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新緑の季節
五月の朝の陽光を浴びた
ニコライ堂 緑青に覆われたドーム屋根

明るい陽光に
くっきりとした陰影を残した
コンドルの遺産は
一二〇年経った今日も
聖橋から靖国通りに向かう坂 ....
社会をはみ出し
坊主とやくざ

空(くう)に

般若心経撒き散らし
それ 有り難がたや
有り難がたや
老若男女が踊り狂

え〜どえ〜どの断末魔
江戸八百八町
と言える都心は ....
君は風船だ
空高く昇って行くのだ
目一杯膨らんで昇って行くのだ
しかし、
パチンと割れたらもうおしまい
だが
君は空の高さを思うのだ
内なる圧力を思うのだ。

僕はポンプだ
君を目 ....
朝、空を見て
なったばかりの蛙は思う!
高くて広い。
ジャンプしても届かない。

何が空の上澄みなのか?
知りもしないでジャンプすることをあきらめた,

空の高みをあきらめて
下ば ....
霧に遮られた淡い月明かりが滲んで夜空に消え入りそうな晩。
書斎の机の上に開かれた革張りのポー全集の一巻、熱いコーヒーと揺らぐ葉巻の煙。その脇には蹲(うずくま)る黒猫。蜷局(とぐろ)を巻いた黒い毛玉。 ....
何を言ったところで、
地平線まで埋まった
人々の群れは
いっこうに減る気配など無く
眼の前に蠢いている。

こんな気配を感じたとき
我々は目を見開こうとはせず、
もちろん、目を瞑ってい ....
黒光りする盧舎那仏は
大仏殿のひんやりした空気の中に
佇む自分を見下ろしている。
盧舎那仏に見られている
自分だけではなく
その場に佇むすべての者に
注がれる大仏の眼差しは
見る者からは ....
バイバイ カザルスホール

最初は静々と
自信のない歌声は
旋律の迷いを消すだけの声で
他人の声は聴こえない
自分の声も聴こえない
歌に詞(ことば)はなく
声に魂はない

次に粛々 ....
三月の飛鳥山
王子駅から望むと
厳冬時とさほど変わらぬ
枝振りの樹々が
何の衣も纏わず
剥き出しではあるが
陽光に透けて
半月後の桜色の
淡い期待を靄のように
纏っている

穏や ....
夕陽の傾きかけた街の一角に
何人もの成人した人間の列が歩く
皆一様に下を向き黙ったまま歩き続ける。
歩いている間は生きていられる。

立ち尽くした人間は片っ端から
列最後尾をのろのろ走って ....
メチターチェリさんの……とある蛙さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ニコライ堂_ー五月の朝ー- ……とあ ...自由詩14+*10-5-22
踊り狂う- ……とあ ...自由詩10*10-5-12
風船2__ーポンプからー- ……とあ ...自由詩14*10-5-9
蛙の復習- ……とあ ...自由詩14*10-5-7
月の嗤うさき_序- ……とあ ...自由詩4*10-4-25
末期症状2- ……とあ ...自由詩710-4-19
盧舎那仏- ……とあ ...自由詩8*10-4-4
合唱を_さらに合唱を_ーバイバイ_カザルスホールー- ……とあ ...自由詩9*10-3-30
花見直前- ……とあ ...自由詩10*10-3-25
馬銜(はみ)- ……とあ ...自由詩14*10-3-17

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