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鳥がみどりに

ひっかかっている

そこからはばたくそれは

とつぜん現れた影のようだった

今夜もまたワインよ

いちにちの疲れ

ぼくに差し出せよ

ぼくの疲れは癒され ....
喫煙ルームから猛スピードですぎてゆく町並みを見つめていたら町がミニチュアのようになっていた

いきものたちのいないのどかな光景だ

シートに戻って車窓から町を見つめてみても町はミニチュアのよう ....
 
一週間は七日だと思っていたが
どうやら間違いのようで
私には足りないように思える

たぶん 本当は九日なのだろう


月火水木金土日笑泣



月曜日

 ....
 
 
習ったばかりのルートの記号を
少年はノートに書きました
丁寧に書いていたはずなのに
最後に記号は壊れてしまいました
わずかな隙間から覗き込むと
自分が幼少時を過ごした町の海が見え ....
  ↑      ←       ←        ←       ←   



私はぼんやりした人である
だから空へ登って行きたいと願う 手段は問わない            ↑   ....
ドラマチックな恋にあこがれて
オフィスレディに成り果てた君は
みじめでぶざまな人生の敗者
日産ラルゴの座席カバーとして
ハワイのTシャツを着せるのは
もうそろそろやめにしないか
それより星 ....
     流星群が来るんだって
             
     ベランダで受話器を耳につけて
     ぼんやりとあなたの声を聞いている
     広がる夜空を見上げながら
      ....
ヨシミはカワバタとユキオのどちらが好きなのかを考えたことがない
ユキオとサヤマのときは考えてもいたような気もする
カワバタに借りたプルートウというマンガを読みながらその考えたこともないことをはじめ ....
愛という名の幸せは 
子供の頃の玩具みたいに 
容易く手には、入らない。 

枕辺を涙で濡らした、明け方に 
開いた窓の隙間から 
朝の風はすでに、カーテンをそよがせ 

どしゃ降りの ....
春に体は押し返され
弾みで乾いた鱗が
ばさらばさらと足元を埋める
みだりがわしい温度に
誘われるまま

感知信号に止められて
まるで自分が分銅になった気がし
もう死んでしまったのかと思 ....
大きな大きな
それはそれは大きなフルタさん 
おじいさんのフルタさん 
100年いつも
磨きに磨きぬいてピッカピッカの 
黒光りがご自慢のフルタさん 

おじいさんが生まれたときに
既 ....
今朝よんだ本にかたいものがはさまっていて
誤ってのんだらしい

私のカラダの中を
ゆっくり ときどき急いで
まわるついでに 観察してるようだ

なんとかとりだそうと本を探してみる
巨大 ....
           初めて君と会ったのは
           空の碧い夏だった

           君は微笑みながら
           僕の元に駆けて来て
            ....
正直しんどいんです
降りられるんなら降りたいんです
今すぐにでも

こう言っちゃ悪いけど
あなたひとりですよ
まだ何とかなるんじゃないかと思ってるのは
何かを成し遂げようとか
もう少し ....
やどかりの様に尻から席に着き
視線は窓を離れないまま
あれの名前はなんだっけ

箸をとり酒とつまみが並んでも
味があるのかそれとも無いのか
酒ばかり増え気もそぞろ

ぽかぽかと酔った口 ....
それにぼくはふたをしたのか
みてみぬふりをしたのか
きもちをコントロールしたのか
あきらめたのかわからなかった

でもいまゆめのなかで
あなたのもうひとつのなをよんで
はずかしくて
ホ ....
生意気な
口が
ひとりでに
言葉を
吐いたので

取り返しのつかない言葉だったりするので

煙突の上で
とにかく待った
雨が降る
六月には街では
雨を受け入れる用意 ....
愛猫そらが
臭腺破裂の外傷を負った

真っ赤に染まった
お尻に気付き
あわてて 
動物病院に駆け込む

”この傷はねぇ、
外を走り回っていた
猫ちゃんたちには
ない病だったんだよ ....
体温はどこだろう
喜びのカエル
踏んでも死なない
喜びのカエル

色彩はどこだろう
喜びのカエル
世界を飛び交う
喜びのカエル

太陽の下でカエル
暑すぎてしまう
暗闇の中でカ ....
トイレに入って
便器にドッカと腰を下ろし
ブリブリと豪快に決めた後で
紙がないことに気付く
ついでに
水が流れなかったりもする
君にもっと細やかな心があれば・・・
いいや、いいのさ
細 ....
無色の眼光に崩壊した空は いまだ自転の歯車を回し続ける 
微かに揺れている 渦巻いた日蝕の環に 写影機は 操られている
非具象絵画が 乱雑な閃光に 連写される
既に太陽と月は 暦を稼 ....
死んだ人の遺したそれは、決して起こらなかった何かを思わせる。
それは瞳に触れる直前に消え、冬のようにそこにある。
私はガラス窓に息を吹きかける。
そしてただ消えるのを待つ。向かいアパートのカ ....
嵐のまんなかで
ページがくられるように
きみは離れていった
永遠なんて言葉で
さよならしたふりをするのなら
ふってくれたらいいのにね

もう二度と会えないひとなんて
ほんとうにいるのだ ....
天井でメッサーシュミットがぐるぐる回っている
弟の塗装はいつも雑だ、片側の窓がカーキで潰れている
ヒトラーは演壇で熱弁をふるっており
ドイツ語はさっぱりなので、盛んに繰り返されるClitoris ....
精錬された中指に
溶け落ちるクリーム
最後に残るのは苦しみ

蒸気圧がどんどん落ちて
すり替えが始まる

いつになっても
立っているだけの案山子が
ピエロのように
一粒の涙を舐める ....
黒光りする盧舎那仏は
大仏殿のひんやりした空気の中に
佇む自分を見下ろしている。
盧舎那仏に見られている
自分だけではなく
その場に佇むすべての者に
注がれる大仏の眼差しは
見る者からは ....
 
 
今日はワカサギが良く売れる
いつもは店の奥まったところに並べているだけなのに
学生も社会人風の人もノートや鉛筆には目もくれない
いっしょに良い匂いのする消しゴムや
綺麗な色の蛍光ペ ....
僕のお尻を洗う業者に三行半をつきつけて
今 君は進むんだろう自ら次なるステージへ
僕のお尻を洗う業者に三行半をつきつけて
今 君は歌うんだろう声高らかに革命のうたを
そしたら僕は明日からアルバ ....
それは黄昏れ時の一室                 夕、だった
蛇と蛇は見留め合い                  からまった
それは黄昏れ時の一室                 ふたり の ....
{引用=
さくら、お前は淡すぎる
さくら、お前の無力さよ

咲いて散るなら無数の花が
今や遅しと咲きみだれ
世界を彩り咲きほこり

さくら、お前は淡すぎる
さくら、お前の無力さよ
 ....
メチターチェリさんの自由詩おすすめリスト(301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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