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夜は沈黙の代価で震える
いとしい
くるしい
あさましい
そういう感情の化合物で
誰が誰を傷つけるか予想できないから
おいそれと名前を用いることは出来ない

手前にはロック以来の経験論が ....
センセイも昔はガクセイだったから
センセイのセンセイがいる

センセイは今もガクセイだから
センセイのセンセイがいる

センセイは他のセンセイに
アドバイスをもらったりするので
センセ ....
side A
--
夏みかんの色彩
まばらに宇宙は羽毛に反射して
僕たちのミクロは誰かのマクロ
ヴォルテールだって苦笑してる

夏みかんの潮騒
冬になっても春になってもここで
あなた ....
結晶する 耳元を過ぎる速い風
二人から 切り離されていく運命
共有した 時間が遠ざかっていくと
無理して 笑っていたのかと疑心暗鬼

光のさす場所を突き止めて
香りの漂う源を追い求めて
 ....
無辺際の空
金属が滑空する
滑らかな肌は
雲の白さに嫉妬する

見るものすべて
聞くものすべて
触れられぬあなたの
裸体を想起させる

悲しいことなど
嬉しいことなど
すべて綯 ....
 ペンネームとか筆名とか、自分の詩に自信があるならばそれで良いし、名前で詩の価値が変わるわけでもない、と思うのだけれど実際は自信もないし、詩の印象が変わる気がして、やっぱり筆名を使うことにした。匿名性 .... 今年最後の海を
あなたと見られたらよかったのに
秋が死んでいく
波音にはさまれて一秒ごとに

振り返るばかりの悲しい日々を
忘れるのに何年もかかるだろう
人と人が出会いそして別れるという ....
もうすぐ別れが近づいている
どうも最近そんなことばかり
引きちぎられるように離れて
二度と会えぬ場所というか時間性にゆく

伝えておくべきだったということが
きっと直後には次から次へと現れ ....
君の声が好き 君の顔が好きというひとは
沢山いるだろうけれど 
君が一生懸命だから好きだと言ってくれるひとは
あなたしかいなかった

僕の手にしているものと 僕が抱えているものを
遠巻きに ....
旅先でたびたび
行方不明になる僕のこころ
旅先でたびたび
あて先不明になる僕のこころ

一度は「二度と」と考えて
その場所を去りました
三度四度と回数を重ねては
きっともう離れられない ....
side A
ふゆの朝は
空気が澄み
題名がない
そのせいで

すれ違う人
配達する人
散歩する犬
徘徊する人

みな一様に
言葉を求め
言葉を探し

気がつくと
別々 ....
あたしには他人が何を考えて生きているか
本当のところ分かっていないけれど
たぶん全員が自分と同じように悲しんだり
うれしくて涙を流したりするんだろう

抱きしめられるように花ひらく
泣きな ....
おなかが空いてパニックになった
夕陽が不気味に背中を追ってくる
こういうときなんだ誰からも
愛されていないとわかるのは

こどものときからそうだったんだ
証人は僕しかいないけれど
自分は ....
群青色の空の下であなたは自転車を押していく
わたしの歩幅を気にしながらゆっくりと歩いてくれる
オリオン座の見えるころに出会ったのに
まだ一度も喧嘩らしい喧嘩をしたことがない
わたしがとても傷つ ....
コンスタントにつくり続けることは、難しい。それはよく分かっているのだけれど、でもコンスタントにつくり続けることは、望ましい、と思う。それが出来て、はじめて、という。

詩人といって、名刺を刷ったり ....
散ル散ル朽チル

September, high tide 気がつけば
波高き9月になって風の音が憂鬱を
足元の砂に埋めて 耳元でいつまでも
鳴り続けていた千のアリアをそっと
水に溶いて空 ....
      虚空に舞う 電子の粒 雪の隠喩
      回線の波に惑う 名付けられぬ影
      一瞬 手が触れた気もするけれど
      初めから なかったことにするよ

接続されてこ ....
まにまに

君の背中に空を見上げてた
決着はすでに着いている
失うよりずっと前に君は
僕の心を連れて旅に出た

知らない街の懐かしい場所も
懐かしい街の知らない場所も
素敵なものに出 ....
かなしみの淵をなぞるゆめ
鋭利なガラスで指を切るゆめ
開いた詩集を風が繰るゆめ
その一ページに血をこぼすゆめ

うすももいろの唇に
ぼくのインクで紅を引くゆめ
まだ汚されぬやわはだに
 ....
ボタンを外していく器用な指の動き
パンをちぎり口へ運ぶ迷いなき指の動き
ミメーシスの強迫観念もなりをひそめて
肩の高さで揺れる髪に無言になる宇宙

丸い乳房 しなやかなアキレス腱 唇 声
 ....
緑の旋律 てのひらよりこぼれおちて
レティナに舞うすべての形 曲線 肌の白さ
優美で華奢な少女というニセモノじみた絶対
ひとつの奇跡のようにひらく花のような軽さ

笑い声泣き顔 細い指薄い瞼 ....
その人の詩
遠い外国語の
耳慣れぬ響きと
一通の手紙の文面

進化し続けることは
数多くのものを淘汰し
個体は自分自身の経験で
宇宙を語りなおすばかりだ

いつしか循環する日水辺に ....
神妙にいたすしかない
まどろっこしい夢の淵で
足を踏み外し一路はるばると
緑のさやを開いていく

ジッパーで世界は
夢とこちらに隔てられている
片側通行でないので
夜は眠る決まりなのだ ....
さよなら、20世紀のかなしみ
戸惑うばかりに時を紙やすりで削り
緑が朝の雨に研がれていく

薄暗い台所では 食べる営みの準備
食い繋いでいく真摯な必要性を包(くる)む

食べもしないのに ....
口に出して言うてみて

もしテレビついてたら消してな
家族がおったら ちょっとはなれて
一人ぼっちやったら ちょうどええわ

「生まれ変われるなら
もっと一生懸命生きんのに」

言う ....
いつしか雪が降りだして
夏なのにね おかしいね
僕は悲しい顔をして
君が帰ってくるのを待っている

僕のほうが先に死んでしまうよ
犬だものね 当然だね
玄関のタイルの冷たさに
柔らかく ....
花のような雨に打たれてひっそり
つま先を濡らしヴェランダを歩く
朝な朝なラヴェンダに水をやるのだが今朝は
グラデーションを確かめて新聞を取りにいく

白と水色と緑とオレンジと黄色で
僕の部 ....
戻れるのだろうか 
土を踏みしめて歩く
背の低い草に
皮膚を破られながら裸で
今にも雨が降りそうな
空を眺めている

戻れるのだろうか
世界は見知った世界に
少しも似ていない
埃っ ....
ただ一人君だけに 止まった時計が
感情のない 瞬きをおくる
遠い夜明け 君が字を覚えるより前の
低く響き渡る クラリネットの音楽

土の下から緑色の そして嫌な匂いのする
濃い霧のようなも ....
季節の出口にたたずむと
誰もいない停留所から
後悔と不安が手に手を取って
去っていくのが見えた

水の流れに耳澄まし
緑濃い田舎道を歩く
ぼくの足元には先ほどからずっと
記憶の残滓残照 ....
withinさんの瀬崎 虎彦さんおすすめリスト(40)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜は沈黙の代価で震える- 瀬崎 虎 ...自由詩809-12-30
センセイのセンセイ- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-12-8
Ridges_of_December- 瀬崎 虎 ...自由詩409-12-1
愛されなかったひとのためのソナタ- 瀬崎 虎 ...自由詩509-11-28
Sky_/_Sound- 瀬崎 虎 ...自由詩709-11-24
瀬崎虎彦は今日も詩を書いています。- 瀬崎 虎 ...散文(批評 ...6*09-11-21
さざなみと戦慄- 瀬崎 虎 ...自由詩409-11-13
もうすぐ別れが近づいている- 瀬崎 虎 ...自由詩209-11-11
YOU- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-11-8
つなぎ止めるために書いている- 瀬崎 虎 ...自由詩3*09-11-3
ふゆの朝は- 瀬崎 虎 ...自由詩309-11-3
冬の大三角に見守られて- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-11-1
かえりみち- 瀬崎 虎 ...自由詩10*09-8-31
希望のフォーナ、絶望のフローラ- 瀬崎 虎 ...自由詩7*09-8-31
絶望のフローラ、希望のフォーナ- 瀬崎 虎 ...散文(批評 ...409-8-29
散ル散ル朽チル- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-29
a_brief_encounter...- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-28
まにまに- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-27
ゆめ- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-23
Implicit_Circumstance- 瀬崎 虎 ...自由詩609-8-22
ニセモノじみた絶対- 瀬崎 虎 ...自由詩709-8-21
ゲーテ生誕260周年- 瀬崎 虎 ...自由詩609-8-19
ジッパーで世界は隔てられている- 瀬崎 虎 ...自由詩609-8-17
20世紀のかなしみ- 瀬崎 虎 ...自由詩409-8-16
口に出して言うてみて- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-16
人生の大半は君を待つことに費やされた- 瀬崎 虎 ...自由詩12+*09-8-14
ぐるり- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-13
今はただ水が飲みたい- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-8-11
詩を書く前にぼくが感じる気持ち- 瀬崎 虎 ...自由詩409-8-10
三叉路- 瀬崎 虎 ...自由詩509-8-9

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