六月に僕は旗を振ったりもする
うめぜき




生意気な
口が
ひとりでに
言葉を
吐いたので

取り返しのつかない言葉だったりするので

煙突の上で
とにかく待った
雨が降る
六月には街では
雨を受け入れる用意ができていて
けれど
とにかく待っていたので
そんなことはおかまいなしで

泣いていたりしたので

煙突から揺れる
白い旗を
掴んでみたりして

君に見えるように振ったんだ


見える?
届いている?
届いた?
届け!!

僕は世界平和の為に
旗を振る
世界から取り残されても
君に見えるように

君に見えるように
大きく
まるで
未熟な虹のようだったり
するので





自由詩 六月に僕は旗を振ったりもする Copyright うめぜき 2010-04-08 02:09:18
notebook Home 戻る