
君の横は
ひどく白い
ひどく ひどく ひど ....
豪雪地四人一家小旅行
運転中突然吹雪急停車
道迷親父冗談皆沈黙
宿発見客皆双子薄笑
何故夜中兄弟強引宿探検
覗穴人間細胞分裂中
捕獲済兄弟隙見脱走劇
大騒動一 ....
流れた
ふ う け い
目の端に
ひ
っ
か
か
った
まま
どんな時でも
どんな時でもだ
どんな時でもだのことを想像してみろ
創造もしてみろ
例えばこうだ
ああ、あれは何だと皆が天を指差すとき、そこにはぎらぎらと燃え上がる太陽が、
急に目も ....
私、詩を整理したの
これは、お知らせなの
お知らせなのに詩なの
とっても個人的なお知らせだもの
どこに書いたらいいか分からないもの
どうでもいいことかもしれないもの
....