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はるか昔、深海で織られた地層は
湧き上がる二つ対流の狭間で
荒々しくこそぎとられアルプスとなった
そのせめぎあいで
この谷を境に
やむを得ず東日本は南北に向きを変えたという

山中に住む ....
{引用=


飲まなかった眠剤を
ひとつぶ ひとつぶ
湿った土に埋めて
紫がかった芽が見えてきた朝から
八年間くびをそのままに待ち続けたら
柿がなる

たわわに実る柿の実は
わた ....
何故生きるかって? 
目の前を覆う 
すべての霧を射抜いた 
明日という、夢の為さ 
愛しているよと囁いて
愛していないと言われたの
不思議な気分になったけど
同じ夜には泣けないわ

尖った月に照らされた
私の気持ちは隠された

待っていたのとつぶやいて
あいたくない ....
   言葉を、さがすのです 

   くろうしながら
 伝えるのは
  もどかしい けれど

本当に言いたいことは 
行の間や【。】のなか
星の間のくらやみや
言葉のすき間にかく ....
side A
--
夏みかんの色彩
まばらに宇宙は羽毛に反射して
僕たちのミクロは誰かのマクロ
ヴォルテールだって苦笑してる

夏みかんの潮騒
冬になっても春になってもここで
あなた ....
いますぐに気が付く

僕らをつなぎとめるものは

余りにも脆いものだった

届きそうで届かない

このもどかしい感覚は

味わうだけでも嫌だった

僕はいつも笑っていようと思っ ....
すべてを失ったはずだった

あれから家に辿りつくまで幾度と無く転んでしまい
死装束にと亡き父に誂えてもらったリクルートスーツ着てきたのに
あちこちに鍵裂きを作ってしまった

死への船出がこ ....
嵐が過ぎ去ったばかりの

夜明けの海岸に

僕は僕の相棒の野良犬と連れ立ってやって来た



激しい台風が

思う存分 遠慮なく吹き荒れてくれたおかげで

夜明けの海の薄い水平 ....
鳥の飛ぶ
銀のピアスをもらったよ


こいつったら ときどき
姿をかえるから
翼を広げてとびまわる


だから、耳をひっぱったりして、
やんちゃな赤ちゃんみたい 
でも、ありがと ....
結晶する 耳元を過ぎる速い風
二人から 切り離されていく運命
共有した 時間が遠ざかっていくと
無理して 笑っていたのかと疑心暗鬼

光のさす場所を突き止めて
香りの漂う源を追い求めて
 ....
届かない
目にするものすべてが

もう駄目かもしれない
明日は
いつ来るのだったか
ずっと待っているのだが
入れ違いになってしまったのかもしれない

目の前にいるのに
行き過ぎてい ....
呼吸がしたい
本当の呼吸がしたい

本当の呼吸って何だ?
腹式呼吸ができてる状態のことだろうか
それとも公衆を気にせずにふがふがと至近距離で呼吸することだろうか

わからない
わからな ....
はだかになってわたし
まっくらなへやの床をだきしめた
おなかの上に寝そべる闇を
なんとかしたかった

降りてくるよるに
カーテンをひいて抵抗したけど
時間制限があったらしくて
ひいやり ....
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{引用=           
これは、リンゴの木の前に立っている私 ....
砂に埋もれていく
記憶の再構築
あなたの悲しげな瞳が
頭の片隅に

何度も巻き戻していたかった
擦りきれたテープのように
ぼやけても色褪せても
あなたの肌の感触は
鮮明に

時間 ....
部室に転がっていた雑誌の表紙は手塚治虫だった
手にとって眺めていたら
女優の田中裕子のエッセイに目がとまった
もう20年以上まえ、平成元年のことだ

エッセイの内容は
ライトアップされた東 ....
もしもうひとつのパラレルワールドがあるのならば

その世界の僕はどういう人生を歩んでいるのだろうか

もし幸せな人生を送っているのかな

僕の人生と取っ替えっこしないかい

君が死ぬと ....
冬が背中のうしろまで来ている
今夜の雨は仄かにぬるく
地上のものの体温をすべて奪う雨ではない
むしろ
ささくれ立った地表を磨き
朝が来る前に
つるりとした球体に変えようとしている
古びた ....
私が
景色を切り取って綺麗にうたおうとしている朝に
母と祖母が冷たい戦争をしていた
庭では 冬支度がすすんでいた
家の中の空気と 外の空気が
同じぐらいの温度の朝だった

無言とは
ひ ....
表情無き声をエメラルドグリーンの
細胞と気管支震わせ響かせてる

「逆さまな答は正常の否定」と
待望の結末 見えたら飛び降りる

走り出せば今日も地は泥濘み始め

偶然のリアリティ 逆 ....
幸運のバッファローが鼻血を出して
ポケットいっぱいのピーナッツは欠伸してる
誕生日

ああ 今夜も 
おなかいっぱい
日差しがいっぱい
ぶつぶつがいっぱい

ああ 今夜まで
「まあ ....
エゴイストの鳥はうたう
自分の目で見えた世界を
自分だけの声で
うたで

エゴイストの鳥はうたう
知っていると
自分のものだと
エゴイストの鳥は
エゴイストであることも知っている
 ....
僕は夢想する

雲一つ無い青空に
ぽっかり浮かぶ黒い月を

僕は夢想する

鬱蒼としたジャングルに
飛来する原色の鳥達を

僕は夢想する

ジャングルの樹々の間を
悠然と歩む ....
眠れない日の
眠れない夜は
より明確に朝と繋がる
その夜で太陽は欠けもしないし
この地球の丸さを
完全に隠し去ったりもしない
どこまでも繋がっていくこの夜は
言ってみれば人 ....
私の悲しみが
雪となって落ちてきた
ひらひらと
黒い髪に休むように
静かに
手のひらの温もりに迷い込むように

いつまでも
止まない
白い悲しみ
どこまでも
染めていく

 ....
わたしがうさぎだった頃
この世は赤いもやがかかっていた
花びら一枚にも手が届かないので
うつむいてありの行列を眺めるしかなかった


わたしがひなどりだった頃
飛び立ちたくて仕方がなかっ ....
テーブルの上には、
分からないことばかり
整然すぎるほど あふれ
どれが なになのかを
さがして、時間を費やすけれども
けしてそれは、愚かなことなどでは
ないのです。



 ....
マッチ売りの少女にでもなった気分で
その鍵穴を覗くのがわたしの日課となってしまった

この街へ引っ越してきた当時はタバコ屋さんだったトタン屋根の並び
ちょっとしたお屋敷風の黒塀に
その鍵穴は ....
こめかみで飲んだ弾丸
胃の中で溶けるのを待っている
ナンセンスな朝

知らない爺さんとキスした日曜の
けだるい舌
チョコレートにシガー
鈍痛の肚裏でわたしは何度も死んだ


二 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時の記憶- 西天 龍自由詩9*09-12-2
- あぐり自由詩7*09-12-1
明日を、見る。_- 服部 剛自由詩409-12-1
愛さない同士- 朧月自由詩509-12-1
「花_束」- 月乃助自由詩8*09-12-1
Ridges_of_December- 瀬崎 虎 ...自由詩409-12-1
淡い水色- こめ自由詩1509-12-1
知るひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*09-11-30
嵐の後の海岸にて- 楽恵自由詩7*09-11-30
銀のピアス- 月乃助自由詩9*09-11-29
愛されなかったひとのためのソナタ- 瀬崎 虎 ...自由詩509-11-28
帰りたくない- 木屋 亞 ...自由詩1*09-11-28
呼吸したい- ゆるこ自由詩209-11-27
ささくれ- ジャイコ自由詩309-11-27
りんご写真- 月乃助自由詩6*09-11-27
初恋- ミツバチ自由詩5*09-11-27
気持ちいっぱいあるでしょ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-27
パラレルワールド- こめ自由詩1209-11-27
手を離せば- 銀猫自由詩10*09-11-26
食卓- 朧月自由詩909-11-26
逆撫_(さかなで)- 邦秋自由詩1*09-11-26
鉄のハンス- 都志雄自由詩3*09-11-26
エゴイストの鳥は- 朧月自由詩309-11-26
黒い月ー序- ……とあ ...自由詩12*09-11-26
眠れない夜に- 相田 九 ...自由詩309-11-26
悲しき雪- 乱太郎自由詩9*09-11-25
わたしが変化していた頃- あ。自由詩16*09-11-25
別れの灯り- 月乃助自由詩5*09-11-25
鍵穴のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21+*09-11-24
ドリッピング- ゆえづ自由詩209-11-24

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