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 凍える戒厳令下の冬。

圧倒的な武力によって民を統治する狂信者が叫ぶ、
人民に必要なのは日常的な流血と惨事である
もはやパンの配給や馬鹿げた奇跡の捏造などではない
果てしなくつづく粛清によ ....
誰にでも越すに越せない川がある

その川を越えようと試みるもよし
はなから越すことなど考えもせずに使い古しの釣竿一本
かの太公望になった気分で日がな一日

立ち枯れの葦原を渡る北風は冷たく ....
確かにあっちがああだとしても

でもこっちはこうだし

仮にあれがそうだとしても

これがどうなるのだろう

交差するのは人差し指

虚言はいかにも真実を含んでいそうだった

 ....
風が
静かになりました
背骨が曲がったまま
切り取られそうな
刃物を持った風が
止みました


世界では
他愛ないことですが
いまのうちに
背筋を伸ばして、
伸ばして
僕のこ ....
年末のおだやかな影が

笛を吹く六人の蛇つかいのようだった

蛇つかいたちが笛を吹くと

蛇たちはつぼから頭をあらわし

舌をちょろちょろさせていた

笛の音がなかったら

蛇 ....
+


花が散るころにわたしは女でした。女になってしまい、
鉄鉢の中の百枚の花びらが
蝶のように羽ばたき、遠ざかるのを眺めた


+


花びらのひとひらを虫ピンで留め ....
あたしな ずっと言いたいことがあったんよ
だけどな おかあちゃんは背中やった
顔を見つけるまでに 後ろむいてたから
声 かけれんかった

あたしな ずっと先に言いたかったんよ
だけどな お ....
{引用=

*降りしきるきみの海のまなざしが わたしの中へ流れ込めよと*




右手の小指いっぽんから
左手の人差し指いっぽんへ
さざんかのかきねを散らしていく君の振動が伝わる
 ....
{引用=

*夢で君にくちづけをしてしまった*

わたしの身体はしなやかに発熱していたので
玄関で横たわり熱を果てしなく放出した
可哀想な傷たちが肌を走り回る
扉の向こうでしとやかに雨が ....
R.S.V.P.
それは、きっと
一つの世界の終焉
幕がおりてしまえば

手の温もりをさぐりながら、
かわらぬ笑顔が
かえってくるのに
人のさわがしい声ばかりが
するのです

重 ....
エシャレットを植えたのだが
ワケギと見分けがつかなくなった

どうでも
日本の食卓にあがるエシャレットは
ラッキョウに土寄せをして
軟白栽培し若採りしたものらしい

タマネギもペコロス ....
夜はもう星を睨まない

素晴らしい調和が
海のようにやってきて
空と地上とが
反転する

ここで重力が
反対になり
私たちは
みんな振り落とされるだろう

黒い宇宙が
波打つ ....
終わりに

最終章に書いてある言葉は重い

わりと真実であったり
虚をつかれたりする

終わりに

人の終わりには本音が語られる

終わりに

この際といっては
言いたい事 ....
映画館の観客席で  
私はサイレント映画の最終上映を観ている
スクリーンの中では 
どこか大きな河の岸辺に
冬の渡り鳥が集まり 
その鳥を1羽 
少女が肩に乗せている

枯草と砂 ....
ちょっと 運転手さん

運転手さんって

あのね

なに? この どこまでも変わらない景色は、なに?

どこの国なの?

どこを走ってるの?


たしかにね サンタさんに ....
とんがり帽子の雲が
隊列を組んで流れていく
間もなく夕暮れらしく
どの雲も右半分がオレンジに染まっている

地平までは一本の道が続いているだけで
街どころか木一本生えていない
雲が動いて ....
ハローハロー
こちら地球から
あなたに伝えたい


ハローハロー
言葉がある方が不自由だなんて
実際は間違っている


ハローハロー
私たちは
とても便利な道具をうまく使い ....
母は強い人だ
私は母から生まれたのに
なぜ強くないんだろう
なぜ母がすきになれないんだろう
母は私がすきなのかな
母は私を愛してるのだろう

いつか帰った部屋に母がいたことはなかった
 ....
のぼせたわけじゃないんだよ

つい沸かしすぎた湯が
総毛立って縮こまる私を
ひとときたりと忘れぬよう
きつく抱いて締め上げるから
ほんの少し恥ずかしかっただけ

少女の頃に見たきり ....
{引用=
クリスマスイブの夜、
京介くん(以下K)は部屋にひとり、ベットで、うとうと。
サンタクロースを待ちながら眠い眼をこする。
サンタさんが来るまで起きていたい、そんな子供。


 ....
ながいあいだずっと 知らずにいました
それに、どんな意味があるのか
気にもならなかった

Spirit of Christmas
けして一握りの人たちのために あるわけではないのですね
 ....
遥かに遠い昔 
すでに 
バベルの塔は、崩壊していた 

一九九九年 
世界の中心に建っていた 
N・Yのビルの幻は 
黒煙の中に、姿を消した 

二〇〇九年 
未だに人々はバーチ ....
なんで泣いてんの
と 姉がきく
ずけずけと  真っ直ぐに見つめて
あのときもそうだった
私をみて 手をふった姉がいた

特殊クラスって言葉の意味が
わかりはじめた頃の
私には はずかし ....
お母さんのこと嫌いなの?

携帯電話でのやり取りを気にされたのか
調布駅の改札抜けたところで、由紀さんが心配そうに尋ねてきた

母のことかぁ、どうなんだろうねぇ
好きとか嫌いとかそんな物差 ....
枷のひとつやふたつ
あったっていい


どうしようもないと
歯噛みして
ひっかいて
爪たてて

ひきちぎろうと
躯を震わせ
全身で
もがいてもがいて
逃れようとして

そ ....
鉄格子の中で回るメリィゴゥランドの片隅で
足や手が真っ黒になってしまった
彼女は自分を失ったことを知らない

彼女自身の断片が星屑になって街を歩く彼女の頭上に煌めくネオンになっても
 ....
僕の小さな心臓の鼓動は

聞こえなかったから

イヤホンのプラグを差して

僅かに動く鼓動を確認した

綺麗な顔をした長身の

神男と今にも死にそうな

塵男を比べる

僕 ....
ささった棘が痛いから
もう歩かないよ
だれもかれも追い越してけばいい

くじいた足が痛いから
もう動かないよ
だれもかれも見下ろしてけばいい

人に価値があって
人にえらいとか 強い ....
降りしきる雪に
運命を委ね
去って行くのですね
白い肌は
景色に吸い込まれ
後ろ姿が美しいから
何時までも見ていた

触れあった
指先の温もり
覚えてますか
手渡しで与えあった
 ....
{引用=

兄が
妹に言う

(おまえは冷血動物だね)

ああ、そうですお兄さん
そんなことをあなたはいまさらいうんだね
あなたが温かい血の塊を全部貰ったから
わたしのものはもうと ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
△6℃- atsuchan69自由詩11*09-12-29
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連詩「四季」_竹中えん_夏嶋真子- 夏嶋 真 ...自由詩2809-12-26
あんな_おかあちゃん- 朧月自由詩609-12-26
Dear_Girl__雪花帰路- あぐり自由詩5*09-12-26
夢で君にくちづけをしてしまった- あぐり自由詩4*09-12-26
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