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君がつくってくれた朝食の 
おかゆを食べ終え 
茶碗の運ばれた、広い食卓に 
何とはなしに手を置けば 

木目に残る余熱は 
一つのぬくもりのように 
指から皮膚へ 
皮膚から体内へ  ....
ちひろ、 居るのかそこに?・・

 ちひろ、 どうなんだ。


 朝は焼けて くねる体が 解きを刻み、生理盛り上げて 意気、整列す。
DNAの光 妨げて挨拶してる 波の炎屑、輪我に 笑視し ....
 室内楽

感銘という
陳腐な言葉で飾り立てられた
フリルとボウのブラウス姿の種馬が行く
題字ばかり大きい
ささやかな詩集を片手に
トム・ジョード役ばりの
理知的気品を醸し出す歩幅を以 ....
古い摩天楼の傾斜した屋根から
飛び降りようとした時
屋根の上に
傷ついて飛べなくなった
白い鳥を見つけた
微風のように柔らかい羽毛が
ところどころ血に染まっている

しだいに弱ってゆく ....
おや
朝の電車に 赤いランドセルふたり
姉妹かな,
ホームに残った母親に 手を振っている

柔らかな両手が動く
声にならない 唇の動きと一緒に
よどんだ空気を切りながら
僕 ....
今夜、どうしても、
佐野元春が見たい、
と引きこもりの友達が言った
何年も歯医者に行けないので、
ぐらぐらになった奥歯をかみしめて

中学生のころは、
ぶきっちょなぼくの代わりに、
 ....
硝子窓の向こう側
暗闇の中で
蜉蝣の透明な翅が
月の雫のように光っている

―― ヤミガコワイ……

呟き声がした
わずかな物音まで
深い闇に吸い込まれていく

一枚の硝子に仕 ....
「ヒーローあらわる!」と書かれた
スポーツ紙 一面を見ながら
コーヒーをすすり パンを食む
昨日の疲れがまだ残ってる

洗濯機を回して ぐるぐる
なんだか本を読む気分でもないし
ソファー ....
たった1年で
大人になった猫は

春には泡立つ光の匂いを
丹念に嗅ぎ回りながら
ひとつ歳をとり

夏には風呂場のタイルの上に
長々と寝そべりながら
ひとつ歳をとり

秋にはふ ....
つくづく
惜しい
つくづく

よしずも扇風機もスイカも
歯が立たなかった
暑いがらんどうのような
夏が逝く

つくづく
惜しい
つくづく

不安と疑念と我慢を
素肌に貼 ....
NHK{ルビ何某=なにがし}局 午前8時12分
気象予報士 {ルビ大菅=おおすげ}伝次郎はハ
いや、照っている 照っている
月並みな予報を伝える人柄の
実直な紳士感がまばゆいね
気象予報士  ....
ぽとり



つぶやきをひとつ
落としてきた
苔の生えた出会いのテクニックのように


ぽとり



つぶやきをひとつ
落としてきた
迷子猫のような写真まで貼りつ ....

彼女は晴れの日でも傘を差している
雨を異様に怖がっているのだ
酸性雨を浴びると体が跡形もなく溶けてしまう
という話を子供のころに聞いて以来
ずっと信じているらしい
雨が降り出してから差 ....
青黒い皮膚の下で
躍動する肩甲骨に
未熟なサーファーが乗り上げて
水飛沫を上げて砕け散る

白い泡立ちとなって
打ち寄せる指先は
永遠に砂浜を掴み損ねて
桜貝の汗を置き忘れていく
 ....
{引用=裸足に合う着衣というのは、実質的に無い。
問題は、裸足が映える脚であるかなのだ。
例えば綿のワンピースなどは、着ている女が16歳のヴァネッサ・
パラディーとその脚ならば、という条件限定が ....
 金之助

小さい時かかったインフルエンザが元で
鼻茸ができた金ちゃんは
いつも 右の鼻腔がピーピーしていた
(インターフェロン3本打っても治らなかったんだぜ?)
(するうち自然治癒で解熱 ....
呪文をとなえるみたいに
あめだまをころがしながら
光の中を進めば進むほど
あんまり寒いので
動物園なんかはすっかり氷付けにされてる
入園できそうもないので
そのまま帰った

幽霊が ....
日々の生活に伴うさまざまな枷
精神的労苦から逃れるために
うたをよみ酒を飲む
ずっと ずっと ずっと こうして
暮らしてゆきたくなんて無いけど
互いの鎖を共有しようなんて人には言 ....
髪をほどいてこちらへおいで

いいえわたしはこのままで

ここからあなたを見ています

そこからわたしは見えますか

体温がなければだめですか


この冷たい肌を知らずに
 ....
{引用=
「おはよう、
せっせとお弁当箱に昼食を詰める
この世界のなんらかに収まりなさいと
話しかけてくる忙しげな背中
通学路に捨てられた雑誌には
艶びかりする牡牛の角と蛙の屍
女の子の ....
マザー
僕の羽はもうこれ以上広げることが出来ない

マザー
君の笑顔を見ていると時折泣きたくなる

マザー
遠くに行きたい
いや近くで生きたい

マザー
しつこい ....
藍色の正装は纏われず
あなたは花に囲まれて眠りました
花の緑と衣服の藍とが
白い骨に残りました
頭蓋の金具は一緒に埋めました

生きるものが
その奇妙な構図をどうしても露呈しながら
日 ....
おとうさんとおかあさんが
体をすこしずつちぎりあわせ
ぼくは生まれました。

二子三子四子五子
きょうだいが集まってきます。
せまいぼんべの中にとじこめられきゅうくつです。

一人二人 ....
あなたが一個の人間だと忘れてしまっていた
あなたが 私の延長線上にいるように感じてた

母は私をいつも当たり前のように
呼べばくるものと思い込んでいた 

父は私の前にずっといなくて
私 ....
堪能するなら今のうちだよと誰かは行った
記憶の端っこを泳ぐような
四方何処までも蒼い水の中を私は回る

熱帯魚に似た鈍色の魚達の
柔らかい声に耳を奪われる
「何処へ行くの」
「どこへいく ....
(一番)オタマジャクシのお腹には
    腸管が透けて見えるので
    パン屑あげると白いぐるぐる
    玉子焼きだとぐるぐる黄色

(二番)ヒメアマオタマは雑食性
    なんでもち ....
        あなたと私の魂の頬ずりは
        凝り固まった二人の心を解かしていく

        それは氷が解けて板の上を流れていく
        そんな さらっとした風ではな ....
{引用=
紙上に佇む
痩せ細った枯れ木
磨り減ったペン先がつけた
掻き傷の隙間に
深く根を張るインクの滲み
どこに行くとも
なにを残すとも
示さぬままに
埋まってしまった行の終わりの ....
天使と間違えられた悪魔が
今まさに翼を拡げて地上を去るところでした

人々の彼への愛は(またはその逆も)確かだったはず
なのに彼の血が自分達と違うのを見ると
一同揃って鍋に蓋を閉めました
 ....
*一時限目 数学*

美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔 
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く

カリカリカ ....
メチターチェリさんの自由詩おすすめリスト(301)
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手のひらの詩_- 服部 剛自由詩811-10-11
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沈黙するお喋り- 御笠川マ ...自由詩911-10-6
佐野元春- はだいろ自由詩511-10-1
【_闇の音_】- 泡沫恋歌自由詩9*11-9-28
洗濯機_チャンネル_ストロー- Seia自由詩5*11-9-27
ふんわりとした接点- nonya自由詩23*11-9-24
つくつくぼうし- nonya自由詩19*11-9-14
気象予報士_大菅伝次郎- salco自由詩6*11-9-12
ぽとり- nonya自由詩15*11-9-10
彼女らはいずれも澄み切った声をしていた- 吉田ぐん ...自由詩2611-9-10
- nonya自由詩18*11-8-27
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2010/9/11- 鎖骨自由詩410-9-11
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逆創世記- 高梁サト ...自由詩15*10-7-16
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オタマジャクシくちびる美人コンテスト- 海里自由詩310-7-4
至上の食物- 鵜飼千代 ...自由詩8*10-6-14
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