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夜は記憶の始まりから来たのだと
慰めるように紡いでいた物語を
君が聞くことをやめてから
どれだけ経ったのだろう
昨日から
世界にひびが入りはじめている
そこからあふれる酸素 ....
一人暮らしを始めてからまだ一年位なのに
だいぶ大きく逞しくなったと思う
濃くなった今時のメイクで貼付けた防波堤の中に
小麦色の残像が見えかくれするけれど
***
一人 ....
鉄格子の中で回るメリィゴゥランドの片隅で
足や手が真っ黒になってしまった
彼女は自分を失ったことを知らない
彼女自身の断片が星屑になって街を歩く彼女の頭上に煌めくネオンになっても
....
呼吸がしたい
本当の呼吸がしたい
本当の呼吸って何だ?
腹式呼吸ができてる状態のことだろうか
それとも公衆を気にせずにふがふがと至近距離で呼吸することだろうか
わからない
わからな ....
その両手に零れている
内臓の薫りは
私の生まれた日に死んでしまった
柔らかいこころだった
水滴が肌を湿らせるように
じんわりと温もりが呼吸する
世界になったんだ、私
色彩が視界を埋め ....
終わらない悠久、時を止めて
人類琥珀計画
僕を見て僕に触って僕に気づいて
ブラウン管越しの気配
胎児が無重力になる時間
区切りの定義が分からないんだ
るう、るる、るうう
水音が歌 ....
わたしのつみ
それは、
乾ききった電子記号の羅列を
わたしのパルスを
発してしまったこと
わたしの渦に
巻き込まれた
小さく、か弱い
痛々しい 命が
ないていることを、シカトした ....
夕暮れが、食らっている
鬼ごっこをする、子供たちの皮膚や、瞳や、臓器を
おいしい、といいながら、食らっている
静かに、厳かに、侵食する その赤い赤い発光体は
未発達なぐちょぐちょを固めてい ....
1
明け方近くに咲く花をキスマークと名づけた
女の子の秘密を隠す紐は痕を残す。なまめかしく。
2
お酒を飲んだ赤ん坊が含んだ母親のたらちね
鈴の音が鳴り止まないのは赤ん坊の口内から脱 ....
目が覚める瞬間の耽美、すなわちそれは曖昧な伏線を凝縮した線路図のようなもの
一連の流れは稚児の指先が母親の元に辿り着く前に行われ、
そのことによって絡めとられた誰かの睫毛は
昨日へ帰るように促し ....
きみをわかつ
やんわりとつつみこむ
きみをこきゅうする
きみでこきゅうする
よるをわかつ
あぁかいほのおでわかつ
こきゅうをりかいする
かんかくでりかいする
まんじゅしゃげはて ....
わたしがひねくれたようにナツの腕を引いても、
なんの音沙汰もなしに日常が会話するので、
ほんの少しだけでも触れてほしくて、
わたしは罪深い唇をカッターで、すこしだけ切り落とします
それは、最近 ....
唐突に君を食べて吸収してしまいたいと感じた夏の終わり
蝉がじぃーじぃーと田舎を想って鳴いていた午後の話
グラスに入った海月型固形の気泡たちは
海に還りながらバラッドを口ずさんでいた( 空耳?? ....
誰かが世界に対して何かを叫んで忘れている
片っ端から記憶が消えていくのはあらかた嘘だろうけれど、その場には忘却の二文字が
確かに、確かに、
脈々と 存在していた
嘘のように
本当 ....
リビングでうつむせに戦死をしてると
からんからんとガラスと氷が遊ぶ音がする
目線だけあげて見れば
薬味と素麺とめんつゆをお盆に乗せた母親が微笑んでくれていた
という夢をみた
....
私はとうとう文章でしか喋れない
現代病にかかったらしい
すべて 0と1に聞こえてしまう
変換する脳が 唯一ひとらしい
宇宙が自転をしていると仮定すれば
溶け残った氷のような地球は ....
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(16)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
雑音になった君へ
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ゆるこ
自由詩
5
10-11-26
妹
-
ゆるこ
自由詩
3
10-4-14
丸椅子
-
ゆるこ
自由詩
1
09-12-22
呼吸したい
-
ゆるこ
自由詩
2
09-11-27
マザー
-
ゆるこ
自由詩
6
09-11-14
スーパーノヴァ
-
ゆるこ
自由詩
5
09-10-30
わたしのつみ
-
ゆるこ
自由詩
3
09-10-24
再生の秋
-
ゆるこ
自由詩
5
09-10-17
創書日和「紅」_じゅう。
-
ゆるこ
自由詩
5
09-9-13
まつげ
-
ゆるこ
自由詩
6
09-9-3
灯火
-
ゆるこ
自由詩
6
09-8-21
ナツ
-
ゆるこ
自由詩
4
09-8-20
指先に思考を、砂浜に逢う
-
ゆるこ
自由詩
3
09-8-19
くらげのしたい
-
ゆるこ
自由詩
2
09-8-14
夏バテ
-
ゆるこ
自由詩
8
09-8-6
おとのし
-
ゆるこ
自由詩
1
09-7-6
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