ミニチュアの街
吉岡ペペロ
喫煙ルームから猛スピードですぎてゆく町並みを見つめていたら町がミニチュアのようになっていた
いきものたちのいないのどかな光景だ
シートに戻って車窓から町を見つめてみても町はミニチュアのようにはならなかった
立って真正面から見ているのと座って横目で見ているのとの違いだろうか
地球をまっぷたつにすると地表や海はうすっぺらかった
反物質や超ひも理論は宇宙をどう紐解こうとしているのだろう
いのちといきものと無機物は別々に考えるべきだと思う
こころやたましいの問題とおなじように
喫煙ルームから猛スピードですぎてゆく町並みを見つめていたら町がミニチュアのようになっていた
いきものたちのいないのどかな光景だ
シートに戻って車窓から町を見つめてみても町はミニチュアのようにはならなかった