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はだかになってわたし
まっくらなへやの床をだきしめた
おなかの上に寝そべる闇を
なんとかしたかった
降りてくるよるに
カーテンをひいて抵抗したけど
時間制限があったらしくて
ひいやり ....
雨に濡れたいと思ったのに、
今日はよく晴れているんだ
あまりにも寒いから
部屋の窓を閉めた
カーテンも引いた
電気も消して
傘をさした。
さかさに貼り付けたきみの腕が
そろそろ ....
君が雨の向こう側へといってしまう
私の指は君の枷とは成り得なかった
どこにも行けない手紙を持ったまま
消えない空を追い求めていた君の
首筋の匂いがいつまでも離れないでいるの
不思 ....
捲っていた世界は
去年描いたスケジュール
それに気付かずに
新しい世界をさがしていた
君を絞ったら
苦い味がしたので
わたしはすぐに舌を離したのだけれど
もうその時には既に
夜空の ....
箱に詰めて流したきみを
どこか異国の空が受け止めてくれているころかしら
どうしてもコール音が鳴りやまなくて
きみは深海の奥深くへ行くと言ってきかないものだから
回転する機械はいつも
わた ....
君はみぞおちのなかに
あたたかな雨を隠しているのでしょう?
いつになれば海の向こうに渦巻くひかりを
私は集めることができるのでしょうね。
緑色だとか
青色だとか
太陽に照らされると ....
白い空に映ったわたしは
あまり遠くをみれずに泣いていた
自分を知るということは
絶望するのと変わらない
私の言葉を舌に載せたら
膝の震えが止まらなくなりました
痺れた指先で君の ....
私はあなたの緑色を
深く閉じ込めることにしました
かわりに私の藍色を
きみの背に縫っておきましょう
囚われた星は
流れ落ちたきみの
カフスが優しく受け止める
それは仄かに光って私の目 ....
君が食べた星の欠片をかき集め、
泣き出した彼女の海へと沈めることにしました。
そうすれば切り離した君の足がどこからか生えてくると、
君の指先が求めていた意味が教えてくれたのです。
刈り取っ ....
ぬめりを帯びたきみの声は、
彼女の黒髪に吸い込まれてしまい。
ぐるぐると絡め取られた手足の先に求めた意味を、
きみは簡単に剥がしては食べてしまいます。
彼女の記憶のなくした部分には緑色のわ ....
干からびた夜空に、わたしの喉は辛く蠢いて。
どうにも君に見せたい星が見つけられずに困っています。
ほら、やっぱりあの日に流れ落ちてしまったのではないかな。
彼女の黒い髪と共に海に流してし ....
墨色に溶かされたあなたの体が、
ここでは美化されて壁に飾ってありました。
両の手首には楔が三本ずつ打ち込まれ、
鮮血に染まった空が少しだけ泣いているように思えます。
細長く、節のある体 ....
あたしが
置いていかれることを
どれだけ恐怖に思ってるか
君は知っているくせに
君は
いつも
寂しさから
きえようとするんだね
あいされてるのか
きらわれているのか
もうわ ....
美しい歌声が嘘を残して海に散る。
そんな憧憬をすぐに蹴散らす僕の耳。
悲しみの表面には君の笑顔が映らないように、
僕の涙の成分はすべて君への憎しみで出来ていて、
もう空に昇るのは雨の支配し ....
蝕んでいく
内からも
外からも
不用意に赤く
醜く膨らんで
わたしをじわじわと
壊していく
慣らしていく
腐らせていく
絶望の色は
必ずしも闇と同じではない ....
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(15)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ささくれ
-
ジャイコ
自由詩
3
09-11-27
流星群
-
ジャイコ
自由詩
3
09-11-19
終わる世界へ旅立つ君に
-
ジャイコ
自由詩
5*
09-11-13
チョコレートだったよ
-
ジャイコ
自由詩
2
09-10-7
さいはて。
-
ジャイコ
自由詩
9
09-9-8
表面張力
-
ジャイコ
自由詩
4
09-9-8
台風38号
-
ジャイコ
自由詩
2
09-9-5
つくつくぼうし
-
ジャイコ
自由詩
2
09-9-3
落ちていくチミンの。
-
ジャイコ
自由詩
4
09-8-27
シトシンの雨を。
-
ジャイコ
自由詩
3
09-8-26
グアニンの思い出。
-
ジャイコ
自由詩
2
09-8-26
そこにアデニンがいたのなら。
-
ジャイコ
自由詩
1
09-8-26
火曜日の憂鬱
-
ジャイコ
自由詩
3+*
09-8-12
海嘯
-
ジャイコ
自由詩
2*
09-8-7
腫瘍
-
ジャイコ
自由詩
3
09-7-2
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