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十九歳だった
おれの周りを浮遊するものがあった
殺意だった
おれは恋人を友人を家族を学校を大人たちを
すべてを殺したくて仕方がなかった
ただの殺戮じゃ飽き足らない
何度も何度もナイフで突き ....
毎日
大学病院前の
ひろいバス停で
猫背のひと

みどりはつよく
陽にあたってきみどり

おばあちゃんのズボンは
昔からサルエル

床のタイルのここは
どうして一枚だけ
はげ ....
四半世紀ぶりに巡り逢えた
子宮の次に居心地のいい水
かえす波も照らす光も
ありのままを許す不思議な水

歩みを停めて足を浸ければ
すぐ渦創り吸い込んだ水
溺れてもいいと思えたときは
そ ....
夜中に体に違和感と吐き気を感じ
洗面台へ向かいました
けれども
嗚咽とは裏腹に
吐くものがないのです
あれ、今日何か食べたっけ
鏡を見ると
栗色の髪と白い顔の私が立っています
暑さのあまり着ていたシャ ....
ふと 涼しくなった
黒い雲の懐から
葉をゆすり 瓦を撫で 雨は静かに下りてくる

傘を傾け 空を見上げたその時
指揮者の棒に合わせたように
フォルテッシモの雨が降る
川は色を変え
ベー ....
さむいひなたで
パンをかじる

厚みはパンを
計る指標ではない
なぜなら
それはスライスされた枚数の逆数の比率だから
みごとにボクの日曜日の朝は
敗残の呈で横になる

土曜日は枯れ ....
飢えているのかもしれず
もって生まれた悲しみを
あなたがたは口にしない

島を取り囲んでいる
水のような白き砂を
波紋が渡っていくのを
凝っとみつめている

辛い塩水はもうない
考 ....
我と遊べや善き阿呆
事のついでの黄昏に
身体無くして魂が
プライドだけで悲しまむ

我と遊べや善き阿呆
事のついでの悲しさに
身体無くして魂の
底を喰ろふて吐き出さむ

我と遊べや ....
まだ前へ進めない
消せない記憶と焼き付いた温もり
貴方の笑った顔が眩しくて
あたしはまだ一途に想い続けてる
もう昔の事だよ
そう傾く夕陽が柔らかく笑っても
遠くを見るあたしの目には何も響か ....
出鱈目で駄目なうたが
全て認められて洗われて
返すことばがふれる胸に
春が来れば幸い

持て余す心が手放され
見棄てられた呪いが
誰人かによって密かに
祈りと変われば幸い ....
いい加減な気持ちで
好きだとか好きじゃないとか
そう口にするのなら
熱されて爆ぜる
種子のように気持ちが

重く澱む リノリウムに
真夜中 澱む バリウム

一回りして夏 そして
 ....
操作されるのは

コントローラーがついているから

敵はどこだ味方はまだかと

そんなこんなしている内に

独りきりになっていた

可愛く写真に写ろうとしても

いつも笑顔には ....
遠く
海はもう
燃やされてしまって


夜半、満水しつつある部屋で
あなたとくりかえしたのは
みにくい突起を擦る、あそび


皮膚をわずかに覆う
半透明のセロファンを ....
              090729−30


輪郭が無い人は
お化けか
死人ですなと
噺家さんが鼻歌を唄ってる
長閑な気配の中にも
噺家さんの輪郭が明確であり
付け ....
座椅子に凭れかかり
1日の疲労を改めて我が身に回顧させる
   ここはどこ?
   アタシはだあれ?

左手が6つの弦を
 押さえ
  移動する
右手は弦を弾く
  振るえ
    ....
暗闇で空が泣く。
呼応するかのように、蛙が鳴く。

あたしのココロはただ焦る。

タイムリミットは数時間後。

焦りの色に相反して、空は静かに泣き続ける。
ラジオから流 ....
たくさんの後悔の間から
こぼれ落ちてくる綿埃のような溜息は
やはり全部後悔だ。

黙っていると
まわりの空気が
鈍い鉛色の重みをもって
締め付けてくる。

その中で蠢いている自分は
 ....
彼女は言う
ほらご覧よ
指差した先は果てしなく真っ青な空で
でも時々何処かが赤く染まるのよ
そう呟いては俯く
きっとあの重そうな銀色の機体は
見た目に反して軽やかで
この空をまるで自分の ....
止まらない
止まらない
君の頭を撫でるのが止まらない

止まらない
止まらない
あなたに送るメールを打つ手が止まらない

止まらない
止まらない
虚無感と涙とお喋りが止まらない
 ....
あの娘がまっすぐにあたしを見るから
あたしはドキドキしてしまう
ああ神様いっそこの心臓をあたしから抜いてはくれませんか
リサの青い眼はとても澄んでいて
吸い込まれちゃいそう
「リサ、こんなと ....
役立たずのロバが鞭打たれた 
人は荷物を曳けないロバは殺しても良いのだと
ネズミを捕らえられない猫は明日の食事もままならない
人から可愛がられるには不味いネズミを食わなきゃならない
狩りが出来 ....
暇ができたので帰ります

突然の帰省の知らせに喜ぶ母の声

思えばもう何年も帰っていなかった


空港まで出迎えに来た母は少し不安げな顔で
私を見つけた瞬間、懐かしい笑顔を見せた
私 ....
なんだか懐かしい晴れ間 太陽のもとなのに水の中のような
切り落とした断崖から現れたのは夏だった
緑は黄色く笑い 雲は水の空にとけてゆく
遠くで見ている陽炎が意識を惹きつける

  誰かの窓で ....
太陽が沈む夕暮れ
暗闇を捕まえに時の間をすり抜けて
秘密の場所へご招待
有難う 左様なら
貴方の声が響いたなら
会話など無意味で

小さく笑った貴方が
朝焼けから逃げるように走り出す
 ....
月夜にあのこは変化する
みまたの槍もつライオンに

紙で包んだ かみそりを
ぼくに渡してくれたけど

いつまでまっても、どこからも
一粒の血さえ滲まない

猫にまじないかける時
 ....

夕飯のあと
残した刺身を生姜醤油に漬けて冷蔵庫へしまう
こうしておいて翌日に
焼いて食べると美味しいというのは
母に教わったことだ
そういえば結婚して引っ越す当日に
母がお餞別と言っ ....
きっとね、
あなたがそこで生きていていいという理由がないのとおなじくらい
あなたがそこで生きていてはいけないという理由もないのだから

そこで力強く繰り返している心臓の鼓動をさえぎらな ....
淫らに、露出した仮想の小窓には
時と場所の不明な青空と、
見えざる航空機による白い猛毒の軌跡――
ながく留まる筋雲状の航跡が表示されていた

≫いわゆる、薬物や病原菌等の散布。

僕たち ....
泣きたくても泣けなかったあの日
こえもでずに
ひとりぼっち
とりのこされていた。

きみがいなくなってから、
なにかが、たりなくなりました。

ぼくの、いちばんまえにあったもの

 ....
 闇に溶けてく
 
 もしかしたら、「僕」は居ないのかもしれない。
 
 様々な波長をその感覚細胞で捕らえながら
 「僕」というものを形作っていく。きみのなかに。
 
 も ....
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