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家の押し入れにしまってあった誇り被ったギターを

みつけだしてそこから僕の人生は決まった

一人もくもくとそのあまり音がよくない安物ギターを

朝から晩まで引き続けていた

将来はビッ ....
「すきなんだよ…」
蝉の声と重なってよく聴こえないよ、
ねぇ そんな顔をしないで
ブラウスの裾掴まれても困る
だってわたしは あのひとのもの
つい最近だけど かたおもいだけど
それでも ....
届かないと思っていた扉の取っ手は
いつの間にか腰の位置になっていた


背が伸びて視野が広がる
遮っていたものに追いつき追い越し
世界の大きさに少しずつゆびが触れる


もうすっかり ....
わたしがひねくれたようにナツの腕を引いても、
なんの音沙汰もなしに日常が会話するので、
ほんの少しだけでも触れてほしくて、
わたしは罪深い唇をカッターで、すこしだけ切り落とします
それは、最近 ....
喪服を着たおばさん四人
交差点を渡り、口々に話す。

一人は楽しげに
久しぶりねぇ
などと通夜であることを忘れ

一人は怒ったような顔をして
どうしてなんでしょうねぇ
などと宣う
 ....
暦を一枚、捲った下に 
「我事に於て後悔せず」 
と云う、宮本武蔵の一行が 
過去から語りかけていた。 

侍の幻影、目の玉を動かさず  
うらやかに 空 を観る  

暦を一枚、捲 ....
白痴にも似た怠惰と無神経さであの娘を傷付けた
頭が回らなかったんだ
君のあの日の日記の不機嫌さはおそらく私に向けたもの
悲しいから
くやしいから男の人に頼る
不機嫌になったら男の人に救っても ....
君の手のひらを
あたしの心臓の上に持っていった

 そっと

   ふれた

     あつい

       やわらかさ

夢の世界で君は
あたしの乳房に触れているかしら
 ....
「移」


知らぬ間に忍び込んだ次の季節を

昨日より微かに老いた眼差しでやり過ごす

移ろっていく速度のやるせない違いに

胸の奥をさざめかせながら運ばれていく



 ....
ハゲた頭を見下ろす。
ハゲた頭から、何故ハゲたのかとハゲた頭の人の人生を勝手に妄想した。
ひとしきり楽しんだあと自分も、いつか見下ろされる日が来るのかと思うと、自分の頭に触れられずにはいられなかっ ....
ゆっくり回って
メリーゴーランド
夕日に照らされて
色を変えたのね

頭の中を回る
メロディー
切なくて力強くて
世界がこの歌の通りになればと
願っている

もう少し
小声で話 ....
「ねーvirgin suicidesのどこが好きなの」

「virgin suicidesって名前」

「なまえぇ?へー。じゃあ誰が一番好き」

「次女」

こんな風にお互いが好きな外 ....
それは黒い鍵爪だった
重く垂れた空からスッと湿った宙を引っ掻いては
狡猾に隠れる
くり返される蹂躙
積乱雲はメデュ―サの含み笑いの唇をふちどり
うすく開いた


生々しいクレバスを曝け ....
退    屈    だ


君は太陽のように退屈だね


悪いことしたい
深夜にこっそりすること
ほんとうはそれが人生で一番大事
暗闇 沈黙 かすかな息づかい


昼間の世界 ....
わたしが外から持ち帰った悲しみを
きざんで混ぜてふたりで分けて
あなたが少しだけ多めに食べてくれた昨日の夜
この平穏に嘘の匂いを加えて
壊しかけたのは
わたしたちの今日です
憶測に振り回さ ....
その人の詩
遠い外国語の
耳慣れぬ響きと
一通の手紙の文面

進化し続けることは
数多くのものを淘汰し
個体は自分自身の経験で
宇宙を語りなおすばかりだ

いつしか循環する日水辺に ....
唐突に君を食べて吸収してしまいたいと感じた夏の終わり
蝉がじぃーじぃーと田舎を想って鳴いていた午後の話
グラスに入った海月型固形の気泡たちは
海に還りながらバラッドを口ずさんでいた(  空耳?? ....
通った小学校で
よなか
久しぶりに仲間と
集まって

くっついて花火して
くだらない話を
おおきな声でして
きもちよくたくさん笑って
だいすきって
言い合いながら別れた

中学 ....
飼っていたのは、音のない荒野
はちがつの、日なたに置かれたたまごのように
だきすくめるたび
わたしのりんかくを剥がすもの


透明な模型のような日々
を、くみたてる


 ....
どうにもいかないときがあって
パープル原野に辿り着いたってわけ
記憶はない
そういったほうがなにかと都合がいいし
なんたって享楽的

とはいっても昨夜
おれははじめて死を思った
出 ....
山腹から漂い降りる朝靄に

竹林に朝靄が
風に漂う朝靄の中
溌剌とし
凜とした景色を観る

竹林に偲べば
風に漂う朝靄の中
遠く霞み
曖昧な昨日を見る

竹林に及べば
風に漂 ....
たすけて
私連れて行かれる
手足が動かないよ
服を脱がされて下着だけのみっともない姿で担架で運ばれてく
ドクター私おかしくなんかないよ
おかしいのはあなたとかお母さんとか先生とかクラスメイト ....
私の魂は私の体から抜けて深夜どこかへ行ってしまう
私の意識は朦朧としてくる
ねえどこに行ってるの
わかんないよ
どこで遊んでるの
私君のせいで記憶が断片的にしかない
私が何人もいるみたいな ....
世界は美しくなんかない
人生は使い捨てるもんだ
夢はずっと寝て見てろ
愛は無償じゃないぜ
きちんと対価を払いな

快楽は健康的じゃない
脳に刻み込まれていく
知識を覚えて増えた皺は二度 ....
蝉時雨が肌を刺す
てんでに湧き起こる
雲の峰の下
白き猫と対峙する

突然の珍客に身構えた
野生の瞳は鋭く
こちらを値踏みしている
ようだが

耳はフルフルと
右へ左へ落ち着かず ....
オレンジ色の 悲しみは

小学校の 鐘の中。

オレンジ色の 悲しみは

家路を急ぐ 自転車の

ライトに吸われ、風の中。


オレンジ色の 悲しみと

今宵の月が 重なると ....
トンボの影が 歩道を泳ぎ、

陽射しはそれを 追いかけた。

     
今朝に生まれた 南の風は、

池にもぐって 青くなる。


街全体の 木々たちに

飛行機雲が 挨拶し ....
今すぐバスに飛び乗って
君と一緒に逃避行
行き先は何処だって
君と一緒なら天国さ

そう僕が居なくても
きっと誰も困らない
僕の代わりはいくらでもいる
そうですよね?
佐々木部長
 ....
ガンダムってすげえよな

隣の席で男の子たちが騒いでいた

お台場に展示されている実物大のガンダムを見てきたらしく
それぞれ高揚した面持ちで身振り手振りが忙しい

ガンダムってモビルスー ....
或る部屋の窓辺で
日が陰を大きく傾げるのを
ただ子供らの声とも
蝉の啼く声とも判別し得ぬ
まどろんだ感情のまま
ひと思いに飲み込んだ

風景の無味乾燥な後味が
一度体内で逆流を試みたも ....
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